五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自由意思と受容・傾聴5

2010年07月09日 | 第2章 五感と体感
あなたと私は違います。

自分の親であろうが子であろうが、それは「私」ではありません。

「相手がどんな存在であろうと個性と自由意思を尊重し、自分と異なる思想、感受性、行動であろうともその人の立場、考え方を尊重する」(生き甲斐の心理学P51参照)

受容は、同化と違います。同調してあげることでもありません。
他者、あるいは自分自身の個性を認め、尊重することを受容といいます。

この受容の意味を理解しないで「傾聴」すると、相手を否定的に捉えたり、罪悪感に苛まれたり、無理して相手の考え方を理解しようとすることで傾聴する側が混乱しストレスに追い込まれていきます。

どんな考え方であろうと、どんな行動をしている人であろうと、尊い一人の人間であることは変わりません。

否定もせず、肯定もせず、その人の存在そのものを受容していると、どんなことが起きるのでしょうか?
「愛されている」という感情が、不思議とそんなところから湧き出してくる場合があります。すると、受容されている体感が自ずと自分自身を見つめさせていくのです。

相手が無理やり考え方を押し付けてもよい方向には向かいません。
答えは必ず自分の内にあるのですから

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