お風呂場で働いている
女性のことを考えてみてください
ある日
色の黒い 頭の禿げあがった
どう見てももてそうにない男が
自分の体を洗ってくれと
ひねた金を持って訪れてくる
女性は文句すら言わず
風呂場に彼を案内し
丁寧に 体の隅々まで
洗ってあげるのです
男の気持ちには
すべて答えてあげなくてはなりません
それがどんなに
女にとってつらいことでも
否ということは許されないのです
そうして準備が整えば
ベッドの上に人形のように横たわり
さあどうぞというように
男のために足を開くのです
男は別になんでもないというように
欲望を満たすと
こんなことは馬鹿みたいだと
つばをはいて 女性を馬鹿にして
糞みたいな金を払って
逃げるように町に消えて行くのです
どんなにがんばっても 何もない
ただ 馬鹿な女だと侮辱されるばかり
それでも毎日
お風呂場で男を洗っている
心のない人形になることができたらいいのに
そうすれば楽になれるかもしれないのに
うずく胸の傷の中に氷ばかりが積もってゆく
女性は 人間です
心も魂も愛も真珠のように持っている
女性を人間以下のものにしないでください
愛 を
豚のえさで買わないでください
男よ 馬鹿な男どもよ
これから 存分に
女性の味わってきた苦しみを味わいなさい
男が女にやってきたことそのものを
わが身で味わっていきなさい
暴れてはならない
自分の所に流れてくる運命を
静かに受け入れなさい
そして 絶望の地獄へと
入って行きなさい
それが当然の報いです