『納札 東西名物名所合せ』の続きです。すべて、縦長の一丁札です。
【隅田川】
徳利、都鳥、貝の郷土飾り、姉さんかぶりのお面が描かれています。これらは、当時、隅田川畔の土産物屋や茶店で売られていたのでしょう。
【目黒の餅花】
目黒不動尊(瀧泉寺、東京都目黒区)門前では、縁日の28日、名物として、餅花が売られていました。餅花とは、米の粉を練って小さく丸めた餅を木の枝につけたもので、花が咲いているように見えることからこう呼ばれています。
【富士棐】
不明(^^;
【王子の鎗祭】
王子神社(東京都北区)では、8月上旬、例大祭(槍祭)が行われ、田楽舞が奉納されます。「槍祭」の由来は、神楽殿の回りに槍を奉納し、交換する習俗によります。この時、御槍という槍のお守りが授与されます。
また、関東の稲荷神社の総元締めである王子稲荷神社(東京都北区)では、大規模な狐の行列が行われます。その時、火防凧や暫狐などとともに、願掛け狐(有名な張り子の狐)が授与されます。
【夏祭梵天】(ぼんでん)
梵天とは、竹の先端に房を付けたものです。これをかかげる祭りは多くあり、この絵が、関東地方のどこの祭りを表しているのかは不明です(^^;
ただ、納札では、梵天の竹の竿先に付けたビラビラが見当たりません。白い球になっているだけです。これはひょっとして・・・・・白い球を捲ってみたところ・・・
やっぱり、ビラビラがありました。
張り込んだ納札帳は、本来☟だったのですね(^^;
【酉の市】
酉の市は、各地にありますが、一番規模が大きく有名なのは、浅草、鳳神社の市です。おかめの面をつけた熊手は福を掻き込む縁起物として、酉の市の一番の品です。
でも、慣れてきますと、梵天の竹の竿先の細工などを容易に発見できるようになったんですね(^-^*)
餅花は、正月飾りに使われるだけでなく、目黒不動尊の門前で、縁日に、名物として、売られてもいたんですね。
もう、かなり疲れてきたのと飽きてきたので、早く終わりたいです(^^;
それでものりかかった船、終点まで行くよりしょうがないですね(^.^)
お正月と言うより、節分近くに見たような。。
赤い餅は、着色してあるので、食べませんでした。
最近は、ほとんど見ませんね。
ただ、中国古陶磁の餅花手は、ごく稀に見ますし、欲しいですね(笑)
飛騨では、今でも正月用に作られています。
中国呉須手の皿に、餅花手と命名した日本人は風流ですね。
私の持っている餅花手の中の一枚は、とても不思議な皿です。
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