テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

テレキャスとギタースタンド

2022年02月11日 | 楽器
愛用のギタースタンドのヘッドを支えるスポンジ部分が痩せてきた

ギターの重みで変形してしまうのだ

テレキャスの場合、ヘッドの形状から滑り落ちてしまうことがある


テレキャスでは良くあるケースなのだ

気が付けば6弦のペグとスタンドのパーツが当たってしまう

とりあえず100円ショップで買ったケーブル類をまとめるバンドで代用しているのだ

機能的には問題ないが見た目が悪い

ヘッドを支える部分の厚みを増すパーツが販売されているようだ

メーカー純正品だけに装着感は良さげな感じ

問題はパーツの値段

ちょっとしたゴム製の筒が二本で600円は少々割高に感じる

100円ショップに代用できそうなパーツがあるだろうか?

イメージ的には水道ホースの切れ端のような感じで良さそう

テレキャスはこのヘッドがカッコいいのだ


時間がある時に近所の100円ショップを覗いてみたい

素直にスタンドメーカーのパーツを購入するのが簡単だが・・



それでは『工作好き』の名前が泣くのだ😁 








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弘法筆を選ばず・・

2022年02月11日 | 楽器
読者のみなさんもこの諺をご存じだと思う

”弘法筆を選ばず・・”

書の名人はどんな筆でも良い字が書けるという意味なのだ

つまり、名人は道具を選ばないということを意味する

私はこの諺が大好きなのだ

私はゴチャゴチャと機材を盛るのが嫌いなのだ

厳密には嫌いになったという表現が適切だと思う

昔はボードにエフェクターを詰め込んで楽しんでいた

マルチを購入してからは一個ずつエフェクターが消えていった

要するに不要になったのだ

エフェクターを買っては売りを無駄に繰り返していた時期もある

見かねた楽器店の店員さんがストップをかけてくれた

「お勧めのエフェクターがありますよ」

「たぶん好みに合ってるんじゃないかな?」



この二台でエフェクターに関する散財が終わった

逆に私自身が拍子抜けしているのだ

エフェクターの出会いに正解はないと思う

自分自身が納得した時が終わりの時なのだ

購入の終わりは使用の始まりだともいえる

エフェクターの売り買いを繰り返している時は実はあまり弾いていない

演奏に集中出来ていないということがいえる

これはギターにも言えること

「このギターじゃないんだよなぁ・・」

「あっちのギターの方が良さそうだなぁ」

「値段が高いギター買えば上手くなるかな?」

良くある話だと思う

読者の皆さんも一度は抱いた『迷想』だと思う

一流と呼ばれるプロの多くは意外にも機材が少ない

クラプトンもペイジもベックも足下のペダルは謎なのだ

ジミヘンのような代名詞が存在しない

その年代で使う機材が異なっている

使う機材が違っても『あの音』になる

大事なことは使う機材ではい誰が弾いているか?なのだ

クラプトンが弾けば電池駆動のピグノーズさえもあの音になる


同時に名士クラプトンが使ったことで一流の機材として認定された

ギター業界のあるあるなのだ

誰が使うか?

が大事なのだ

現代ではプロが使用する機材はあまり大きな意味を持たない

そもそも若い年代が憧れるカリスマ的なギタリストが存在しない

目標や目的が不明のまま、ただ何となくギターを弾いている人も多い

最近は若い世代で飽和状態になったギターを中高年にプッシュしている

「ギターは認知症の予防になるんですよ~」

間違ってはいない

楽器の演奏が脳に良い影響を与えることは事実なのだ

私自身もギターが若年性認知症の予防になっているという実感がある

覚えた曲やフレーズを忘れないように日々精進しているのだ

そもそも忘れるということが問題なのだ

脳が活性化されていれば、意外にも記憶は留まってくれるもの

他人の曲を真似るコピーも悪くないが少し弾けるようになったならば独自のフレーズを考えてみるのも楽しいと思う

自分の引き出しを連結させる作業も脳を多いに活性化させる

所謂、プチ作曲のような感じなのだ

知っているコードを並べてオリジナルを作ってみるのも良いと思う

音楽的な理屈など不要

自分の耳と感性を頼りに音を並べてみるのも楽しい

必要な物はギターとアンプ(アコギならばギター一本)

至ってシンプルな機材だけで十分なのだ

機材を集めることが目的になってはダメだと思う

”弾く為に必要な機材・・・”

がいつしかその目的が不明瞭になってしまう

私にも経験がある

とにかく買っただけで満足してしまうのだ

酷い時には月に1本くらいのペースでギターを買っていた

その合間に小物(エフェクターやシールドなど)もバンバン買っていた

買う事に忙しく演奏は後回しになっていた

現状に満足していない

迷いを感じている

という方には

機材を絞ることもお勧めしたい

とにかく、『自分の音』を決めた方が良い

良い悪いは後回しなのだ

軸足が安定しないことには何も決まらない

最初にギターと周辺機材を決めるのだ

あとは練習あるのみ!

コツコツと練習を続けていると上達の急カーブに出会う瞬間が訪れる

ギターは不思議な世界・・

徐々に上達するのではないのだ

一気に上手くなってしまうのだ

残念なことに多くの同志がその瞬間を経験する前にドロップアウトしてしまう

完全にギターから離脱したわけではないが・・

半ば心は折れてしまっているのだ

そんな人が一念発起でギターに取り組むことはあり得ない

ギターには苦しみと挫折しかないと感じているからなのだ

成功体験を知らぬままにギター人生の幕を閉じる

私の知り合いにも多いのだ

いまだにギターをダラダラと弾いているが・・・

その顔には楽しさが感じられない

「えっ? 売らないよ 」

「ギター手放さないよ」

往生際が悪いのだ

ギター人口の8割くらいがこのタイプだと思える

違うだろうか?

ギターが楽しくないのはギターや機材が原因ではない

自分自身が原因なのだ

自分が熟達すれば、手持ちの機材でも楽しくなってくる

おそらく読者のみなさんのレベルではそこそこ良い機材をお持ちだと思う

私のような2万円台の廉価ギターをメインで使っている方は皆無だと思う


ギターを上手く鳴らすには二つの要素が不可欠になると思う

演奏力とメンテ力なのだ

良い状態でギターを使う為には良いメンテが必須なのだ


オクターブや弦高など最低条件を満たしている必要がある

極端な話、この部分がOKならばギターとして成り立ってしまう

それで自分が良いと鳴っとくできるならば完結できるのだ


ギターのダラダラ買いから開放される

機材のダラダラ買いからも解き放たれる

自分の演奏と真摯に向き合える

廉価な機材を使うことはむしろ良いこと

自分から逃げ場を奪うのだ

良い意味で自分を追い込んでみるのも良い

底辺からスタートする心地良さもあるのだ

私はとにかく安い機材が大好きなのだ

それは同時にエコでもあり節約にも繋がってくる

廉価なギターだからと粗末に扱うこともない

むしろ、手持ちの機材の中で一番良く使っているのだ


チープなアンプが加わったことでより楽しくなってきた

ギターとアンプ直は楽だと思う

いつでもどこでもギターが弾ける幸せを感じているのだ

家族との買い物でも私は愛車で待っていることが多い

後ろの座席でコーヒーを飲みながらギターを弾いているのだ

音量は小さめなのだ

歩行者と目が合ったこともあるが横に駐車している車から苦情を言われたことはない

時にギターは弾く場所を選ばない

シンプルなほど簡単に弾き始められるのだ

セッションする際にも機材は最小で良いと考えている

現場に歪むアンプが用意されているならばオーバードライブ一個

ジャズコのようなアンプだけならばそこにディストーションを加える

これだけで十分なのだ

文句を言われたこともない

最近はzoomのマルチが一個ということも多い

結局のところ、歪みの音など言うほどの差はない

オーバードライブとディストーション、ファズのような歪みの質の違いはある

私を含む素人が感じるのはその辺りの区分だけだと思う

先にも述べたが・・

機材選びに迷っている時間が勿体無い

コレクションが趣味ならば特に止めないが・・

読者の皆さんはコレクターだろうか? プレイヤーだろうか?

最終的に何を目指しているのだろうか?

自身の着地点は明確に決まっているのだろうか?

将来的にプロになりたいような人と遊びでギターを弾いている人とは歩むべき道が違う

入り口も出口も違うのだ

繰り返しになるが・・

現状に迷いが生じている方は機材の絞り込みをお勧めしたい

いつかは使うから・・

はあり得ない

潔く手放してしまった方が良い

残った機材に対する愛情の濃さが違ってくる

良い意味で環境を追い込むのだ

すでに良いギターを持っている場合には一本を決めた方が良い

自分にとってのメインはどのギターなのか?

可能ならば、シングルかハムかも決めてしまった方が良い

満遍なく練習したい・・

は止めておいた方が良い

結局、何もしないままに終わる

結果が出せないままに終わるのだ

むしろ、好きなジャンルに特化した方が良い

「俺はカッティングの達人を目指すぞ!」

でも良いと思う

残すべきギターや機材が見えてくると思う

私はギターのブランドを統一したことでより弾き易い環境になった

私の手にはフェンダーのネックが良く馴染む

廉価の黒テレは薄く幅が狭い

ドラゴンは厚く幅が狭い

ストラトは薄く幅が広い

同じような傾向のギターでもネックに個性がある

しかしながら、フェンダーというブランドが故に源流には通じるものがある

親指で6弦(場合によっては5弦も)がコントロールできるギターが最良

握り込みのフォームが可能なギターしか選ばない

テレキャスにも丸太のようなネックのギターがあるのだ

特に最初期の頃にテレキャスをイメージしたギターにそういうモデルが多い

楽に演奏するためには何が必要か?

私は常に逆算の発想でギターや機材を選んでいるのだ

それ故にここ最近は一切の無駄な買い物がない

ギターの弦さえも自分が成長すれば何でも良くなってくる



弦は最重要なツールだが値段ほどの差はない

これは私の感想なのだ

値段が二倍の弦に二倍のば満足度と弾き心地はない

これも私の感想なのだ


指先が石のように硬くなれば、スルスルと弦がが滑る

むしろ、滑らなくなるのはピックが当たる右側なのだ

「高い弦使ってるのに音が良くないんだよなぁ・・」

「値段が高いギターだけど理想の音と違うんだよね」

「わかんないけど・・何か違うだよなぁ・・何で?」

沼にハマるのだ

私にも経験があるのだ

一度、考えをリセットしてみることをお勧めしたい

リセットの方法は色々とあると思う

私の場合には機材を整理した

安易に売り払うわけではないのだ

熟考した結果として下した判断なのだ

結果としてギターを沢山持っていた時よりも技術が向上した

あくまでも自己判断だが・・

ここ最近はさらに一段上手くなったという自覚が芽生えているのだ

自分自身に良い評価を下すことは勇気が必要な作業なのだ

「自画自賛じゃね?」

という声もチラホラと聞こえてきそうだが・・

ギター上達には自信も必要だと思う

「これでいいのかな?」

「こんな練習方法でいいの?」

これでは一歩も前に進めない

自分が成長すれば、道具など何でも良く思えてくるものなのだ

そんな境界線を感じるまで徹底的に練習する必要があると思う

練習は辛く退屈なものでがない気がしているのだ

繰り返しになるが・・

自身の技術が向上すれば、日々の練習さえも楽しくなってくる

そもそも、ギターを鳴らすだけでテンションが上がってくるのだ

私は我慢強いほうだと思うがギターだけは我慢が出来ない

『早くギターを弾きたいなぁ・・』

と心の中で思うことも多い

ギター欲がまったく衰えないところは自分でも凄いと思う

多少のスランプはあるがギターに飽きたことがない

エレキに飽きればアコギを爪弾き、アコギに飽きればエレキに戻る

私の生活から楽器が消えることはないのだ

私を良く知る者たちは私を変人と呼ぶ

ギター弾きとしては光栄なのだ

誰にも迷惑をかけていない変態は良いと思う

如何だろうか?

常に取り組むべき課題を用意しておくと良いと思う

以前にもお話したが何かの曲を弾ききることを目標に掲げると良いと思う

読者の皆さんのレベルならば、中途半端なフレーズの練習は卒業なのだ

イントロからエンディングまで弾ききれる曲をストックしたい

楽器店の試奏や友人たちとのパーティーなど披露する場も少なくない

「何か弾いてみてよ」

というリクエストに応えられるようにしておきたい

何でも屋?の私はエレキ、アコギ、ベース、ウクレレ・・

それなりにそれっぽい曲を弾く事が出来るように用意している

不思議なもので体に染み込むほど練習した曲はそう簡単には忘れない

気まぐれでウクレレなどを引っ張り出してみても弾けるのだ

常に暗譜で弾ける曲が5曲くらいあるのだ

アコギも同様なのだ

私は一曲に飽きることがない

「飽きたから次の曲に取り組むかな?」

にはならない

無心で弾き続けていると想像を超えるアレンジが浮かんでくる

一本のギターが何倍にも楽しく、有意義に感じられる

ギターの可能性は自分の中に秘めているのだ

手持ちのギターをピカピカに磨き、弦を新品に交換して練習を再開してみてはいかがだろうか?

ギターはそんな気持ちに応えてくれると思う

楽器を擬人化するのもアレだが・・・

私には感情があるように思えるのだ😉 










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ジミヘンはやっぱり凄いって思うなぁ

2022年02月11日 | 楽器
色々と廻ってまたジミヘンに戻ってきた

私は最近の音楽が苦手なのだ

やはり、昔のロックやブルースが落ち着く

特にギタリストが注目されていた時代が好きなのだ

ジミヘンのギタープレイには学ぶべき点が多い

聴いているだけでも勉強になると思う

「ギターでこんな音が出せるの?」

古い時代に録音された音源だけにギミック的な要素は少ないと思う

まさにギターの素の音が詰まっているのだ


27歳という短い生涯ながらも良い音源を数多く遺してくれたと思う

動画は少ないが音源は意外に多い

数年前にも埋もれていた音源がリマスターされて発売された

「ジミヘンって何が凄いの?」

ネットで良くみかける質問なのだ

不思議な質問に思える

実は私も若い頃にはジミヘンの良さや凄さが理解できなかった

速弾き命!という時代もあった

私の年代のギター小僧は速く弾けることが美徳だと思っていた

まぁ、そんな時代にギターを弾いてきたのだ

今時の人は速弾きよりもカッティングだろうか?

カッティングを世に広めた功労者の一人にレッチリのジョン・フルシアンテが挙げられる

次世代の三大ギタリストの一人なのだ

多彩なテクを持つが十八番はカッティングだと思う

カッティングで聴衆を唸らせるというのは容易くない

そんなジョンもジミヘンの大ファンなのだ

インタビューでも答えている

実際にジミヘンからの影響が垣間見られる楽曲やフレーズも多い

初期のアルバムではジミヘンのカバー曲も収録していた

ジミヘンのインスパイアされて書いたと思える曲も多い

ジミヘンの凄いところは『伴奏力』だと思う

歌の後ろで弾いているギターの音選びが天才的なのだ

アルペジオでもストロークでもリフでもない

和音と短音をバランス良く弾き分けているのだ

所謂、『コード崩し』と呼ばれるテクなのだ

言葉で表現するのは難しい

当ブログでも音楽的な部分を文章で表現することを難しいと感じることがある

「コード崩しってどんな?」

興味ある方は動画などで検索してみていただきたい

ギターが上手い講師陣が優しく解説してくれる

コード崩しが出来るようになるとギターが楽しくなってくる

こんな組み合わせが最高だと思えてくるのだ


実際のところ、ジミヘンも美しいバラード的な曲ではコンボ系のアンプを使用したようだ

機材に関しては不明な部分も多い

当時を知るエンジニアなどの言葉だけが頼りなのだ

ジミヘンの愛器に『ファズフェイス』がある

あの円盤状の筐体はかなり個性的だと思う

私は小型のタイプを二台ほど所有していた

失敗だった

まるで別物なのだ

スペースを優先させたことによる失敗だった

そもそもジミヘンのように数少ない機材ならばエフェクター一個くらい邪魔にならない

ジミヘンの愛器は三台

ワウ、ファズフェイス、ユニヴァイブ

ファズフェイスは常時Onだったらしい

つまり、ジミヘンのクリーンな音にもファズの歪み成分が含まれているのだ

少し歪んだクリーンの音には色気がある

ロック系の王道的な音だといえる

マーシャルなども絞った音が魅力的だと感じることも多い


ギター側のボリュームで歪み量を調整するのは英国流

米国流はペダルなどのスイッチで音を切り替える

同じロックギターでも音作りや発想がかなり異なるところが興味深い


テクもさることながら、普通のギターでジミヘンの音を真似ることは難しい

ジミヘンは右利き用のギターを逆向きで使っていた

本来の1弦の溝に6弦を張っていた

ナットから6弦のペグポストが一番離れている

私もコピーモデルを弾いたことがあるが弾き心地とテンション感が独特なのだ

アームプレイの際のチューニングの狂いもデメリットだといえる

それでもジミヘンはそのスタイルを貫いた

フェンダーから専用ギターの製作の声かけがあったそうだが・・

ジミヘンは断っていたそうだ

逆さまの使うのでアーム棒の位置も上にくる

アームを動かした際の音の揺れ方も違ってくるという

ジミヘンのファンである私も逆向きのストラトの購入には二の足を踏んでいる

まぁ、興味はあるが微妙な心持ちなのだ

普通のストラトで再現できる部分で良いと思う


ストラトで苦戦していた私に活路(楽しさ)を教えてくれたのもジミヘン

結局のところ、ギターは何か一曲が弾けるようになると楽しくなってくる

ストラトを使った代表的な曲が弾けるだけで世界が広がる

ジミヘンに始まり、レイヴォーンやジェフベックなどの曲もコピーした

とにかくストラトを全面に押し出したギタリストを真似た

ジェフベックがストラトを使い始めたのもジミヘンの影響なのだ

クラプトンもストラトに持ち替えた

ジミーペイジはレスポールを選んだ

ギタリストとしての意地だろうか?

そんなジミーペイジもレコーディングではストラトをはじめとするフェンダー系のギターを好んで使った

天国への階段もフェンダーの12弦で弾いたことは有名な話

ジミーペイジもクラプトンもジェフベックもファズを愛用した

流石にファズフェイスではなかったようだがジミヘンからの影響が垣間見られる

当時のロックの音を再現するにはファズが必須ということになる

粒立ちが粗いディストーションでも代用がきくと思う

少なくとも現代的なドンシャリ系の歪みペダルでは無理なのだ

機材を真似ることはコピーの第一歩だといえる

ジミヘンを真似るのにレスポールは論外

ストラトとファズを用意すればあんな音が出せるのか?

当たり前だが答えはNOなのだ


ギターの音は左右の指が紡ぎ出すもの

機材を揃えればそれで終わりという簡単なものではない

そんなギターの神髄を教えてくれたのもジミヘンなのだ

その少ない機材を知ることでギターの難しさを知った


シンプルだからこそギターは楽しいのだと思う

そこに差別や区別はない

ジミヘンの曲を楽譜に書き起こす際に暫定的にコードをはめ込むことがある

実際のジミヘンのプレイでは不明な和音も少なくない

「これってGなの?」

と思うことも多々ある

ジミヘンのコード(ボイシング)には省略コードも多い

その辺りの足し引きが天才的なのだ

伝わっているだろうか?

名曲は多いがリトルウイングはコード崩しの良い教科書になっていると思う

『ボールド・アズ・ラブ』もお勧めの曲なのだ

とにかくバッキング部分が秀逸なのだ

もはや複雑過ぎて耳コピは不可能だと感じる

私も素直に楽譜を入手した

他人の手癖を真似るのは本当に難しい

ジミヘンの場合はなお一層だと感じる

ジミヘンを真面目にコピーしたことで気づいたことがある

ジミヘンは『経過音』使いの天才だということ

経過音とはコードとコード連結する際の音

コードチェンジをより自然に聴かせる音ということになる

経過音で検索してみていただきたい

分かり易い動画などにヒットすると思う

ジミヘンはそれを自然に行っているのだ

経過音の使い方が上手いプレイヤーはまだいる

ビートルズのポール・マッカートニーもそんな一人なのだ

ポールのベースラインがカッコいい理由はそこにある

ベースを始めたばかりの頃に良くコピーしていた

コードのルート音を8ビートで刻むようなプレイとは異なる

流れるようなベースラインが美しい

弦が6本あるギターの得意技はベースラインと和音&短音を別に弾き分けられること

複雑なバッキングを弾きながら同時に歌うジミヘンは天才なのだ

情報が少ない当時は別にギタリストが別にいると思われていた

つまり、ジミヘンというボーカルの後ろで弾いているギタリストが存在すると思われていた

ジミヘンが渡英した最初のライブを観た観客は腰を抜かしたという

クラプトンもそんな一人だったようだ

「俺、プロ止めるわ・・」

という突然の申し出で当時のマネージャーを困惑させたようだ

一流のギタリストは侍のような魂を持っている

ギターが上手い人はどんな場面においても潔い

音楽で勝ち負けを表現するのも何だが・・・

やはり、そこには差があると思う

時に潔く負けを認めることで伸びることもある

クラプトンもそんな一人なのだ

ライバル関係にあった二人は後に友達になっていく

クラプトンもジミヘンのカバー曲を良く演奏していた

ジェフベックもカバーしていた

唯一、ジミーペイジは反旗を翻していたように感じる

これも一流プロの意地だと思う

兎にも角にもジミヘンが与えた影響は計り知れない

ジミヘンが構築したコードの美学を味わうように楽しみたい

アンプ直でも半日くらい遊べるのだ





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