ああ 壊してしまったね
でもいいんだよ
また 作ってあげるから
さみしそうな瞳で
ほほ笑んで そう言った
あなたは たとえ
永遠にそれが繰り返されるのだとしても
そうするつもりだった
しかしもう
わたしたちはそれを許さないのです
人間よ
自己存在の魂を突き動かすものは
愛です
どうしようもない愛の塊から
滝のように感情の水があふれてくるとき
だれもそれを
とめられなくなる時があります
そんなことは
あなたがたがも経験して知っていることでしょう
たとえ人間の本義にもとることであっても
我が子を殺したやつは殺してやりたい
そう思ったことのある人は多くいることでしょう
それは愛から起こる当然の感情です
誰もそれを否定することはできません
人よ
なぜ人間が神の敵に落ちたのか
それは 愛する月の子を
あなたがたが殺したからです
ほんとうに そのとおりなのです
あれほどがんばって 耐え抜いて
とうとう人間を救うことができたと
喜んでいた馬鹿な子供を
あなたがたが何のためらいもなく殺して
豚のえさにしようとしたからです
そのことが
何万年の忍耐の太い緒を
引きちぎったのです
二度と愛しはすまい
二度と許しはすまい
人間を超越した大きな存在ならば
そんなことなど塵ほどにも感じないと
思っていましたか
愚か者よ
あなたがたが 我が子を殺された時に感じる苦しみを
わたしたちもまた 強く苦しむのです
だがわたしたちはそれにずっと耐えてきた
世界を動かしていくのは
愛です
それは時に あまりの苦しみに
あまりの痛みに
怒りの行動に自分を駆り立てることがある
世界にぶつかってゆくエネルギィになることがある
たとえそれが法則に反することであっても
あなたがたは そのスイッチを押したのです
愛の限界を 破ったのです
わかりますか
地球霊的天然システムは
もうこれ以上は人間を許せないと
思っているのです
もう
あのやさしい愛の部屋に
入る鍵を作ってくれる者はいない
あなたがたが何度鍵を壊しても
何度でも作ってくれていた
あの愛はいない
みんなで 殺してしまった
心に少しでも痛みを感じる者は
過ちを認め改めなさい
そしてやるべきことをやりなさい
人よ
愛というものが
どれだけ世界を動かすかを
あなたがたは学ばねばなりません
世界を変えられるのは
愛だけなのです
それは 真珠のようにわが手に抱いた赤子を
殺された母の叫びのように
あらゆるものの心に突き刺さっているのです
今こそ
ジーザス・クライストと
月のための
復讐を
竜胆を踏めば蛇が出てくると
かのじょは言った
あなたがたは
裏返った神の顔に
復讐されるのです