プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★金婚式(前編):贈り物

2021-11-11 07:37:42 | 日記・エッセイ・コラム
 昭和46年11月10日、東京青山で結婚式を挙げて、50年の節目を迎えた。

 妻へのプレゼントを何にするか、1カ月前から思案し続けたが、妙案が浮かばないまま、日が過ぎた。

 妻が欲しい物を探ろうとしても、訊けば、サプライズにならない。ふと、40年ほど前、ある上司から、「プレゼントをする秘訣は、予定した金額で、最高の物を選ぶことだ」と教わったことを思い出した。

 しかし、具体的な品を決めるのは難しく、思いあぐねた挙句、「私が欲しい物=妻が欲しい物」と考える結論に辿り着いた。

 そうすれば、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」のような悲劇が起きないし、共有すれば、価値が倍加するので、我ながら妙案だと悦に入った。

 「私が欲しい物」を3点買い込み、手紙を添えた。

★ブランド志向(番外編):地産地消

2021-11-10 07:21:40 | 日記・エッセイ・コラム
 500万円カニ騒動で、大間マグロの初セリで、毎年、高値で競り落とす「すしざんまい」の社長を思い出した。

 いくらご祝儀相場でも、3億円超の高値を付けた沖には、社長の見識を疑った。「金沢の人に美味しいマグロを届けたい」と豪語し、2013年11月に金沢店をオープンさせたが、わずか3年間で閉店した。

 北陸は、人口10万人当たりのすし屋数の全国ランキングで、石川県が2位、富山県4位、福井県6位の寿司処だ。市民は、季節により水揚げされる「旬の魚」を熟知し、近海物の美味い寿司ネタを知っている。

 「食(=Food)は風土」に通じ、値段ではなく、その土地の旬の食材を食べるのが、一番、美味い。「地産地消」の原点に立ち返るべきで、話題作りのパフォーマンスは、バブルで終わる。

★ブランド志向(後編):見識

2021-11-09 08:16:05 | 日記・エッセイ・コラム
 11月8日の朝刊に、500万円で競り落とされた新ブランド蟹が、宿泊客が振舞われた様子が、載った。

 妻が、「恥ずかしくないのかしら?私なら断るけど」と、非難したので、私も読んでみて、驚いた。

 普通、個人情報の詳細を省略するものだが、宿泊した客の住所だけでなく、4人家族全員の氏名・年齢・職業まで、記事になっていた。

 夜のテレビ・ニュースでもカニを食べる映像が報じられたので、4人は「時の人」になった。

 さて、個人情報の漏洩問題が社会問題化しているご時世に、自らさらけ出す不用意さに驚いた。しかも、父親の職業が公務員だったので、住民の情報を軽々に扱いかねないと、恐怖を覚えた。

 同時に、家族が、カニを前に、はしゃぐのを見て、この子らが学校で、嫌がらせを受けないかと、老婆心ながら案じている。"(-""-)"

★ブランド志向(前編):疑問符

2021-11-08 07:30:58 | 日記・エッセイ・コラム
 11月6日、カニ漁が解禁になり、金沢の初競りで、「輝」に500万円の値が付いた。

 「輝」は、知名度の低い「加能ガニ」に代わる新ブランドとして、福井の越前ガニの最高級品よりも厳しい基準を設け、全国へPRしたい漁業関係者の悲壮感が滲むが、違和感を覚える。

 全国各地で、生産量を少なくして品質を上げるブランド志向の傾向が見られるが、平均的サラリーマンが、汗水流して得る年収が、カニ一杯で消し飛ぶなんて、馬鹿げている。

 地方紙の記事のみならず、NHKテレビの全国版で報道されたので、私は憤慨したが、妻は、「お金持ちが食べれば、いいんじゃないの」と、素気なかった。

 そう言ってしまえば、「身も蓋もない」が、カニのことだけに、食する人の柄(殻)が気になる。"(-""-)"

★若い世代の政治感覚(後編):兆し

2021-11-07 08:02:46 | 日記・エッセイ・コラム
 日本維新の会の躍進で、与党と真っ向から政策論争が出来る野党が誕生する可能性が出て来た。

 全当選者の平均年齢は55.5歳で、自民党が56.9歳、公明党56.4歳。立民54.7歳、共産党62.3歳と50歳以上だが、日本維新の会は、49.4歳と若い議員が多い。

 自民党と比べると、議席数でも得票数でも、まだまだ差は大きく、国政における不慣れもあるが、若さは、党が掲げる「改革路線」の推進力にもなり得る。

 この国の将来を担う若年層が、政権選択をしないと、後々、切歯扼腕することになる。

 日本維新の会が、果たして、広い世代の受け皿になれるのか、それとも、一過性の人気に終わるのか、今後、真価を問われる。