敵もさるもの引掻くもの

段ボールで塞いでたつもりが、

難なくもぐり込んで、顔をのぞかせた。

せっかくの作業をあざ笑うかのごとくである。

 

あまりに悔しく、

部屋に置いていた棒（手の届かないカーテン用の）を手にして、

セプが顔をのぞかせたそこら中を叩き、八つ当たりをした。

 

いかんいかん。

動物虐待とも取られかねない行動だ。

　

もうこうなると、ネットを張るしかない。

「明日しよう」とも思ったが、

その判断が大きい代償（糞爆弾を踏む）ともなりかねない。

 

おトイレが上手く習慣づけれないので、

すでに隣の部屋は、埋まってはいないものの、

そこら中に糞爆弾が落ちている危険性が高いのである。

今も妻は「うんこはないね～？」と探し回っている。

このような状態なら、いっそのことおむつを付けさせて、

新たに子どもが出来たんだと思い込む方が気が楽なのかもしれない。

 

 

作業に取り掛かった。

自宅にあるもので何とか間に合わすことにした。

上下にステンレスワイヤーを張った。

張りを強めるためにはターンバックルを使うと良いのだが・・・。

数か所は天井にビスを打ち、それにくくりつけた。

半分に切ったネットを横につないで、くくりつけた。

小一時間掛けて完了。

 

しかし、

これで終戦を迎えるとは思い難い。

そんなに諦めの良い奴ではなさそうだ。

 

まだまだ、つづく・・・多分。

 

 

 

 

 

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