五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

問題解決の秘訣

2015年06月24日 | 第2章 五感と体感
問題解決の秘訣2015年6月24日

一人の人が何かの問題を起こした時、多数の人があれやこれやと動き出すわけですが、その際、とても大事なことが一つあります。

それは、問題を起こした人(病気とかトラブル、悩みの相談等)の処理は、なるべくなら一人の人が窓口となりその当事者の対応をすることが理想的です。

問題に対して生じる諸々の事が小さな問題であっても、複数の人が当事者と関わり出すと、当事者と関係者がどんどんと混乱を生んでいきます。

人それぞれには、生まれてから今日までの生育史が備わっています。
「備わったもの」とは、その人の概念であり、感情や行動もその概念次第で表出されます。
それぞれの人が一人の当事者に対して、それぞれの概念の言葉や行いで対応したらどうなるでしょうか?

問題を解決するために情報を取り入れて解決してゆくのは、本人のお仕事です。
本人が出来なければ、本人を代行する人を立てれば良いのです。但し、それらのことは法的なことを背景に行わなければなりません。

「複数の人が良かれと思って当事者に情報を与える事で生じる混乱」ほど稚拙なものはありません。焦点付けが難しくなるだけでなく、問題が別の方向へ発展してゆく危険があります。

「何かの問題が生じた時、問題対応者は誰か?責任者は誰か?」をしっかりと思い出すような訓練も必要なようです。それを思い出さないばかりに、余計な情報に取り込まれ、問題が混乱していくのです。

この問題の窓口は誰か?
問題の解決にあたり、自分はどの役割を担っているか?
このことを少なくとも問題対応をすべき者が吟味できていれば、混乱を回避しながら問題解決に至るはずです。
この図式を把握した上で、当事者の深刻な心の悩みを聴くことは、傾聴者の大切な心構えです。

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