大空と大地の中で。

大自然を相手に駆け回ってます。

「勇気と感動」の剱岳 2999m ♯2

2011-09-12 08:56:15 | ~ 日本百名山 ~

2011年9月7日(水)

5時に起床

朝から快晴だが風が強く気になる・・・

同行者の広いテントの中で 風の様子を伺いながら朝食を摂る

風も少し収まり 取敢えず一服釼まで行ってみよう! 7:10スタート  

山荘を後に登山道は最初のピーク「一服」へと高度を上げ 

一服釼から前釼へ続く稜線で一休み 稜線からは日本海が見える

なんだか 行けそうな気がしてきたが まだ先は長い油断は出来ない

自分自身が思っていた以上に 高度はあまり気にならなかった

スタンスもしっかりしているので 怖くはない

登ったり下りたりの連続  釼岳はまだまだ・・・

岩場と鎖に慣れ このスリルが徐々に楽しくなってきた

急な岩場を同行者と四つん這いで上がりながら 「二人で四つん這い競争してるみたいだな」なんて

いえ、私はこんな所で 貴方と争いたくありませんよぉ~ と・・・思った

こんな些細な事が 無性に楽しい

 

いよいよ 噂の9番目 鎖場 カニのタテバイに取り付く

思っていたより短かったのでホットした 足場もしっかり確保でき 登りやすい

釼岳山頂は もう目の前だ・・・

 

 

ヤッター 10:20 釼岳山頂のピークを踏んだ

登る前 「山頂まで登れたら今日は感動して泣くかもしれないよ」って言っていたが

あら不思議 涙は出なかった(笑) 

同行者と山頂で交わした 熱い握手は一生の思い出になりそうです

 

剣岳山頂から鹿島槍ヶ岳

雲がかかっていた山頂だったけど 一瞬の晴れ間に感動し シャッターを何度も押していた

山頂を充分満喫し下山・・・

釼岳 最後のクライマックス 10番目鎖場 カニのよこばいとハシゴ

よこばいは順番待ちする事なく 我々だけで通過することができた

先にヨコバイに取り付いた同行者の後に行く スタンスはしっかりしている

想像していた程 怖くはない 鎖をしっかり握って我々はゆっくり進む

すると突然 鎖を握りながらケタケタ笑い出す同行者に 「何がおかしいの?」

「俺 ここ怖いよぉ~」と言いながら またケタケタ笑い出す・・・

ヨコバイの鎖を握りながら 口の悪い二人が岩にへばり付いてる姿を想像したら

私も無性に可笑しくなってきた 二人でケラケラ笑い出す しかし!こんな所で笑ってる場合じゃない

これ以上 笑ったら 腕に力が入らなくなるぞ 「もう笑わないでよぉ~・・・」 

そしてハシゴを下り ホットする

12番目 最後の鎖場

また四つん這いで上がってゆく・・・ 

 

上を見上げ あんな所に登って下りて来たんだと感心し

眼下を見下ろし 剣山荘とテン場がもう直ぐだ・・・ 

 

14:15 剱沢小屋到着・・・

剱沢小屋から剱岳を見ながら ビールで乾杯 極上の上手さだ

この後  缶チュウハイを買いテン場で祝杯! 

そして日本酒で乾杯!  梅酒で乾杯!

いったい 何回乾杯したんだ・・・?

17:00就寝 それから約7時間 私は爆睡し一度も起きなかった

連続7時間 テントの中で寝たのは初めてだった・・・

それだけ緊張していたんだろうな

 

 

 

 

 

 

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