草花虫紋が描かれた絵瀬戸中皿です。
径 21.7㎝、高 3.9㎝、高台径 11.5㎝。 江戸後期~明治。
器形は、先に紹介した絵瀬戸夕景帰帆図中皿とほぼ同じで、標準的な絵瀬戸皿です。
この皿の見どころは、何といっても絵柄でしょう。
奔放な絵付けは、初期伊万里皿を髣髴とさせます。
鉄釉ではなく、染め付けなら見分けがつかないほどです。
虫は、蝶かトンボか?
草花の種類もわかりません(^^;
絵瀬戸は、石皿や行燈皿に比べて、ガサガサした土と焼き上がりです。
その分、脆く、使用しているうちに満身創痍になります。
当り痕がすごいです。
日用雑器の宿命、それとも勲章か?