目に見える現象を
人を責めることや
人を汚すことや
人を殺すことに
使ってはいけない
耐えることと
待つことを
学びなさい
たとえば
自分の妻や夫が
自分には我慢できないことをしたとしても
三度までは耐えなさい
四度目からは言ってもかまわないから
人間の
失敗を悔いている苦しみを
理解してあげなさい
やさしさで
包んであげなさい
失敗の苦さを呑んだことのない人間などいない
それを無理に忘却の闇に封じて
苦しみを他人に投げてはいけない
自らの苦しみを
人への愛に変えてゆくのだ
ああ あなたも苦しかったのか
わたしもだよ
たすけあっていこう
と
愛は
果てしなく高い空にあるのではない
ほおにふれてくれる人の指の中にある
そばにいてくれる
暖かい人に
愛を注ぎ
愛を育てていくのだよ
すべては
それだけでうまくゆく
わたしは
愛する人を
愛してはいけないなどと
言った覚えはないよ
愛しているよ
愛しているのに
愛してはいけないなどと
言うはずはない
あいしているよ