ここ数年、家庭菜園で光合成細菌(PSB)を野菜に散布する記事を見かけるようになりました。
例によって、お試し願望の虫がむくむくと頭をもたげてきました(^^;
しかし、光合成細菌は、種菌を通販で得て、自分で培養して増やさねばなりません。
そんなわけでグズグズしていたのですが、先日、JAの売店でPSB種菌を見つけました。
メダカ売場にありました。水質が良くなるそうです。餌にもなり、一挙両得。
迷わず購入。300円弱でした。
これを種にして、自分で増やしていくのです。
光合成細菌の餌はこれ。
胃腸の弱い自分用にもなるので、大瓶を購入(^^;
2リットルのペットボトルに、種菌500mlをいれ、一夜置いた水道水で一杯にしました。
そこへ、エビオス錠を8粒入れます。
光合成細菌は嫌気性菌なので、空気が入らないように完全に満たすのがコツです。しかし、どうしても液がこぼれます。この時、耐えられない程の悪臭(ドブ臭さ)がする、と多くの培養記事に書かれていました。が、わずかにドブの臭いがしただけで、拍子抜けでした(^^;
後は、一日に一回振って、中味を動かしてやるだけ。
日なたに置いておけば、一週間で培養、完成です。
左:一週間後。 右:作りたて。
さて、光合成細菌の効力やいかに?
現在の畑の様子です。左から、トマト、オクラ、ササゲ、ナス、キュウリです。マルチ全面張りですので、どうしても畝間が狭くなり、窮屈です(^^;
トマトは盛期をすぎ、キュウリはほとんど終わっています。例年、この時期に一番頭を悩ますのがナスです。それまで実り盛っていたのがパタリと止まり、葉が落ち、樹勢がみるみる衰えてしまいます。いわゆる土用疲れ。やむなく、枝をバシバシ落します(更新剪定)。
さて、今年のナスの状態です。
今年は、花もボツボツ咲いていて、例年よりはマシです。
しかし、葉には例年のごとく、黄色い斑点がたくさんできています。
だんだん症状がすすみ、全体がボロボロになって、葉は落ちます。
病気なのか、虫のせいか?
そこで、ダメもと、光合成細菌をかけてみました。
300倍くらいが標準ですが、今回は濃い目の100倍液を葉面散布しました。
次の日、ナスを見て驚きました。全体に緑が濃くなり、生き生きとしているのです。
葉を見ると、驚くことに、黄色い斑点はちいさくなっています。
よく見ると、斑点の黄色が薄くなり、あたかも傷口の修復がすすんでいるかのようです。
光合成細菌の作用はよくわかっていません。田んぼの水の中など、どこにでもいる細菌で、植物のように、光のエネルギーを利用して有機物をつくりだす原始生物です。過酷な環境でも生息できる強い細菌です。
これを植物に散布すると、病気を引き起こすなどの悪さをする悪玉菌を駆逐して、植物を健康にするといわれています。
今回のナスも、その効果が表れたのでしょうか。うまくいけば、更新剪定をしなくても良い?
数日おきに散布して、経過をみてゆく必要がありますね。