陶胎七宝の把手付蓋物です。
胴径 12.9㎝、高台径 7.2㎝、高 10.3㎝。重 438g。明治初。
クリーム色の陶土に泥七宝の典型的な陶胎七宝です。
ハート形植線で地を埋め、草花と蝶紋を煌びやかに配置しています。
京都錦光山系の作品ですね。
把手も含め、蓋の装飾が特に見事です。
桃形の把手は、七宝ではなく、色釉で彩色されています。
蓋に較べると、胴は地味です。
蓋のような草花蝶紋ではなく、幾何学模様が主です。
以前のブログで、陶胎七宝草花蝶紋蓋物を紹介しました。
今回の品と非常によく似ています。
二つを並べてみると、把手を除けばウリ二つ。
本体(胴)を交換しても、わからないほど(^^;
ヨーロッパでは、宝飾品入れにでも使われたのでしょうか。
私なら、お菓子入れ(^.^)