平成27年5月23日(土)
標高2038mの岩手山、馬返し登山口から登る事となった。
岩手山は昨年の秋に登る予定で来ているが、天候が悪く断念した山である。
清々しい朝、広々とした駐車場に早朝に到着し身支度を整え出発。
駐車場からキャンプ場まではすぐそば、ここに湧き出ていた鬼水清水は冷たくて美味しく、
広い芝の上に1棟だけ建っていた、赤い屋根の小さなバンガローは印象的であった。
キャンプ場から岩手山を眺め、
ブナ・ミズナラなどの広葉樹林帯の中へともぐり込んで行く。
一合目付近に差し掛かると、シラネアオイを発見!結構興奮。
へぇ~、岩手山でもシラネアオイが見られるのね。なんて悠長な事を感じながら歩いていると、
まもなく旧道と新道の分岐点である2.5合目に着く。
我々は旧道へと登って行くが、ここは石バネと呼ばれる岩の道で樹林は乏しく夏場の炎天下は辛そうです。
分岐点から三合目・四合目・五合目とひたすら直登が続く。
辛い直登から開放された場所には、再びシラネアオイの群生があり写真に納めホット一息付く。
花々の写真を撮り、
七合目・鉾立へ。
ここから八合目までは快適な緩やかな登りになる。
八合目 避難小屋へ到着。
ここで暫く休憩。
不動平分岐から目指す岩手山へと進むのである。この地点までは天気も良く極楽気分であった。
分岐からは丸みをおびた薬師岳火口へと向かうが、歩きにくい黒い火山砂礫の道であり、
ズリズリと後退して行き一向にはかどらないもどかしさを感じていると、
次第に西風が強くなり砂礫が顔にビシバシと飛んでくる、風速はどんどん激しさを増し歩くこともままならなくなった。
どうにか山頂に到着。
天気は良く景色は最高だったのに、山頂は突風が吹き荒れ岩にしがみ付いてないと
飛ばされる状態であり、優雅に景色を満喫することも出来ずに下山する事になった。
山頂から時計回りにお鉢を巡って下山した方が、風がなさそうだって事で進んでいったが、
とんでもない!こちらも突風であり途中で歩く事も出来なくなった4人は、体勢を低くし正座し飛ばされないよう身構え、
そして、山友さんメガネを飛ばされてしまい、這い蹲りながらメガネ・メガネって探しまわっていました。
やっとの思いで八合目の避難小屋に無事辿り着き、「登って感動」の看板に目が留まりましたが、
感動ではなく恐怖を感じました。 風の恐ろしさを改めて知り良い経験と勉強になりました。
あの突風でみんなクタクタ、避難小屋で大休憩をして下山。
この後、八幡平へ登り行こうかぁ~等と、朝は言っていたのですが、あの山頂の突風で疲れ果てそんな気力もなく、
温泉宿を探し、八幡平にある「えのぐ箱」の宿で大爆睡となりました。
お疲れさまでした。