ここ最近どハマりしているのが、韓国フェミニズム文学。
「82年生まれ、キム・ジヨン」がとても面白かったのと、VOGUEで紹介されていたのが始まりだ。
「彼女の名前は」は、「82年生まれ・・」の作者チョ ナムジュさんの作品。
彼女の元に届いた実際の韓国女性たちの声を元に作られた本だ。
そこには、若い女性から壮年女性まで、様々な声が寄せられている。
去年1年間で読んだ本の中で、どれが一番と聞かれたら、迷いなくこの本の名前をあげる。
仕事に行く行き帰りに楽しみに読むんだけど、どの話もウルウルきてしまう。
泣かせようとして書かれたわけではもちろんない。
全編、女たちの哀しみがどうしようもなくそこに横たわっているのに、でも力強い希望もそこには確かにあって。
どの話も胸に染み入る。
それと、外国文学に欠かせないのが翻訳者の仕事ぶり。この本にしてこの訳者あり。素晴らしい。
そこから今度は「ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集」を読み始めた。
チョ ナムジュさんの作品が「ヒョンナムオッパへ」で、他の作者の話もどれもずっしり重く、だけど面白くて、これからますます追って読んでいくことになると思う。
お正月には、「小さいおうち」や「夢見る帝国図書館」でどハマりした中島京子さんの「ムーンライトイン」を読んだ。こちらは、軽〜い読み物で、主人公の拓海君の年齢が35歳というのが最初から最後までちょっと引っかかった。キャラ的に、28歳くらいが妥当なのでは??
それと同じく中島京子さんの「妻が椎茸だったころ」を今読み始めて、短編集のようだけど、最初の「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」この話、最高!!!!だった。
うわあ、こう来たか〜って。めっちゃ面白かった。
他の話も楽しみ〜。