DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

注目の一戦が決定(WBAフライ級ほか)

2023年09月20日 05時11分41秒 | 世界ボクシング

11月15日、東京・両国国技館で予定される試合です。
WBAフライ級戦:
王者アルテム ダラキアン(ウクライナ)対 挑戦者ユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)

WBAバンタム級戦:
王者井上 拓真(大橋)対 挑戦者ジェルウィン アンカハス(比)

*以前から実現が噂されていた2つのWBA世界戦が、秋真っただ中の東京で行われることが正式に発表されました。

注目はどちらかというとバンタム級戦に集まっているようです。個人的には下降線のキャリアを歩みつつあるアンカハスの挑戦を受ける拓真の防衛戦より、日本フライ級実力ナンバーワンの阿久井が実力者ダラキアンに挑戦するフライ級戦の方により興味がそそられます。まあ、どちらの一戦も好試合になるでしょう。

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あの試合から30年(WBCストロー級:1993年9月19日)

2023年09月19日 05時32分58秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の1993年9月19日、タイで行われた試合結果です。
WBCストロー級戦(現ミニマム級):
王者リカルド ロペス(メキシコ)TKO11回2分30秒 挑戦者トートー ポーポンサワン(タイ)

*最軽量級の帝王ロペスが敵地タイに乗り込み、圧倒的な強さを見せつけ防衛記録を8に伸ばしたこの試合。いくら地元での試合だったとはいえ、プロ僅か5戦目で34戦全勝のロペスに挑むのはあまりのも無謀過ぎました。

この一戦は比較的屋外での試合が多いタイで、珍しく屋内で行われました。当時のロペスはサウスポー(左構え)が苦手と言われていました。しかしこの試合を観ると、この後のロペスと比べると及ばないかもしれませんが、サウスポー選手に対しての苦手意識というものは全く見られませんでした。

(サウスポーを全く苦にしなかったロペス)/ Photo: youtube

ほかの試合と同じように、どのラウンド前でも高々とガードを上げて各ラウンドに臨んだロペス。ロペスとトートーの実力差はあまりにも開きすぎていましたが、そんな格下相手にもロペスは慎重なボクシングを貫き通しました。

スピード差が歴然としていた両者でしたが、それでもロペスはコツコツの鋭い左ジャブを出し続け、タイ人を寄せ付けません。ジャブに続いての右ストレートも普段通りに強く、そして的確。しかしこの試合でロペスが多用したのは左右のアッパーカットでした。ロペス特有の天井に突き上げるようなアッパーで、タイ人の顎を打ち上げ続けます。

レベルの違いすぎる相手だったためか、普段以上に攻撃色が強かったロペス。しかしその卓越した防御技術に注意を怠ることはありませんでした。高くて固いガードを駆使しながら、ウェービング、ダッキング、そして軽やかなフットワークからのポジショニングでほとんどパンチを貰いませんでした。そして初回から一方的な試合展開も、回を追うごとにさらに広がっていくことになりました。

試合が挑戦者の地元で行われたためか、名レフィリー・アーサー マーカンテン氏(米)もストップするタイミングが、米国で行われる試合より遅くなりました。結局終盤11回の後半のストップでロペスが大勝することになりましたが、頑張りすぎたタイ人は試合後、病院に直行することになっています。

(今回、ロペスの餌食となったトートー)/ Photo: BoxRec

格下相手ながらも日本人選手を始め、多くの国の選手にとり鬼門とされるタイで圧倒的な強さを見せつけたロペス。敵地での過酷な環境でもその力を存分に披露し、技術面に加え精神面でもまた一つ強さを増した感があります。そしてロペスはこの試合後、いよいよ本格的に本場アメリカのリングへの進出を図ることになりました。

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ついに実現か?、等など(色々:09‐18‐23)

2023年09月18日 05時20分39秒 | 世界ボクシング

最近(2023年9月18日ごろ)のニュースです。

1)井岡 一翔(志成)とファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)によるスーパーフライ級王座統一戦の交渉が最終段階に入っているとの情報があります。今年の大晦日に日本で開催が予定されているこの一番。是非、実現してほしいものです。

2)一翔の保持するWBA王座への挑戦者決定戦が来月7日、米国ネバダ州ラスベガスで行われます。この試合に出場するのはジョン ラミレス(米)とロナル バティスタ(パナマ)。

3)WBCはエストラーダ(又は一翔)の後釜争いとして、カルロス クアドラス(メキシコ)とペドロ ゲバラ(メキシコ)による暫定王座決定戦を承認した模様です。WBCもWBAを見習い(!)、暫定王座を設置するのではなく、あくまで挑戦者決定戦を行えばいいのですよ。

4)元WBOバンタム級、WBCスーパーバンタム級暫定王者で、すでにWBAスーパーバンタム級の挑戦権を獲得している亀田 和毅(TMK)。来月7日に、レラト ドラミニ(南ア)とIBFフェザー級の2位決定戦を行うことが発表されています。

5)7月に来日し、清水 聡(大橋=引退)に快勝し、4月に獲得したWBOフェザー級王座の初防衛に成功したロベイシー ラミレス(キューバ)。対戦相手は未定ですが、11月にも2度目の防衛戦を予定しています。

6)WBCフライ級王者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)と同暫定王者マクウィリアム アローヨ(プエルトリコ)による再戦が11月4日、ようやく行われる見通しです。両者は2021年11月に対戦していますが、その時は消化不良の3回ノーコンテストに終わり決着がついていません。その後、少なくとも6度再戦が組まれましたが、その都度中止/延期となってきました。今回は是非、再戦を実現させて貰いたいですね。

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加納、高山が勝利(フライ級ほか)

2023年09月17日 05時50分28秒 | 世界ボクシング

今月10日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
フライ級戦(10回戦):
加納 陸(大成)判定3対0(98-87x3)キットデデット ヒランスック(タイ)

*これまでに暫定王座を含め、WBOアジア太平洋タイトルの3階級制覇を達成してきた加納。4月に大苦戦の末、引き分けながらもフライ級王座の防衛に成功しています。

既にWBOフライ級1位にランキングされている加納は、世界挑戦を見据え地域王座を返上。今回のタイ人との無冠戦に臨んでいます。初回、6回にダウンを奪うなどしてキットデデットを終始圧倒した加納でしたが、結局は格下を倒し切る事は出来ず。大差判定勝利を収めるも、不満の残る結果となってしまいました。

2016年夏以来の世界挑戦を目指す加納は、年内にもWBOフライ級2位のオリムジョン ナザロフ(ウズベキスタン)との挑戦者決定戦を行う事を示唆しています。

下記は加納が2度目の世界挑戦を目論んでいるフライ級戦線の、2023年9月17日時点でのタイトルホルダーたちとなります。

WBA:アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数6)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/5)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/4)
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/0)

 

ライトフライ級戦(8回戦):
高山 勝成(石田)判定3対0(78-74x2、77-75)ジャローム バローロ(比)

*6月に、2年1ヵ月ぶりのリング復帰戦を果たしている高山。17歳年下で、キャリアでも4分の1以下の比国人に明白な判定勝利。無難に再起2連勝を飾りました。世界再獲得に向け、まずは日本国内やアジア地域王座を獲得したいところです。

下記は現在高山が本拠地としている、2023年9月17日時点でのライトフライ級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:寺地 拳四郎(BMB/防衛回数1)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/2)
IBF:シベナティ ノンティンガ(南ア/1)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/2)
OPBF(東洋太平洋):ミエル ファハルド(比/0)
WBOアジア太平洋:山中 竜也(真正/0)
日本:大内 淳雅(姫路木下/0)

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今週末の試合予定

2023年09月16日 05時06分10秒 | 世界ボクシング

2023年9月第三週末の主な試合予定です(2023年9月16日から22日まで)。

18日 月曜日
東京・有明アリーナ
2団体ライトフライ級戦
王者寺地 拳四郎(BMB)対 挑戦者ヘッキー ブドラー(南ア)

WBOスーパーフライ級戦:
王者中谷 潤人(M.T)対 挑戦者アルヒ コルテス(メキシコ)

スーパーバンタム級戦(8回戦):
那須川 天心(帝拳)対 ルイス グスマン(メキシコ)

22日 金曜日
後楽園ホール
日本スーパーフライ級戦:
王者高山 涼深(ワタナベ)対 挑戦者村地 翼(駿河男児)

フライ級戦(10回戦):
京口 紘人(ワタナベ)対 ジャーベン ママ(比)

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ビボル、ようやく試合決定か?、等など(色々:09‐15‐23)

2023年09月15日 05時20分59秒 | 世界ボクシング

最近(2023年9月15日ごろ)のニュースです。

1)昨年はスーパースター・サウル アルバレス(メキシコ)や実力者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)を下し大活躍だったドミトリー ビボル(キルギスタン/露)。本来ならテレンス クロフォード(米)や井上 尚弥(大橋)と並んで、現役最強選手の一人としてもっと注目されていい選手です。しかし今年はこれまでに行った実戦はゼロ。そんな不遇の時を過ごしているビボルですが、師走に米国内でリンドン アーサー(英)の挑戦を受けるという話が持ち上がっているようです。

2)2016年5月に、まずはWBAライトヘビー級暫定王座から始まったビボルの長期政権。その後レギュラー、スーパー王者に昇格する傍ら、12連続防衛に成功してきました。ビボルがあまりにも上手すぎ、しかも集客力がそれほど高くないためビックマッチを開催するのが難しい状態が続いています。

現在英国にはマイナー団体のIBO王者でもあるアーサーを始め、17戦全勝(13KO)のジョシュア ブアツィ、来月21日にブアツィと対戦する20戦全勝(13KO)のダン アジーズ、1月に3冠王アーサー アブラハム(露/カナダ)に大善戦したアンソニー ヤード、そして来年1月にベテルビエフに挑戦するカラム スミスなど、世界王者レベルの実力者が多数存在します。しばらくは英国を主戦場にするというのも一つの選択枠だと思います。

3)スーパーミドル級の注目株クリスチャン エンビリ(仏)が先週末9日、第2の拠点であるカナダのリングに登場。デーモン ニコルソン(米)に4回TKO勝利を収め、保持するWBC米大陸とWBAインターナショナル王座の防衛に成功。同時に全勝記録を25(21KO)に伸ばしています。

4)WBCスーパーライト級王者レジス プログレイス(米)と4団体統一ライト級王者デビン ヘイニー(米)の一戦は、12月9日に米国カリフォルニア州サンフランシスコで行われる可能性が高いようです。

5)WBAフライ級王者アルテム ダラキアン(ウクライナ)と指名挑戦者ユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)の一戦が、年内にも日本国内で開催されるとの情報があるようです。

6)例年ですとこの時期、メキシコの独立記念日にあわせ大きな興行が行われます。しかし先週末、そして今週末と北米地域ではそれほど大きな試合は予定されていません。月末にカネロ(サウル アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンという意味)の試合が予定されていますが、それでもやはりさみしいですね。

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畑中2世、激戦を制す(WBOアジア太平洋フライ級)

2023年09月14日 05時16分39秒 | 世界ボクシング

先週末9日・土曜日、名古屋国際会議場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋フライ級戦(王座決定戦):
畑中 建人(畑中)判定3対0(115-112x2、114-113)宝珠山 晃(三迫)

*初回にダウンを奪い、好調な滑り出しを切った畑中。しかしその後、サウスポー(左構え)の宝珠山が的確なコンビネーションで反撃を開始。両者譲らない激しい打ち合いがフルラウンドに渡り行われました。結局は初回のダウンが物を言った形となり、畑中が顔をパンパンに腫らせながらも新王者となっています。

元WBCジュニアフェザー級(現スーパーバンタム級)王者畑中 清詞(松田)を父に持つ畑中は、この試合を含め15戦(全勝10KO)を愛知中心に行ってきました。そろそろ東京や大阪のリングでその雄姿を見せるべきでしょう。

アジア地域王座に新王者が誕生したフライ級戦線。下記は2023年9月14日現在の、同級王者たちとなります。

WBA:アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数6)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/5)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/4)
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/0)

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尾川、再起2連勝(スーパーフェザー級ほか)

2023年09月13日 05時12分53秒 | 世界ボクシング

今月2日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
スーパーフェザー級戦(10回戦):
尾川 堅一(帝拳)判定3対0(99-91x2、98-92)マービン エスクエルド(比)

*昨年6月、英国の地でジョー コルディナ(英)の放った見事な右で撃沈された元世界王者尾川。バックギアを踏み続けた比国ランカーを相手に、手堅いボクシングを見せつけ大差判定勝利。再起2連勝を飾ると同時に、世界王座奪回に向け着実に階段を上りました。

尾川が返り咲きを目指すスーパーフェザー級戦線の、2023年9月13日時点での王者たちを確認しておきます。

WBA:ルイス ガルシア(ドミニカ/0)
WBC:オシャキー フォスター(米/0)
IBF:ジョー コルディナ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):森 武蔵(志成/0)
WBOアジア太平洋:力石 政法(緑/0)
日本:原 優奈(真正/0)

 

日本ウェルター級戦:
王者坂井 祥紀(横浜光)判定3対0(98-92x3)挑戦者能嶋 宏弥(薬師寺)

*メキシコや米国を中心にキャリアを積んできた坂井と、2階級上のミドル級前WBOアジア太平洋王者能嶋による中々の好カードが実現。固いガードからのパンチと手堅いボクシングを披露し続けた坂井が明白な判定勝利。試合は数字以上に競ったものとなりましたが、王者が4月に獲得したタイトルの初防衛に成功しています。

下記は2023年9月13日現在の、ウェルター級のタイトル保持者たちとなります。

WBA(スーパー):テレンス クロフォード(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エイマンタス スタニオニス(リトアニア/0)
WBC:テレンス クロフォード(米/0)
IBF:テレンス クロフォード(米/0)
IBF(暫定):ジャロン エニス(米/1)
WBO:テレンス クロフォード(米/7)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/2)
日本:坂井 祥紀(横浜光/1)

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セルジオ マルティネス、このまま引退か?(色々:09‐12‐23)

2023年09月12日 05時46分37秒 | 世界ボクシング

最近(2023年9月12日ごろ)のニュースです。

1)2020年8月に、6年2ヵ月ぶりのリング復帰を果たした元スーパーウェルター級、ミドル級王者セルジオ マルティネス(亜)。再起後、6連勝(4KO)を飾っています。現在48歳のマルティネスは11月に、ドイツで先月マイナー団体IBOミドル級王座を獲得しているエティノサ オリハ(伊)に挑戦する予定でした。しかしマネージメントの問題から、この試合は実現しない可能性が出てきたようです。もし試合が行われない場合、マルティネスはこのまま再度引退するようです。

世界王座への復帰を目指し再起してきたマルティネス。せめて今回のIBO王座戦は実現してほしいものです。

2)これまでにライトフライ級、フライ級、そしてバンタム級の3階級で世界王座を獲得してきたジョンリエル カシメロ(比)が来月12日、日本のリングに初登場。元IBFスーパーバンタム級王者小國 以載(角海老宝石)と10回戦で対戦します。

3)「カシメロ対小國」戦は東京の有明アリーナで行われますが、OPBF(東洋太平洋)バンタム級王者栗原 慶太(一力)の防衛戦、対フロイラン サルダール(比)や、WBOアジア太平洋スーパーウェルター級王者井上 岳志(ワールドスポーツ)がティラナン マタリ(Thiranan Matsali/タイ)との防衛戦が組まれるなど、好カードが目白押しの興行となります。

4)先月末26日、タイでWBC挑戦者決定戦が行われました。5月にWBO王座決定戦に出場したビンセント アストロラビオ(比)が、ナワポーン カイカンハ(タイ)を11回TKOで下し2度目の世界挑戦を確実なものにしました。

5)シャクール スティーブンソン(米)とフランク マーティン(米)によるWBCライト級王座決定戦が年内にも米国ニューヨークで行われる見通しでしたが、その話は消滅。スティーブンソン陣営は新たな対戦相手を探し奮戦中。

6)昨年11月以降実戦から遠ざかっているジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)。来月27日にレイマン べナビデス(ニカラグア)を相手に、保持するWBOライトフライ級王座の3度目の防衛戦を行います。

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あの試合から30年(WBCスーパーウェルター級ほか:1993年9月10日・その2)

2023年09月11日 05時17分42秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1993年9月10日、米国テキサス州サンアントニオで行われた試合結果です。
WBCスーパーウェルター級戦:
王者テリー ノリス(米)TKO初回1分28秒 挑戦者ジョー ガッティー(米)

*パーネル ウィテカー(米)とフリオ セサール チャベス(メキシコ)による頂上決戦と同じ興行には、両者と共に、当時の最強戦士の称号の地位を争っていたノリスも登場。激戦王として知られ、後にIBFスーパーフェザー級、WBCスーパーライト級の2つの世界ベルトを獲得するアルツロ ガッティー(米)の実兄ジョーを僅か88秒で粉砕。保持する王座の10度目の防衛に成功すると同時に、その存在を猛烈にアピールする事に成功。

(ガッティー兄を一蹴したノリス)/ Photo: Pinterest

 

WBCスーパーフェザー級戦:
王者アズマー ネルソン(ガーナ)引き分け(1対1:118-112、115-115、113-115)挑戦者ジェシー ジェームス レイハ(米)

*メインの「ウィテカー対チャベス」戦よりも6万人の観衆の大声援を味方につけたのが、地元サンアントニオ出身のレイハ。当時のレイハは一階級下のNABF(WBCの北米地域王座)王者という以外、これといった話題性のない地味な存在でした。そんなレイハが地元ファンの前で強豪ネルソンを相手に大善戦。固いガードと、左ジャブからのコンビネーションという手堅いボクシングを12回に渡り披露し、調子がいまいちだったネルソンと互角に渡り合いました。

(地元サンアントニオの大声援の中、強豪に迫ったレイハ)/ Photo: Ring Magazine

12ラウンド終了後に出された判定は、2対1(118-112、116-115、113-115)で王者の勝利を支持。しかし後日採点ミスが判明し、結果は1対1の引き分けに修正されています。

(老獪なネルソンは、苦しみながらも要所要所でポイントをピックアップ)/ Photo: GhanaWeb

苦しみながらもノリスと同じく10度目の防衛に成功したネルソンと、引き分けながらもその株を大いに上げたレイハ。この試合後、両雄が3度も拳を交える事になるとは想像もしていませんでした。

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