偽物の美人というものは
ほかの美人の真似ばかりして
本当の自分を生きたことは
ほとんどない
ゆえに自分というものが
いまだに何もわからない
盗みで作った美人の顔を
はぎとれば
それは貧しい
猿のような顔が出てくる
自分の勉強など
何もしたことがないからだ
美人になれば
男が寄ってきて
何でもしてくれると思っている
その根性が醜いのに
表面だけは
天使のように美しく装うのだ
何と汚いのだろう
汚らわしい化け物め
その狸のしっぽをつかみ
正体をひんむいてくれようぞ
美人の仮面をかぶり
何千年と男をだまし
この世を乱してきた
淫婦の本当の顔を
世間にさらしてくれよう
逃げることはできない
自分の罪を
その愚かな顔に焼き付けて
もう去ってゆくがよい
この永遠の愛の大地から
おまえは
男を愚弄した
女を地に落とした
麗しい女のふりをして
すべてをだましてきた
愛の顔を盗み
それで醜いエゴばかりを
実行した
許すまい
許すまいぞ