遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

清水六兵衛『蓮華』5客

2021年07月06日 | 古陶磁ー全般

昨日のDr.Kさんのブログで、珍しい伊万里の白磁スプーンが紹介されていました。

そこで例によって、後出しジャンケン(^^;

どっかに似たような品があったはず・・・・見つけたのがこれです。

食器棚の使わないコーナーに、ダダクサ(岐阜弁:ぞんざい)に、重ねてありました😢

 

使った記憶無し。したがって、未使用ですが、土ものの悲しさ、毀れやすい・・・知らぬ間に一個の縁が欠けていて、金繕いをしました(一番奥の取手の部分)。

華ですね。正式には、散蓮華。平安時代に中国から入って来た時、蓮の花弁ににているのでこの名がついたそうです。

 

何が描かれているか不明です。

幅 9.7㎝、長 14.3㎝、高 5.4㎝。戦前?(写真の品の大さ。皆少しずつ、形、大きさが違います)

 

底の印からして、六代清水六兵衛の品だと思います。

 

 

普通の蓮華よりも大きめ、容量は5倍くらいありますから、ラーメンには無理(^^;

懐石の器でしょうか。普段使いには、中途半端な大きさと器形です。このままでは、永久に日の目をみないでしょう。

おおそうだ、先日、はちみつ漬けにした梅が丁度よい頃では・・・・

ということで、美味しくいただくことができました😊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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6 コメント

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古きモノから新しきモノを (ダム)
2021-07-06 11:21:46
僕が日頃、魅力を感じるもののひとつとして、焼き物を始めとした古物や、お寺・仏像があります。
そこに変わらず佇むこと。あり続けること。
それを作った人がいて、そこに生き続けていること。
古きモノから、新しいモノ(価値観や考え方)を見出したい思いが、古物に向かわせているのかもしれません。
故玩館。ご時世もありますが、お邪魔してみたいでーす。
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ダムさんへ (遅生)
2021-07-06 14:00:16
故玩館にはいろいろな品物がありますが、ブログを書くとなって初めて真剣に見る事がほとんどです(^^;
そうすると、不思議とあらたな発見があります。おお、そうだったのか、と一人納得しています。
漫然と散らばった物を、漫然と眺めているだけではダメなんですね(^^;
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i遅生さんへ (酒田の人)
2021-07-06 23:06:51
六代清水六兵衛の手になる品なんですね

民芸調の絵付けですが、こういった絶妙な質素さ(?)が料理を引き立てるんだと思います
ワタシとしては、梅のはちみつ漬けが食べたい・・・。
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酒田の人さんへ (遅生)
2021-07-07 06:33:41
民芸調ですが、これはいわゆる京焼きです。しかも、作家物の要素も入っているので、どっちつかずの器になってしまうのでしょうか(^^;

梅はちみつは、エキスが目的です。夏場、農作業の後にこれを水割りにして(^^;飲めば、疲れが消えます。
それから、二日酔いの朝にこれを飲めばたちまちスッキリするそうです。下戸なので伝聞(^.^)
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遅生さんへ (Dr.K)
2021-07-07 10:25:05
おおっ! やはり出てきましたね! 故玩館は懐は深いですからね! しかも、由緒正しい「六代清水六兵衛」の作品が!

「散蓮華」は、平安時代に伝来したのですか。ずいぶんと古くからあったんですね(^_^) 
この様に大きなものは、スプーンのように使うのではなく、「向付」として使うのが正解なんですね。
我が家では、このように大きなものは、もっぱら、鍋物の際に使っています(~_~;)
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-07-07 10:38:08
なるほど、鍋物に使うという手がありましたね。
でも、ラーメンでもそうですが、ギトギトのものに使うと、陶器は、後始末が大変です。油分が中にしみこむと、なかなかとれません。乾くのにも時間がかかる。
そんななこんなで、日の目を見ずに年月だけが過ぎたのでした(^^;

なら、お上品に懐石にすればいいのですが、おうち懐石なぞはそれこそ遠い世界です(^^;
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