水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

差異と偏りのある世界に生まれ

2014年12月17日 17時21分51秒 | 詩編
 差異と偏りのあるこの世界で  僕は一体何をよすがにして生き延びるべきか?  生き延び、何を為すべきか?  はじめから決まっていた筋書きがあるのだろうか?  僕ほど幸福な人間はいないのではなかろうか? . . . 本文を読む

困難な事態

2014年12月17日 10時08分37秒 | 詩編
 どんどん面倒になっていく  生きることが……    そんな「甘え」  そんな「泣き言」  並べるのは  そんなに楽しいかい  僕は嫌だ  無明のまま人生を終えるなんて  僕は嫌だ  燃えたぎる純情を捨ててまで  真理などを手に入れようとするなんて  僕は嫌だ  言い訳ばかりして  結果笑顔にもなれない結末を迎えるなんて . . . 本文を読む

2014年12月17日 10時07分12秒 | 詩編
 夏が流れて  人の感情を  逆撫でする  言葉失ってしまう  隙のある瞬間と  意味の消え去ってしまう  淡い時間が  流れていく  すべての  暗黒に  名前が付けられるとき  流れ始める  一筋の川がある . . . 本文を読む

精神と肉体の論理

2014年12月17日 01時53分10秒 | 詩編
 精神の堕落と  汚染が僕らを  懊悩の淵へ追いやろうとも  そこには  光がある  理屈では  表現できない世界を  理屈で丸め込もうとして  永遠に理屈の螺旋を降り、あるいは、登ったりしている  僕らは永遠に  真理を見つけ出すことができない    いや、それだからこそ「真理」に憧れを抱くものなのかも知れない。  人は、もしかすると「幸福」とか、「愛」とか、簡単に語れないのかもしれない。 . . . 本文を読む

夜Ⅳ

2014年12月16日 23時43分16秒 | 詩編
 大丈夫だよ  誰かが  枕元で  静かに  そうささやく  明日を願えば  道が拓ける  少しでいいから  自分の人生を  信じてごらん  たとえ  嵐の中だって  歯を食いしばって  耐える木の甲斐甲斐しさよ  人の子らよ 見よ   . . . 本文を読む

雪降譚

2014年12月16日 19時57分55秒 | 詩編
 不完全さ故の過ちに  君の吐息の吹きかかる  ありふれた罪の応酬に  君の溜め息吹きかかる  冷めた世界の独唱に  君はあざとく目を向ける  孤独の到達した極限の地に  噫!いつまでも雪の降らんことを . . . 本文を読む

暗闇より風が吹く

2014年12月16日 17時08分15秒 | 詩編
 風が吹くよ  意味も無く  僕ら靡くよ  意味も無く  何を為せば  正解なのか  ひとつ  ふたつ  みっつ  君の網膜に  焼き付けられた  悲劇を  どう受け止めるか?    君は  その瞳で何を見  どう感じるのか?  いま  それを  世界へ叫んで欲しい!  真実の  主張を! . . . 本文を読む

物事の把握の仕方

2014年12月16日 17時01分25秒 | 詩編
 物事のある側面だけを  見つめているのは  危なっかしい  物事両面を  見つめることができなければ  立体的な思想など  構築できるはずもない  もう一方の道を  考慮に入れてこそ  ある一方の道の上を  有意義に  進むことができるのだろう。  人間の身体の構造は  おおよそ対称的になっている  ふたつの世界観を行き来することを  理想とする身体の仕組みになっている  だから一方向だけ . . . 本文を読む

哲学することで

2014年12月15日 01時28分38秒 | 詩編
 哲学は、人生を「楽」にさせてくれるものとは限らない。  哲学は、むしろ存在すること自体の「苦悩」を明確化し、積極的にそれを受け容れる覚悟を強化する類の学問だ。であるからして、更に上を目指す意志をお持ちの方々は、「存在す」ることを「楽し」むことを目指すところから始めるのは如何であろうか? . . . 本文を読む

ちっぽけな勇気

2014年12月15日 01時22分48秒 | 詩編
 「勇気」というのが、ほんとうの自分を育てるには大事なことだ。ヴィトゲンシュタインさえも、そう言っている。  僕らは、日常において、ほんの少しでも「勇気」が持てれば、日々ステップアップすることができる。ともすると、わずかながらも「世界」を変えることができると、こう言えるわけだ。一言の「挨拶」でもいい、気持ちよく出来ればジョウスビなことこの上ないだろう。 . . . 本文を読む

「善」の探究

2014年12月15日 01時18分36秒 | 詩編
 「善」が僕らの生活のなかで「実践」されるとき、いつもギリギリの判断で為されるということは、覚えておいておかなければいけない。何かを「為」すにあたって、大した余裕は与えられず、ほぼ直感的な速度でコトを為す他ないのである。よって、「善」はほぼ私たちの直感に依っており、その直感は日々どういうふうに「思念」しているかによって、決定されるものと言いたい。「善」は、そう単純なものではない。が、とっても「感覚 . . . 本文を読む

人として生きること

2014年12月13日 01時17分50秒 | 詩編
 僕らは、くだらないモノの集合の中に眠るフェイクから、ときにキラめく珠の様な宝物を見つけることを日課としている。  仮に、この世の中の全てがくだらぬモノで、自分の目を騙すフェイクで、いずれ暗闇へ葬り去られるくだらないモノたちだけだとしても、愛おしい何かが、そのモノたちの内には組み込まれている。  また、僕らは、他者を簡単には馬鹿には出来ない。なぜなら、どんな人でも、一人ひとりかけがえのない時間を掛 . . . 本文を読む