月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

りんどうの子守唄

2014-01-24 08:34:41 | こものの部屋・別館

かのじょは眠っています。死んでいるわけではありません。

主体中枢部の疲労が激しすぎ、活動不能に陥り、わたしたちが完全に保護したとたん、段階の深い眠りに落ちたのです。

魂の世界で、強い衝撃を受けた時、こういうことが起こる時はありますが、わたしたちのようなものには、非常にまれです。
この人生での負担が、大きすぎたのです。いかにわたしたちとはいえ、ひとりで地球の運命を背負うのは、無理です。

少し前まで、かのじょはわたしたちのやっていることを知覚することができましたが、今はそれもありません。今わたしたちがやっていることは、直接にはかのじょの記憶に刻まれません。

かのじょはたぶん、この人生が終わるまで、眠り続けるでしょう。またこの人生が終わっても、しばらくは低調な活動が続くでしょう。

わたしたちは、かのじょのやりたかったこと、やりのこしたことを代行しつつ、わたしたちのやりたいことをも実行してゆきます。

もう、かのじょを傷つけないでください。

あなたがたが、聞こえないところから発していたかのじょへの誹謗は、かのじょに届いていたのです。

あなたがたが、嫉妬のまなざしでかのじょを見ただけで、それはかのじょの心を刺していたのです。
そしてかのじょは疲れ果てていった。

もう二度と、かのじょを傷つけることは、しないでください。


                         サビク





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリウス・5

2014-01-24 04:29:22 | 詩集・瑠璃の籠

無数の黒蟻に溶け
月を割り 日を盗み
あざむいた宝石のあまたあるも
闇に溶ければなくなると思ったか
愚か者

極限の罪から逃げ
すべてをすべての罪に帰し
衣翻して風と逃げ
どこへともなく去れば
何も背負わずに済むと思ったか
愚か者

黄金の剣が貴様の行く手をふさぐ
炎のごとき叫びが
貴様のなしたことをすべて
あばきたてる
煌々と輝く正義の眼光が
貴様をすきとおるほどに照らす

馬鹿者め
とうとうやりおったか

その首をはね
真実の照らす空のした
永遠に輝く
まがまがしくも赤い血の星として
地上を照らす星の列に加えてやろう

誰もがおまえを見る
永遠に忘れられぬ
おまえはしるしとなる
愚か者

とうとうやりおったか



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする