昨日のDr.Kさんのブログで、珍しい伊万里の白磁スプーンが紹介されていました。
そこで例によって、後出しジャンケン(^^;
どっかに似たような品があったはず・・・・見つけたのがこれです。
食器棚の使わないコーナーに、ダダクサ(岐阜弁:ぞんざい)に、重ねてありました😢
使った記憶無し。したがって、未使用ですが、土ものの悲しさ、毀れやすい・・・知らぬ間に一個の縁が欠けていて、金繕いをしました(一番奥の取手の部分)。
蓮華ですね。正式には、散蓮華。平安時代に中国から入って来た時、蓮の花弁ににているのでこの名がついたそうです。
何が描かれているか不明です。
幅 9.7㎝、長 14.3㎝、高 5.4㎝。戦前?(写真の品の大さ。皆少しずつ、形、大きさが違います)
、
底の印からして、六代清水六兵衛の品だと思います。
普通の蓮華よりも大きめ、容量は5倍くらいありますから、ラーメンには無理(^^;
懐石の器でしょうか。普段使いには、中途半端な大きさと器形です。このままでは、永久に日の目をみないでしょう。
おおそうだ、先日、はちみつ漬けにした梅が丁度よい頃では・・・・
ということで、美味しくいただくことができました😊
でも、ラーメンでもそうですが、ギトギトのものに使うと、陶器は、後始末が大変です。油分が中にしみこむと、なかなかとれません。乾くのにも時間がかかる。
そんななこんなで、日の目を見ずに年月だけが過ぎたのでした(^^;
なら、お上品に懐石にすればいいのですが、おうち懐石なぞはそれこそ遠い世界です(^^;
「散蓮華」は、平安時代に伝来したのですか。ずいぶんと古くからあったんですね(^_^)
この様に大きなものは、スプーンのように使うのではなく、「向付」として使うのが正解なんですね。
我が家では、このように大きなものは、もっぱら、鍋物の際に使っています(~_~;)
梅はちみつは、エキスが目的です。夏場、農作業の後にこれを水割りにして(^^;飲めば、疲れが消えます。
それから、二日酔いの朝にこれを飲めばたちまちスッキリするそうです。下戸なので伝聞(^.^)
民芸調の絵付けですが、こういった絶妙な質素さ(?)が料理を引き立てるんだと思います
ワタシとしては、梅のはちみつ漬けが食べたい・・・。
そうすると、不思議とあらたな発見があります。おお、そうだったのか、と一人納得しています。
漫然と散らばった物を、漫然と眺めているだけではダメなんですね(^^;
そこに変わらず佇むこと。あり続けること。
それを作った人がいて、そこに生き続けていること。
古きモノから、新しいモノ(価値観や考え方)を見出したい思いが、古物に向かわせているのかもしれません。
故玩館。ご時世もありますが、お邪魔してみたいでーす。