テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

巷のギター講師がレスポール系のギターを好む理由って・・?

2015年09月02日 | 日記
『ギター選び』はこれからのギターライフを左右する重要な事項の一つだといえる

ルックスから選ぶ人が多いと思う

少しギターの事が分かってくると音色を意識し始めるものなのだ


楽器店のギター教室に通う生徒さんとギター講師の間柄には『不思議な関係』が垣間見れる

ヒヨコは殻を破って初めて目にしたモノを親だと認識する習性がある

まったくギターが弾けない生徒さんの多くは生まれたばかりのヒヨコのような感じなのだ


まぁ、これからギターを習うという流れからいえば少々の尊敬の念や憧れ的な感情は必要かと思う

しかしながら、自身も演奏が向上し多くのすぐれた演奏者の音源を耳にする事で何かに気付くのだ

この段階が卒業という事になるのだと思う


ギター講師にも色々なタイプがいるようだ

私の行き付けの楽器店の専属講師たちは感じが良いおじさん達が多い

漫画家のやくみつる氏に風貌がそっくりという先生もいる

真冬でもアロハシャツを着ているような汗かきなのだ

まぁ、暖房がきいている部屋とはいえ、真冬にアロハの服のセンスは微妙なのだ


そもそもギター講師などそんな感じなのだ

「ステージミュージシャンを目指していたんだよね~」

「若い頃に何度もオーディションに応募したんだよね」

「レコード会社にデモテープも数え切れないくらい送ったよ」

やるべき事、しかるべき事はすべて行ったらしい


人生はそんなに甘くないのだ


ゴルフのプロもプロ試験を受けた頃にはメジャー出場を目指していたはずなのだ

有閑マダムのゴルフを教えながら細々と生活している自分をイメージする若者は少ない

現実の厳しさを知るのはオヤジになってからなのだ


それでも『居場所』がある人はまだマシなのだ

収入が安定しているならば良いと思う


ギターの先生が愚痴を言うのだ

「最近は生徒さんの質も落ちたよね・・」

「熱意がないっていうか・・ヤル気がないんだよね」

まぁ、時代だと思う


ギターよりもスマホという時代なのだ

そんな愚痴を言っている先生も休憩中にはスマホを片手にゲームをしているのだ


ある時、私が先生に質問したのだ

「先生は何でレスポールなんですか?」



私的には『高尚な理由』を期待していたのだ

”ジミーペイジの音に人生を賭けているんだよね・・”


このくらいの答えを期待していたのだ


先生の答えは意外なものだった

「だってさ・・メンテが簡単じゃない?」

「アーム付きって調整出来ないんだよね」

「まぁ、レスポールの音も好きだけどね」


例外かもしれないが・・

先生の場合、主な理由は『メンテ』だという



私の質問続く

「課題にカッティングとかもありますよね?」

「ストラトの方が都合が良いんじゃないですか?」


先生は首を横に振るのだ

「まぁ、理想はそうなんだけど・・・」

「初心者には何でもイイんじゃないかな?」

「ギターの音なんか分からないしさ・・・」



想像以上にいい加減な性格なのだ

ギター教室などこんなものなのだ



舗装路を走るならば四輪駆動も軽自動車も一緒という発想に近いかも?

この場合の舗装路というのはギターの練習過程という位置づけなのだ

「そんな説明いらないけど・・?」

という方も多いと思うが・・


私の比喩は分かり難い事も多いので・・



私も過去に何本もレスポールタイプのギターを弾いてきた



友人の手に渡ったトーカイのレスカスだが・・非常に作りが良いギターだった

本家の雑な作りに嫌気がさした層が流れてくる事も多い

特に塗装がベタ塗りだけに信頼するしかない

エボニー指板がお約束のレスカスにリッチライトという代替えを使用してしまういい加減さも否めない

それ故にギターは自分の目と耳で判別する必要がある


ネット購入による『お任せ』くらいダメな買い物はない

安ギターならば良いと思うが・・


そんなレスポールにも弱点は多い

ネックが太い、ボディが重いという部分は個人の感じ方なので特にネガな部分とは思わない


最も重要な部分は音色なのだ

ペイジ師匠やスラッシュのような重厚でキレがあるリフは大得意だが・・

一方、カッティング時の音はどのように工夫してもイマイチなのだ


対策としてシングルを搭載したレスポールもあるが・・

ストラト系の気持ち良さには遠く及ばない


それが良い、独特の音は捨て難い・・という層がいる事も確かだが・・

あくまでもその音を使って作品を作り上げる一流プロの目線なのだ


その辺のギター講師の意見など言うに及ばない

本人は音色を云々と生徒をはじめ周囲人間に語っているだろうが・・


その実、メンテが苦手だったりするのだ


ギターを良く知らない初心者はギターの先生は万能だと思っているようだ

ギターに万能がないように先生も実は苦手分野が多い


その一つがメンテや調整なのだ

もちろん、これは非常にシビアで高いレベルの話なのだ


ネックの調整が出来ないギター講師は皆無だと思う

しかしながら、最高の状態にギターの調整を追い込む事が出来る人も少ない


行きつけの楽器店のギターの先生はメンテはすべて店員さん任せなのだ

「何か弾き難いんだけど・・ ちょっと見てくれる?」

「ボリュームツマミに触れるとガリが出るんだよね」

専属の講師故に若手の店員さんには『殿様』なのだ


自宅では奥さんの尻に敷かれているのだと思う

威張れる唯一の場所なのだ


通常は工賃が発生するが先生なので無料なのだ

福利厚生の一環だと思っているのだ


以前に先生の愛器を弾かせてもらった事がある

特にこれといった『拘り』は感じられなかった

80年代前半の黒レスカスを使用しているのだ


個人的には自分のレスポールの音の方が好きなのだ



まぁ、好みだが・・


私にとっては先生が使っているギターに特別なものは感じられない


考えてみれば・・

”単純にギターが好きなオジサン・・”

”プロに憧れていた少年が中年になった・・”


これだけなのだ


プレーヤーになれなかった理由を不遇だと勘違いしているようだが・・

一流の演奏者になるには類稀なる奇抜な才能が不可欠だという事を忘れているのだ


むしろ、演奏力よりも作曲能力やプロデュース力が必要になってくる


私が好きなプロに面白い経歴の持ち主がいる

若い頃にメジャーデビューを果たしたが鳴かず飛ばずでバンドを解散、引退したのだ

しかしながら、その頃の人脈と演奏力、知識を活かし現在では大手メーカーの専属のデモプレーヤーになっている

とにかく、言っている事が的確なのだ


さらにプロだと関心させられるのは研究熱心な私でも気付かない使い方などを指南してくれる点なのだ

これが『プロ』なのだ




中野 豊さんというプロギタリストなのだ

ちなみにストラトマニアなのだ


ギターを職業としているからには素人を唸らせるくらいの存在感が必要なのだ

まぁ、巷のギター講師にここまで求めるの酷だが・・・






話を戻そう・・


これがギター調整の難しい部分なのだ


楽器店などに調整を依頼すると『標準』で戻ってくる

この状態を弾き易いと感じる場合には今後も定期的にプロに依頼すればよいと思う


多少の出費は強いられるが・・

素人レベルを超えたメンテに納得できる


問題はギターの先生や私のような面倒臭い層なのだ

とにかく『根拠のない拘り』を持っているのだ


私のギターを先生に弾いてもらった事がある

やはり弾き難そうな顔をしていた

それでも流石なのだ

「良く弾き込んでいるね~」

「メチャいい音するね~」

「ストラトってこんなに安定してた?」



私のストラト(アーム付きのギター)はチューニングが安定しているのだ

ネックの状態も楽器店の調整ではダメなのだ


言葉では表現できないが・・

非常に微妙な話なのだ


レスポールを好むタイプのギター弾きの演奏は概ね豪快なのだ

言い換えれば、ジェフベックが得意とするような繊細な表現は苦手なのだ


さらにアーム使いはもっと苦手なのだ


ギター教室のカリキュラムにもアームという項目はない

使うギターを考慮しているとも言える

初心者が扱えるレベルではないという考えも出来る


プロでもアームは難しい

音の末尾でコードを軽く揺らすという感じの人も多い

特にアーム付きのギターでなくてもよい


アームに必然性を感じるのはジェフベックとスティーブヴァイだけだと私は考える

特にジェフベックのアーム使いは真似をするのが難しい


技術というよりはセンスなのだ

真似ているが音色が似ていない

フレーズのニュアンスが程遠い・・

という事も多い


youtubeなどの動画サイトなどでも完全コピーが少ない理由の一つなのだ


今回の既出の音源ではあるが・・

改めてギターの部分だけ弾き直してみたのだ

雑なレスポール使いでは表現できない『繊細な音』をお楽しみいただきたい


知識を含め他に本業を持つ素人との差が欲しい

「やっぱりプロは発想が斬新だね~」

「そんな事、思い付かなかったよ」

素人のギターライフの参考なるネタの一つも提示していただけると嬉しい




「ストラトの繊細な音って好きだよ(*^^)v」

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