たみさんの背紋帳
この2冊の背紋帳は、先に紹介した物に較べて、手作り感にあふれています。台紙は画用紙。少したどたどしい縫い目もありますが、一生懸命に縫い付けた模様が、90点も載っています。
表紙には、「背紋帳 糸の志らべ」と書かれています。何という風流なタイトルでしょう。
裏には、「たみ」の名がありました。そこで、この背紋帳を作った女性に敬意を表して、この2冊を「たみさんの背紋帳」と呼ぶことにしましょう。
なかなか味わい深い背紋ばかりです。
色糸を複数使った紋もあります。これほど多くの背紋を一人で考案したとは考え難いですが、いくつかはオリジナルもあるのではないでしょうか。
具象デザインもかなりあります。尾のある亀や案山子などはかわいく、ほほえましい。それに、水辺の草や傘は、曲線を多用していて驚かされます。「可」とも「叶」ともとれる字の紋まであります。
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