遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

陶胎七宝草花紋蓋物

2024年07月24日 | 陶磁胎七宝

久しぶりの陶胎七宝です。

陶胎七宝は、陶器の器に前近代の七宝釉(泥七宝)を施したもので、明治前期、20年足らずの短い期間にだけ作られました。

これまで、10点の陶胎七宝を紹介してきましたので、今回の品は11点目になります。

径 12.9㎝、底径 6.5㎝、高 7.2㎝。重さ 433g。明治初期。

胎土は、京薩摩と同じです。

七宝は、やはり泥七宝です。

蓋と容器には同じような草花紋、幾何学紋が施されています。

これらはの特徴は、これまで紹介してきた錦光山系の陶胎七宝と共通しています。

ただ、今回の品では、

中央に、アールヌーボー調の葡萄模様が配置されています。当時の流行模様です。

輸出向けの品だったかも知れません。

 

 

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2024-07-24 11:08:52
今回は陶胎七宝の紹介ですか。
もう、陶胎七宝の紹介は終りかと思っていましたが、まだ続くのですね(^_^)
お蔵が深いですね(^-^*)
それにだんだんと名品が登場してくるような、、、(^_^)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2024-07-24 11:34:13
どっこい、まだまだあります。
ガラクタコレクターのねばり腰でしょうか(^^;
ただし、名品ではなく、迷品ばかりです。
陶胎七宝は、工芸が近代へと移行する過度期の品物ですから、もともとが中途半端な存在。ニッチ好きのビンボーコレクターとは相性が良い!?(^^;
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Unknown (ぽぽ)
2024-07-24 12:34:26
遅生さんへ
陶胎七宝いいですねぇ(^^)
これを作る手間と言ったら大変なものの様に思います。
個人的にはこの緻密で独特な雰囲気がすごく好きです。
私も蒐集に参戦したくなります。
少し勉強してみようかなと思います(^^)
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ぽぽぽさんへ (遅生)
2024-07-24 16:08:37
資料が少ないので、収集は手探りでやってきました。
物足りないのは、普通の七宝と違って、模様のバリエーションがあまりないことです。で、いきおい、器形の方に走ります。が、これもおのずと限界が・・・・
だた、色がついているので綺麗で、一般受けします。しかし、それとて、普通の七宝と較べると、月とスッポン。
唯一の特徴は、数が少ない(^.^)
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遅生さんへ (みこと)
2024-07-25 07:48:57
七宝で、こんな配色で、アールヌーボーだなんて、当時のガイジンさんたちはイチコロだったことでしょうね。
一般受けが納得まくりな一般人より
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みことさんへ (遅生)
2024-07-25 12:44:15
この品は、明治期、ヨーロッパへの輸出品ですね。一般的な七宝に較べて、派手さはありませんが、これはこれで喜ばれたのでしょう。
数では普通の七宝の百分の一くらいの割合しかありません。最近は、海外からの里帰り品が多いです。NZの骨董屋でももみつかるかもしれません。
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ボンボニエール? (うばゆり3)
2024-07-26 06:28:52
おはようございます。

これいいですね~~
派手さはなくも華やかさはちゃんと!ありますね(*^^*)
陶胎七宝過去作品も観てきますね。

仕事仕事!!私さぼっていては爺様飢えてしまいます(^_-)-☆
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うばゆり3さんへ (遅生)
2024-07-26 08:40:27
そうですね、ボンボニエールといっても通りますね、ちょっと大きめですけど。
花より🍡ですから、ダンゴを用意なさってから、ゆっくりと鑑賞してください(^.^)
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