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★病床ひっ迫の謎(前編):データ

2021-08-14 07:27:16 | 日記・エッセイ・コラム
 「入院したくても、入院できない」現実をどう受け止めればよいのか戸惑うばかりだ。

 OECDの医療関係データで、主要先進国と比較してみたら、我が国の弱点が見えてきた。

 まず、政府が、対策の主眼を置く「病床数」だが、日本は、人口1,000人当たり12.98で、世界一多い。次に、「病院数」だが、人口100万人当たりの病院数は66.21で、韓国に次いで第2位だ。

 ハード面の充実ぶりでは、世界のトップクラスでありながら、「病床がひっ迫し、自宅療養が必要」とすれば、ソフト面に問題があることになる。

 そこで、人的リソースとなる看護師数だが、人口1,000人当たり11.7人で、世界9位なので、感染者数を加味すると、決して見劣りしない。

 ところが、人口1,000人当たりの医師数をみると、2.49人で38主要先進国中の31位。この数字は、1位のオーストラリア(5.24人)の半数以下で、医師不足が致命的な弱点だといえる。