今日は、gooブログに移ってから丸2年です。正確には2年と1か月。ひと月、勘違いをしていました。編集画面の「ブログ開設から◯◯日」をしっかりチェックしておかねば(^^;
今日の一品は、明治、大正に活躍した彫刻家・画家、加納鉄哉作の『古代面尽炉塀』です。煎茶の品です。
四曲屏風:30.2cm x 124.0cm(全開時)。大正14年。
30.2cm x 29.8㎝ x 8.7㎝(畳んだ時)
弟子の市川鉄琅による箱書きがあります。昭和元年、鉄哉が亡くなった翌年です。
それぞれの面に、古代面が二つずつ、裏と表で計16種の古面が描かれています。
かなり凝った竹が使われています。枠木の材についても、専門家に教えてもらったのですが、記憶が飛んでいます(^^;
古記云 法隆寺 什宝 伎楽面之一
鉄哉筆 花押
吉野山勝手神社蔵 財天女面
伊豆 三島神社 天部之面
東大寺公物 伎楽面
正倉院御物 伎楽面 三十一種之内 木彫
神護寺旧蔵 追儺面
八幡大菩薩 御宝前 元暦二未 二月九日 僧真隆
古記云 元興寺什物 伎楽面
集古十種所載 大和信貴山 所傳 舞楽面
もう一方の側です。
陵王面(他にも金文字で何かが書かれているのですが、薄くて読めません)
太秦 広隆寺蔵 伎楽面十六個之一 天女之面
東寺什宝 伎楽面 本?僧勝?願主 別当
三条法眼入道良?観 花押
法隆寺伝来 伎楽面
正倉院御物 伎楽面之一
元興寺旧蔵 執金剛神面 木彫
一刀彫 伎楽面 談山神社妙楽寺宝什
田楽面 小倉二尊院蔵
端に、弟子の市川銕琅による一文が書かれています。
先師銕哉先生字
画竹図未成而帰
干道山◯依福◯続
◯◯賣◯所不煩也
銕琅生 花押
金文字が薄く読み難いのですが、「帰(干)道山」は、「亡くなる」という意味です。鉄琅の箱書きが、鉄哉の亡くなった翌年に書かれていることも併せて考えると、未完のまま残された炉塀を、弟子の銕琅が手を加えて完成させたものと思われます。この年、遺作品展観が行われたのですが、この品は未完の品ということもあって売却をまぬがれ、弟子の市川鉄琅が仕上げ、手元に置いておいたのでしょう。
部屋の間仕切りや 畳にふとんを敷き寝るとき 枕元に置く
衝立みたいなものですか?私はお茶の心得がないですが
お茶をたてるとき置くものかなぁ と眺めました。
様々なお面が描かれており 丸い窓が開いたものもありますね。おしゃれです。
『ダダクサ』は私の地でも 同じ意味で使われています。
資料としても貴重なものになりますね。
今では、このような現物を見せてもらえないのではないでしょうか。
カテゴリーは、「日記」よりも「古面」のほうが相応しいですね(^_^) 余計なことですが、、、(~_~;)
これからもご教授くださいませm(_ _)m
館へもお邪魔したい!!!
明治、大正時代は煎茶が非常に流行し、加納鉄哉も煎茶関係の品を多く作っています。自分も煎茶に入れ込んでいたようです。これは、自分用に作った物かも知れません。
ダダクサは全国版なのですね。
今も鉄哉の流れをくむ彫刻家の人がいて作品を作っていますが、趣味的な物(不要不急の物(^^;)なので、生業としては相当厳しいようです。
古面のカテゴリーがつくってあったのを、すっかり忘れていました。早速、移動しました。面類もアップしなければいけませんが、同じような物ばかりなので、タイトルがつけられません(^^;
出品者は田舎の凡夫です(^.^)
故玩館にはガラクタ類がほとんどですが、唯一の自慢は、果てしなく広い品物の間口(^^;
たくさんのお品、すごいですね。
私には、よくわからないのですが、収集された数に
驚きます。
さすがちせいさま、おもしろいです🐻💛⤴✨✨
・・このびょうぶの丸いまどは、何のためにあいているのでしょうか?「禅宗的な」考え方によりあいている哲学のまどでしょうか・・それともまどの向こうの何かを見せるためのものでしょうか・・たとえばだれかの顔(クリンとか)がひょっこりあらわれる🐻という・えんしゅつ(演出)に使うまどとか。。
私も、収集した数に驚きます。
それから間口の広さ。
質は、いつの日か、後からついてくると盲信しています(^.^)
円窓ですから、やはり禅宗の円相でしょうか。円生に聞いてみないとはっきりしません(^.^)
炉塀は高さが低く、骨組みだけの物もあるほどですから、内外、丸見えです。でも、クリンちゃんなら、かくれんぼに丁度かも(^.^)