五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

価値

2008年10月02日 | 悔いのない人生とは?
「生きていくための生業は?」

学生の頃は、その問いにはノーコメントでした。

絵を描いて食べてはいけぬ。。。
それは百も承知でしたが、夜中まで諸々の話題で白熱し、眠い目をこすりながら、友人のアパートからそれぞれの学校に行ったり、バイトに行ったり。。。

傍から見たら、なんという生活をしてる女子学生だろう・・・と思われていたに違いありません。

そのころ、トラッドな恰好が流行っていたのに、私は、今なら全く違和感のないボヘミアンな服装をしていたような気がします。。。
はみ出していることに優越感を得ながら、どこかで大きなコンプレックスも抱えていたようにも思います。

最近、自分の掛け軸の仕事に値段を自らつけなくてはならない機会が数回ありました。
身の丈に合った自分の値段。

難しいです。

自分の経験と出来具合い。仕上がるまでの時間。
それにプライド。

金額が低すぎると、本紙(作品)の価値を下げてしまいます。

私がつけた値段が高いか、安いか、それは、注文してくださった方がきっと判断するでしょう。

知り合いのアーティストに、「絵を生業としている者がタダで仕事をしちゃいけないよ。」と言われたことがあります。

なるほど~ほんと、そのとおりです。

自分でなく他人に金額を付けてもらいたいものです。
悩む、ということは、まだまだ未熟な証拠。

手間が表出しない工芸の世界。
手間暇かけたことをイチイチ云わず、できたものをさっと出す。。。これが粋な職人なのでしょう。

私には、まだまだ、はるか遠い世界の話です。

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コメント
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