五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

アッシジの聖フランシスコ

2013年03月19日 | 第2章 五感と体感
ローマ法王が「フランシスコ」と名乗る事に、一瞬疑いの気持を持ちましたが、公に大胆にもフランシスコと名乗るのであれば、それを信じよう。。。という気持に切り替えることにしました。

2009年の9月末に日本でお世話になっている神父さんの故郷の国スロベニアを案内していただきました。
小さな村の教会に泊まり、一週間神父さん2人と私の家族3人が共同生活。
夜になると15分おきに鳴る教会の鐘(午前0時頃まで鳴り、6時前から再び鳴る鐘)が不眠の原因となりながらも、農業&自然と共に暮らす人々の豊かな食生活に預かり、貴重な体験をしました。

でぶっちょのH神父さんが、車を運転しスロベニアの主要観光地?主要聖地?を隈なく案内してくださり、人任せの楽チンな旅を今まで経験したことのない私達は、恐縮しながらも思う存分楽しみました。

首都リュブリャナに寄って、H神父さんの妹さんがいらっしゃるサレジアン修道院で美味しい御馳走でもてなしを受け、そこからブラッドに行った時の話です。
ブラッドは湖の中に浮かぶ島があり、修道院が建っています。美しい風景ゆえに日本の観光の新聞広告にも象徴的に使われている観光地です。
湖を一巡りし、おいしいケーキを出すカフェに連れて行かれました。
湖を一望できるオープンスペースに席を取り、店の定番大型ミルフィーユを頂き休憩し、私達がお土産を探している間、日本でお世話になっているK神父さんが一人テーブルに残り静かに座っておられました。
母と私が用事を済ませ、遠目から一人据わるK神父さんのテーブルを眺めると、テーブルに散らかったミルフィーユのパイの皮を雀が沢山乗っかり、ついばんでいるではありませんか。。。
K神父さんは、静かに座り、その雀を涼やかなお顔で眺めているのです。

「アッシジの聖フランシスコ・・・」その光景を観て母と私が同時に呟いた言葉です。

自分の一番身近な所に、こういう方がいらした、、、ということを改めて感謝した瞬間でした。

ユーモアがあって話題も豊富。人を気遣い、人に気遣わせることを嫌い、スロベニア滞在中の数ヶ月間の荷物も小さな段ボール一箱。反面、頑な考え方も持ち、自然体で心身を律しておられる方です。
毎年二回はK神父さんと過ごす期間を持ちますが、ほんとうの家族のような親しみを感じさせていただいています。

イタリア出身アルゼンチン人のパパ様が、この名乗り使いどのように世界にプレゼンテーションしていくか、、、巨大組織のカトリックを「フランシスコ」という名乗りで務めていかれることは、ある意味大胆な選択だと思いつつ、反面、期待もしながら見守りたいと思うのです。

K神父さんもローマ法皇フランシスコも同じ修道会です。

人の本質を受け容れ、和合していくことは難しいことです。地球全体を見てみると未だ、成されていないことでしょうし、これからも、成されることは不可能なことかもしれません。それぞれがそれぞでの宗教や慣習で目指していることを互いに寛容し合えたら、それは成されることに等しいはずです。

アッシジの聖フランシスコのように、鳥からも好かれ、自然と人が集まるような暖かさを醸し出して頂きたいと願いを籠め、書かせて頂きました。ニコニコと嬉しいこと楽しいことを表していたら、いつしか天岩戸を開ける天照が現れるやもしれませぬ。

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