水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夏の帝都

2014年12月01日 22時21分30秒 | 詩編
 水が帝都の街路を  ちゅろちゅろと流れていきます  右に目を遣れば  鳩が目を見開いて  今にも  飛び立とうとしています  砂漠の絶望を  彼らは何ともなく  殲滅させようとしています  一つ残らず  ただ照り付ける太陽が  僕らには  とても眩し過ぎて  徐に間違いをしでかすような  気がしてならないのです . . . 本文を読む

夜Ⅰ

2014年12月01日 22時20分32秒 | 詩編
 夜が驚く  夜鴉の啼く声がする  日々の扉を開け放って  静かな夢遊を体験する  閉じた夜の空間のなかで  たった今浮かび上がった  日々の妄想が  僕の額を伝って  枕へ流れ落ちる  それは絶対零度以下である  緊張をさせてはいけないね  夜風に震える君を抱いては  何気ない囁きに耳を澄ます  扉を閉めたら何が消えよう?  躓きの果てに何時かの物語を思い出す . . . 本文を読む

暗闇ポップネス

2014年12月01日 11時13分18秒 | 詩編
 まあるい時を超え  意味が集って踊ってる    世界の終焉のベルの音が  夜霧に覆われた港を震わすように  鳴っている  僕にはそれが  あまりに甘く  そして切なく  苦しみの始源から  溢れ出す  世界の感傷から  漏れ出た  合図なんだと  心得た . . . 本文を読む

無駄を体現する辺境

2014年12月01日 11時08分26秒 | 詩編
 無駄が幅を利かせる  この浮世で  深い祈りも  悲しい希望も  ただ崖のそばで  落下しそうな  恐怖を覚える  不確かなもの  叫んだところで  涙は溢れるばかりで  それが  海へ落ちていこうとも  とくに変わらぬ  未来が来るばかり  本能が暴れ出すのは当然のことで  垂直に落下する僕の欲望は  いつの時代も  暗黒を破滅させるように  鮮やかに  日々を反転させる . . . 本文を読む

空気

2014年12月01日 11時01分26秒 | 詩編
 細密な記憶を辿った  今宵の僕は  ただ溶けるほどの  甘い蜜を  貪る  怠惰な羊  風を受けて  戦慄く僕らは  きっと  春にも咲かないサクラみたいに  不条理を叫ぶ獣  楽な人生など  なかったと  でも  これはこれで  満足のいくものだったと  いつか  言えるもんだろうか?  夜が明けるとき  僕は何気なく欠伸をし  手を伸ばし  僕を包み込む大気に  天地創造の端緒を観る . . . 本文を読む

詩なんて一生書くもんか

2014年12月01日 11時00分55秒 | 詩編
 詩なんて一生書くもんか  乱れる呼吸に  暴れる文字の  妄りな放蕩ぶりに  いっつも腹を立ててる    怒り顔の僕らも  消え去っていく  アサッテの方へ  どうにもならない妄想を  並べ立てて  陳列して  お好きなものからお食べよ、なんて  恥ずかしくって  顔に泥を塗られても言いたくないね . . . 本文を読む

進歩

2014年12月01日 11時00分26秒 | 詩編
 全ての真実を  射抜くための  矢は手元に揃っている    明日を拓く  その両手で  微かな希望の煙の行先を掴み取れ  日々は希望を  振り撒くことを辞めず    僕は  僕であることを辞めず    でもいつかは  僕は解体され  他の物質と混ざり合わされ  再構築される運命と決まっている  その日までの  この道程を  じっくり味わい尽くそう . . . 本文を読む

正しさと夜の合間

2014年12月01日 10時59分18秒 | 詩編
   正しさと夜の合間  お前よ  常に打算と思惑で  この世が回ると思うなよ  時が語るのは  過去と、ほんの少しばかりの今であり  未来は、いつも前触れもなく来訪する  人の子らは  いつも無限の今を漂わされているのであり  秘密の在り処を探す運命を背負わされ  千里の道を行く者と思し召されん者べし . . . 本文を読む

努力することの意義

2014年12月01日 10時57分32秒 | 詩編
 努力は  あなたが「楽」ばかりを選ばないことを  強いるものだ  そんな努力を  「楽し」むことこそ、僕らが選べる最良の道だ。  進む道は、イバラの道だろう。だが、それを「笑っ」て歩むことこそ、  僕らの正しい生き方である。 . . . 本文を読む