2020年11月3日(火)
大菩薩嶺に近い石丸峠から牛ノ寝通りと言う名の、
榧ノ尾山~牛ノ寝〜狩場山~小菅の湯を歩いてきました。
百名山で有名な大菩薩嶺の陰になってしまっていて、あまり有名ではないかもしれませんが、
なんと、牛ノ寝通りは隠れた紅葉の名所となっています。
昨年の紅葉の時期に、牛ノ寝通りを歩く計画があったのですが、
台風19号の被害で上日川峠へのバスは運休し、残念な事に計画は中止に。
今回は、昨年のリベンジって事で歩いて来ました。
JR中央本線、甲斐大和駅を降りると、バス待ちの登山客が改札口まで列が続いています。
ゲッ!凄い人だよ。
終点の上日川峠下車の方々を優先で1便に乗って行ってくれ、
登山客も減りホッとしました。
我々は、臨時便のバスで小一時間バスに揺られて降り立ったのは、
終点の1つ手前の小屋平(石丸峠入口)バス停。
下車する人はあまり居なく、これなら静かな山を楽しめそうです。
良かった(^^♪
終点の上日川峠まで行けば日本百名山の大菩薩嶺に簡単に登れますが、
今回の目的はそっちじゃなくて、石丸峠入口からスタートです。
小屋平からの登りでは、付近の木々は もうすっかり落葉し、
かすかに、落葉したカラマツの葉が笹にパラパラとあたる音が、
ちょっぴり寂しそうに聞こえてきました。
石丸峠が近づいてくると、道もどんどん明るくなってきて、色づいた木々も多くなって来ました。
牛ノ寝通りの紅葉に時期を合わせると、ここら辺のカラマツの紅葉は終盤に差し掛かっているので、
カラマツの紅葉が見たければ、もう少し早い時期に訪れたらもっと綺麗だと思います。
開けた場所からは、雪を被った南アルプス。
眼下に見えているのは大菩薩湖、本来 この辺りから富士山も見えるのですが、
この日は、富士山の姿はありません。
あらら・・・。
石丸峠へ向かう途中の、笹原の雰囲気好きだわぁ~。
この先の熊沢山を越えれば大菩薩の稜線に繋がります。
大菩薩はさぞ賑やかなんでしょうが、こちらはいたって静かな山を楽しめます。
石丸峠に到着。
いったん小金沢山方面に進むと、直ぐに分岐。
右に行けば小金沢山、今回は未踏ルートである牛ノ寝通りへ。
未知なる牛ノ寝通り。
まずしばらくは標高を下げていきます。
鹿さんの声でしょうか?
キーキーという鳴き声があたりに響きわたっていました。
分岐を過ぎると、いきなり辺りは靄に包まれ幻想的な雰囲気と言えばいいのでしょうか?
真っ白になってしまいました。朝方までの雨が悪さをしている様な気分です。
しばらく歩いて榧ノ尾山に到着。
靄の中でランチタイム。
しかし、紅葉が綺麗な牛ノ寝通りと聞いていましたが、
ここまでの間、綺麗な紅葉が見当たりません。
もう、終わっちゃたの?
ちょっと、心配です。
榧ノ尾山から暫く歩いてゆくと、
反対方向から登ってきた女性に「この先、紅葉はどうでしたか?」と、尋ねると、
「すっごい!綺麗ですよぉ~」って。
その言葉を聞いて一安心して先へ、先へ。
少しずつ標高が下がってゆくと、辺りが華やかになって来ました。
いよいよ、待ちに待った紅葉ゾーンへ突入です。
登山道も落ち葉でフカフカです。
紅葉を独り占めできる贅沢な時間ですが、牛ノ寝通りの紅葉はまだまだこんなもんじゃない。
平坦な道はなお続く。
そして紅葉もこの先からも本番という感じですが、
光がないのでちょっと暗くなってしまっているのが残念です。
登山道脇に広がるモミジも素晴らしく綺麗。
このあたりは 黄色が多く、赤は ぽつりぽつりと。
牛ノ寝通りの雰囲気を静かに楽しむことができます。
牛ノ寝通りは 標高1300mほどで 起伏は少なく、
道が驚くほど平坦でほとんど標高を変えないので、先へ進んでも進んでも紅葉が広がっています。
この先も、紅葉黄葉のプロムナードがつづきます。
おかげで 飽きませんけど、足も進みません。
登山道から わずかに外れた 狩場山。
素晴らしく綺麗な紅葉の尾根道。
牛ノ寝通りは、名だたるピークがあるわけでもないですが、紛れもなく紅葉の名所の1つ。
都内近郊の中では隠れた穴場だと思いました。
あまぁ~ぃ、焼き鳥のタレの香りが微かにしています。
下を見ればカツラの葉が落ちていました。どこかにカツラの木があるのでしょうね。
この匂い昨年の秋の上高地でもしていました。
その時に教えてもらった名前、ちゃんと覚えてました(^^♪
途中の分岐から急降下し、沢に架かる橋を幾度となく渡ると林道へ。
雨上がりの苔むした林道を油断して歩いていると、滑る!滑る!
尻もちこそ尽きませんでしたが、3回位滑りました(>_<)
林道に出たからっと言って油断は禁物です。
道なりに林道を歩いて行くと、小菅の湯に到着。
少し待てば直ぐバスに乗れたので、湯には入らないで上野原駅ゆきのバスに乗車。
小菅の湯〜上野原駅まではバスで約1時間半位、長かったです・・・(*´Д`)