五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

花火と魂

2011年08月18日 | 第2章 五感と体感
昨日は横浜、みなとみらいの花火大会でした。夜の空に大きく花開く花火は、やはり観ていて気持のよいものです。

我が家に居ては音しか聞こえないので、ほんの少し上った尾根沿いの住宅地の空き地から横浜の花火大会を愉しみました。

昔は山下公園の沖から花火が上がっていましたが、みなとみらい地区が整備されてから花火大会の規模は年々大きくなってきたように見受けられます。大震災の影響でいくつかの花火大会が中止になったり規模を縮小したりしていますが、お盆の時期、空高く打ち上がる音を聴き花火観ることで、亡くなった人と生きている私達が魂を通わせる大切な祭りは、出来得る限りそのままを維持して頂きたいものだと、しみじみ思います。

先日、都庁のある部署に用事があり、待ち時間の間、多分石屋さんの組合長さんでしょうか、都庁の職員に「魂を抜きにしたものを作ったって何の意味もないんですよ!」と何かを訴えていました。

お役所で、こんな話題を耳にするとは思いもよらず、でも私自身、NPOを設立する時、この問題をどう説明するかに苦労したことを思い出し、心の中で「頑張れ!おじさん!!」と、エールを送りました。

そうなのです。花火にしても、諸々の祭りにしても、魂抜きには考えられないのです。

心と身体だけでは、説明のつかないものに、魂を加え、人は心と身体と魂で成っている、という定義に触れた時に、五臓六腑で納得した感覚は忘れられません。

WHO世界保健機構では、この魂の問題を心と身体と同じように加えていく動きがありましたが、何しろ「魂とは」世界中のあらゆる民族、宗教、によって考え方や言葉の表現がそれぞれ違いがあり、共通用語として定義付けするのは難しいようで可決に至らなかったようです。

そうはいっても、人に与えられた感情は、揺るぎなく普遍的です。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、嫉妬、畏れ…
湧き出す感情をどのように処理していくかは、生き抜く場所の環境条件によって異なります。その違いが、新たに感情を呼び起こしていくのです。

打ち上がる花火を観て、ドーンと響く音に魂を揮わすような感じになるのは、私が日本に生まれ、日本の祭事に親しんでいる証拠なのだと改めて思いました。

いままで自分の生きてきた過程で体験した祭りは、案外自分の生き方を示しているかもしれません。

☆☆
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