五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

横浜らしさ

2015年06月15日 | 第2章 五感と体感
横浜らしさ2015年6月15日

京浜東北線の根岸線の某駅が実家の最寄り駅です。昭和の新興住宅地であるため、区画整理されただだっ広い土地の風景に未だに違和感を覚えます。正直好みの街ではありません。そこから海側に車を走らせると10分ぐらいで京浜急行の線路を越える事ができます。京浜急行は「ハマ」の象徴的な電車でもあり、鎌倉海道沿いが路線でもあり横浜の歴史風情を未だに感ずることのできる街がたくさんあります。
京浜急行の線路を越えた東側は、東京湾です。そして、再びトンネルを抜けた根岸線が京浜急行と交差し湾岸を走ります。浜辺を埋め立てたコンビナートや工場、発電所が並んでいます。夜になるとコンビナートの明かりがキラキラと瞬き、車窓から見える海側の風景は異質な中に心弾む情動が湧いてきます。
先週、父が腕の骨を折り、そのコンビナートの見える病院に入院しました。幸運にもきれいな折れ方をしていたようで、両親共々別々に暮らし、互いの身体を個別に養生するのに丁度良いという楽観的な解釈に至りつつ、昨日も見舞いに行きました。
利き腕の右肘を固定され痛々しい姿ではあるのですが、口は動くのでありがたく、日常会話が普段よりも素直に為されるところも怪我をして良かったと心の内で思うわけです。病院は産業道路と国道16号に挟まれており、その先に根岸線の線路があり、さらにその先には首都高速も走っています。コンビナートは、その更に先にあるわけですが、病院のあたりはかつての横浜の浜辺の雰囲気が残っているのです。
父いわく、夜になると根岸線が賑やかになるのだそうです。
線路を走るガタンガタンという音ではなく、「シューーッ」という音なのだ、と。
石油を運んだり、コンテナを運んだり、根岸線の終電から始発までの間は、このような列車が働いているというわけです。
横浜の観光スポットはご存じの通りですが、港横浜らしさは、船と物流の仕事があってこそ、成り立つものなのかもしれません。
暫くは、夜中の線路に耳を傾け横浜らしさを味わって頂きたく、回復に励んでほしいものです。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする