DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

IBF関連の情報、などなど(色々:12‐22‐23)

2023年12月22日 05時07分58秒 | 世界ボクシング

最近(2023年12月22日ごろ)のニュースです。

1)現地時間の明日23日、サウジアラビアのリングでエリス ゾロ(英)と対戦を予定しているジェイ オペタイア(豪)。この試合を前に、これまで保持していたIBFクルーザー級王座を返上しています。

2)最近、王座の返上や剥奪が目立つIBF。それらの動きをザっと見てみましょう。ライト級王座はデビン ヘイニー(米)がスーパーライト級に転向したため返上。スーパーウェルター級もジャーメル チャーロ(米)が今後の予定は未定ながらも返上。ウェルター級ではテレンス クロフォード(米)が王座を剥奪され、それまで暫定王者だったジャロン エニス(米)が正規王者に昇格しています。

2月に予定されているオレクサンデル ウシク(ウクライナ)とタイソン フューリー(英)の両者は、その試合後に直再戦の可能性が大のため、2月の試合後にヘビー級王座を放棄する可能性があるとの見方が多くあるようです。

また、軽量級バンタム級ではエマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)が引退を表明したため王座は空位となっています。

IBFの処置は厳しいとの声も飛んでいるようですが、同団体は当たり前の事をしているだけです。

3)先月、モナコのリングでシベナティ ノンティンガ(南ア)を破りIBFライトフライ級王座を獲得したアドリアン クリエル(メキシコ)。2月16日にメキシコのリングで再びノンティンガを迎え、王座の初防衛を行います。

4)アマチュアで170戦以上の実戦を行ってきた藤田 健児(帝拳)が来月20日、ジョセフ アンボ(比)と現在空位となっているWBOアジア太平洋フェザー級王座を賭け対戦します。

5)WBOスーパーライト級王者テオフィモ ロペス(米)が2月8日、ジャーメイン オルティス(米)を相手に6月に獲得した王座の初防衛戦を行う予定です。

6)デビュー戦から16試合連続で初回KO/TKO勝利を収めていたエドガル ベルランガ(プエルトリコ)ですが、その後5試合続けて試合終了のゴングを聞いています。すっかり強打が湿ってしまったベルランガが来年2月24日、米国フロリダ州のリングで18戦全勝(9KO)のアイルランド人パドレイグ マックローリーと12回戦で対戦する事が発表されました。

スーパーミドル級を主戦場としているベルランガ。マックローリーは一階級上のライトヘビー級でマイナー団体のIBOながらも世界ベルトを獲得するなど、その体格と実績を侮れない選手です。そんな実力者相手に元KOアーティストがどのような試合を見せてくれるのでしょうか。

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金メダリストが3連敗、などなど(色々:12‐21‐23)

2023年12月21日 05時32分30秒 | 世界ボクシング

最近(2023年12月21日ごろ)のニュースです。

1)2016年に行われたリオデジャネイロ五輪で、スーパーヘビー級の金メダルを獲得したトニー ヨカ(仏)が今月9日、元WBAクルーザー級王者リヤド メルウィー(ベルギー)と対戦。1対2(96-94、94-96x2)の判定負けを喫してしまいました。これで3連敗となってしまったヨカ。すべての試合が僅差の判定だったとはいえ、五輪終了後すでに7年が経ちます。ヨカがプロで成功を収める事はなさそうです。

2)同日、WBAが新たに新設したスーパークルーザー級という階級の新王者に、エフゲニー ティシェンコ(露)が就いたようです。ティシェンコはこれまで、クルーザー級を主戦場としてきた選手で、その階級でWBOインターコンチネンタルや、WBCインターナショナル王座を獲得してきました。まあ、クルーザー級ではそれなりの選手だったということでしょう。

3)その翌日10日、これまでに日本ライト級、WBOアジア太平洋スーパーライト級、そしてOPBF(東洋太平洋)スーパーライト級王座を獲得してきた近藤 明広(一力)がカザフスタンのリングで強豪ザンコシュ トゥラロフ(カザフスタン)と対戦。大差判定負け(3対0:108-120、110-118x2)を喫し、中央アジアの地での金星はなりませんでした。この試合にはトゥラロフが保持するマイナー団体IBOと、空位だったWBAゴールド王座が争われています。

4)苦労人出田 裕一(三迫)が来年2月13日、小林 柾貴(角海老宝石)を迎え保持する日本スーパーウェルター級王座の2度目の防衛戦を行います。

5)すでにWBAバンタム級王座への挑戦権を獲得している石田 匠(井岡)が今月10日、エディオンアリーナ大阪のリングに登場。比国のジェームス パガリンに3回TKO勝利を収めています。現在WBAバンタム級王座を保持しているのは井上 拓真(大橋)。先月防衛戦を予定していましたが、その試合は自身の怪我のために延期。そのため、石田の2度目の世界挑戦も少々延期になる見通しです。

6)同じ興行には、WBOフライ級王座への挑戦権を持つ加納 陸(大成)も登場。タイのコムサン カエウルエアンを2回でストップ。こちらも世界再挑戦前の調整試合を無難に終えています。

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あの試合から30年(WBCスーパーライト級ほか:1993年12月18日・その3)

2023年12月20日 05時49分51秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の一昨日となる1993年12月18日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級戦:
王者フリオ セサール チャベス(メキシコ)TKO5回終了 挑戦者アンディー ホリガン(英)

*この年の9月10日、4階級制覇を目指してWBCウェルター級王者パーネル ウィテカー(米)に挑戦したチャベス。ボクシング史上最巧者の一人であるウィテカーは、チャベスをもってしても破ることは難しく、チャベスはキャリア88戦目にして初の白星以外の結果を戦績に残すことになってしまいました(結果は引き分け)。

(ホリガンにクリスマスの奇跡は起こったのでしょうか!?)/ Photo: Youtube

その一戦から3ヶ月、チャベスは本来のスーパーライト級の戻り、英国が送り出した新鋭ホリガンの挑戦を受けることになりました。英国、英連邦の2つのベルトを保持していたホリガンは、21戦全勝のレコードを持った実力者。しかし帝王チャベスには全くの子供扱いされることになります。

試合を通し前進を続けるのはホリガンなのですが、チャベスはそれは易々とコントロールしていきます。英国人の攻撃は、チャベスのブロッキングを中心とした巧みな防御の前にほとんどクリーンヒットせず。逆にメキシカンの左ボディーを起点としたコンビネーションは面白いようにホリガンに命中していきました。

チャベスにとり、実戦というよりスパーリングに近い内容で試合は進んでいきますが、ホリガンにしてみればたまったものではありません。いくら攻撃しても効果が得られず、それとは反対に相手の攻撃は貰い続けるのですから。両者の実力差には大きな隔たりがあり、結局ホリガンは5ラウンド終了後にギブアップ。チャベスが強さ以上にその巧さを見せつけた試合は15分で決着がつきました。

(手堅い勝利を収めたチャベス)/ Photo: Youtube

保持していたスーパーライト級王座の12度目の防衛に成功したチャベス。驚くことにウィテカー戦とこのホリガン戦の間に、無冠戦10回戦に出場しており、その試合は4回TKOで勝利を収めています。まさに戦う王者ですね。

 

WBAスーパーミドル級戦:
王者マイケル ナン(米)判定3対0(116-112x2、116-113)挑戦者メルキ ソーサ(ドミニカ)

*1991年5月に、地元である米国アイオワ州のリングでジェームス トニー(米)に大逆転負けを喫したナン。その敗北により、保持していたIBFミドル級王座から転落すると同時に、スター選手の地位も失ってしまいました。1992年9月にWBAスーパーミドル級王座を獲得し2階級制覇を達成。その後3度の防衛を果たし、徐々に自信と信頼を取り戻しつつありました。

(スーパーミドル級の実力者同士の一戦がメキシコで実現。サウスポー(左構え)で左に位置しているのがナンです)/ Photo: Youtube

ナンが迎えたソーサは、世界王座とは縁のない選手とはいえ、ミドル級とスーパーミドル級の強豪たちと拳を交えてきた難敵ソーサ。強打のドミニカ人を相手に、逃げ腰のボクシングを展開してしまったナンですが、僅差の判定で勝利。次年でのビックマッチ出場に向け駒を進めています。

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あの試合から30年(WBCスーパーウェルター級:1993年12月18日・その2)

2023年12月19日 05時03分50秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1993年12月18日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCスーパーウェルター級戦:
挑戦者サイモン ブラウン(米/ジャマイカ)TKO4回1分6秒 王者テリー ノリス(米)

*当時、最強戦士の一人として謡われていたノリス。そのノリスが師走のメキシコでKO負けを喫し王座から転落。世界に衝撃が走りました。

番狂わせの主人公であるブラウンは決して弱い選手ではありません。一階級下のウェルター級ではIBF王座の8連続防衛に成功し、WBC王座をも吸収。1980年代後半から1990年代前半にかけ、ウェルター級最強のボクサーとして知られていました。1991年11月に、技師ジェームス マクガート(米)に王座を奪われてしまいましたが、その後5連勝(3KO)を飾り今回のノリスへの挑戦に漕ぎつけています。

本来ならこの年の2月に対戦する筈だった両者でしたが、その時はブラウンが体調不良のため出場を辞退。ブラウンの代わりに彼の親友で、元ウェルター級王者だったモーリス ブロッカー(米)に挑戦。229秒でノリスの軍門に下っています。

ブラウンからすると、親友ブロッカーのための弔い合戦となりました。強打者として知られていたブラウンは、持ち前のパンチ力で初回から帝王ノリスからダウンを奪うなど、一方的な試合展開の末、あっという間に2階級制覇に成功してしまいました。

(常勝将軍ノリスを倒したブラウン)/ Photo: RingNews24

しかしこの試合の注目は、敗者となってもノリスに当てられました。元々「打たれ脆さ」はお墨付きだったノリス。しかしこの日のノリスは異常なぐらいに打たれ脆すぎました。試合ごとに安定度、評価に加え、パンチの切れも増していったノリス。この日も試合開始早々からそのパンチでブラウンに襲い掛かります。ノリスのコンディション自体は悪くなさそうにみえましたが如何せん、むきに打ち合いに臨んでいた感がありました。

初回中盤に、ブラウンの左右の強打を数発貰い、そこで少し距離を置くなど警戒網を張ればよかったのですが、打たれれば倍になって打ち返す。ノリスはそんな場面を、特に1993年になると多く見せるようになりました。

(帝王ノリス、メキシコのリングでまさかのKO負け)/ Photo: Pinterest

初回も終了間際、ブラウンに左ジャブを当てられあっけなくダウンを喫してしまったノリス。2回、3回にはダメージが残る中自ら打ち合いに臨み、さらにダメージを被るという悪循環に陥ってしまいました。そして迎えた4回、今度は右の強打でダウンを追加されたノリスはレフィリーに救われる形に。この年の最大級の番狂わせの被害者として1993年を終えています。

数ヵ月前に無敵のフリオ セサール チャベス(メキシコ)が、88戦目にして初の白星以外(引き分け)の結果を残したこの年。チャベスに続いてノリスまでもが、その戦績に手痛い結果を残してしまいました。

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あの試合から30年(WBCストロー級:1993年12月18日・その1)

2023年12月18日 05時08分27秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前になる1993年12月18日、米国ネバダ州レイクタホで行われた試合結果です。
WBCストロー級戦(現ミニマム級):
王者リカルド ロペス(メキシコ)KO11回2分 挑戦者マニー メルチョー(比)

*この年のロペスは1月に極寒の韓国で、7月には母国メキシコで、そして9月には常夏のタイのリングに登場するなど、活発にリング活動を行ってきました。そして1993年の締めに、前年1992年にIBF同級王座を獲得した(初防衛戦で王座から転落)比国のメルチョーを迎え防衛戦を行うことになりました。

(今回ロペスに挑戦した元IBF王者で、後のWBCインターナショナル王者メルチョー)/ Photo: PhilBoxing.com

世界王座を獲得する前に一度、メキシコと国境を境に位置している米国テキサス州のリングで実戦を行った経験があるロペス。この試合で最軽量級の帝王ロペスが、その雄姿を世界王者として初めて本場アメリカでお披露目することになりました。そしてこの一戦が、米国で行われる初の世界ストロー級戦でもありました。

ロペスは今回のメルチョー戦でも、その高く固いガードに加え、打っては離れ、打っては離れと自分の距離を守り続けるボクシングを展開していきます。挑戦者もロペスに萎縮することなく勇敢にパンチを振るっていきます。しかしそのほとんど(全てかな?)がロペスの堅い防御(ブロッキング、ウェービング、スウェーバックなど様々)に阻まれ効果を得る事が出来ません。

(いつものように高々とガードを構えるロペス)/ Photo: Youtube

5回、ロペスの左フックが引っ掛かるようにしてメルチョーを吹っ飛ばします。ダメージはほとんどありませんでしたが、パンチが当たっていたためメルチョーはダウンを奪われた形となってしまいました。続く6回、偶然のバッティングで右の眉毛の下をカットしてしまったメルチョー。それと同時に、ロペスのパンチによる被弾率も上がっていってしまいました。

8回以降はそれまでのワンサイドマッチに歯車をかけたような、より一方的な試合になっていきました。メルチョーも頑張ってパンチを振るうのですが、すでに気力だけで立っている状態。見ている側からすると、「ロペスがとどめをさせば楽になるのに」というもの。

最後は11回、リング中央で右の相打ちで当然の如くロペスのパンチのみが当たり挑戦者がダウン。メルチョーのダメージはかなり深く、しばらくの間立ち上がる事が出来ませんでした。

相変わらず完成度の高いボクシングを披露したロペス。しかし比国人の頑張りもあったせいでしょうか、一方的な試合だったにも関わらず、ロペスファン(私の事です)からすると少々物足りない試合でした。

全勝記録を35(26KO)に伸ばし、防衛回数も9としたロペス。「小さな巨人」の雄姿は、果たして本場アメリカのファンの目にはどのように映ったのでしょうか。

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あの試合から30年(WBAジュニアウェルター級:1993年12月17日)

2023年12月17日 05時54分34秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1993年12月17日、アルゼンチンで行われた試合結果です。
WBAジュニアウェルター級戦(現スーパーライト級):
王者ファン マルティン コッジ(亜)TKO7回1分50秒 挑戦者エデル ゴンザレス(ベネズエラ)

*30年前のこの日、南米のアルゼンチンでとんでもない試合が行われてしまいました。

王者コッジは平仲 明信(沖縄)や坂本 博之(角海老宝石)など、日本のライト級からウェルター級のトップ選手たちと対戦し、打ち破った強豪です。コッジはこの年の1月、前年1992年9月に東京のリングで平仲からタイトルを奪ったモーリス イースト(比)を子供扱いにし世界王座に復帰。この年の6月23日には後楽園ホールのリングに登場し、吉野 弘幸(ワタナベ)の挑戦を退けています。驚く事にこのゴンザレス戦がコッジにとり何と1993年の7試合目!「戦う王者」とはコッジの事を言うのでしょうね。

(日本人選手の高く、そして厚い壁となったコッジ)/ Photo: En el area

コッジが迎えたゴンザレスは、22勝3敗1引き分けと好戦績を持つベネズエラ人。そんな好敵手を相手に、試合前の予想は「王者が手堅く防衛するだろう」とされていました。

案の定、試合はその予想通りに進んでいきます。2回、見事な連打で先制のダウンを奪ったコッジ。試合再開後、最後の仕上げに取り掛かりに入りましたが、そこに大きな落とし穴が待っていました。攻めに入ったコッジにゴンザレスの右が物の見事に命中し、アルゼンチン人は糸の切れた人形のように膠着状態で逆転のダウンを喫してしまいました。

(糸の切れた人形のようにキャンバスに送られていくコッジ(右))/ Photo: Youtube

ここから複数の問題が起こり始めます。この試合のレフィリーを務めたイシドロ ロドリゲス(ベネズエラ)が、コッジに回復の機会を与えるようにスローでカウントを数え始めます。試合再開まで有した時間は14秒。本来ならこの時点でコッジはKO負けを宣告されている筈です。レフィリーに救われたコッジですが、足はフラフラ状態。案の定、試合再開後のゴンザレスの連打の前に何も出来ないままレフィリーが両者の間に入ります。これで試合が終わったと思いきや、ロドリゲス氏はコッジを彼のコーナーまで連れていき、休息時間を与えてしまいます!その不可解な休息時間中、ラウンド内にセコンドが選手に触ることは禁止されているにも関わらず、コッジのトレーナーはコッジを後ろから支えていました。

問題はこれで終わりではありません。この回、タイムキーパーも露骨にコッジを助ける形で30秒ほど早くラウンド終了のゴングを鳴らしました。3回、ダメージが抜けきらないコッジは足元が定まらない状態で戦い続けます。この3回、そして続く4回も2回同様に時間が短縮された形でラウンド終了のゴングが鳴らされました。

その後はキャリアで培ったしぶとさを見せたコッジ。4回以降は徐々にダメージから回復したコッジ。7回に逆転勝利を収め、ベルトを死守しています。

(とんだ茶番劇となってしまったコッジ(左)対ゴンザレスによる一戦)/ Photo: En el area

送られてきたこの試合を見た当時のWBAの会長(現会長の実父)は、当然激怒。ロドリゲス氏をWBAの世界戦から永久追放すると共に、コッジとゴンザレスに対し、両者にとっての第3国で即再戦を行うよう指示を出しています。当時、まだまだまともだったWBAの措置には「流石はWBA」と思いました。しかし今振り返ってみると、この措置はまだまだ甘いと言わざるを得ません。本来なら2回に、少なくとも2度の敗北を喫していた筈のコッジ。王座は剥奪、もしくはゴンザレスを新王者に認定すべきだったでしょう。

20世紀も最後の10年の半ばに入っていましたが、まだまだここまで露骨な地元贔屓の試合が行われるとは。今でも驚きを隠せません。

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2024年版「大坂・冬ノ陣」が決定(2大世界戦など)

2023年12月16日 05時47分42秒 | 世界ボクシング

2024年1月23日(来月です)、エディオンアリーナ大阪で予定される興行です。
2団体ライトフライ級戦:
王者寺地 拳四郎(BMB)対 挑戦者カルロス カニザレス(ベネズエラ)

WBAフライ級戦:
王者アルテム ダラキアン(ウクライナ)対 挑戦者ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安)

スーパーバンタム級戦(8回戦):
ルイス ロブレス(メキシコ)対 那須川 天心(帝拳)

スーパーバンタム級戦(8回戦):
与那覇 勇気(真正)対 辰吉 寿以輝(大阪帝拳)

*約一ヶ月後に新年早々の大阪で、世界戦2試合を含めた大きな興行が行われます。日本国内で1月に世界戦が開催されるのは久しぶりですね。

WBA世界戦と、与那覇と寿以輝による一戦は、本来なら先月に東京で行われる予定でした。2ヶ月延期となってしまいましたが、場所を大阪に移して行われることになりました。関西出身の選手たちにとり、結果として延期が良かったのではないでしょうか。

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今週末の試合予定

2023年12月16日 05時16分30秒 | 世界ボクシング

2023年12月第三週末の主な試合予定です(2023年12月16日から12月22日まで)。

16日 土曜日
米国アリゾナ州
2団体フライ級戦(王座統一戦):
IBF王者サニー エドワーズ(英)対 WBO王者ジェシー ロドリゲス(米)

米国ミネソタ州
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
王者デビット モレル(キューバ)対 挑戦者セナ アグべコ(ガーナ)

WBCフライ級戦:
王者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)対 挑戦者アンジェリノ コルドバ(ベネズエラ)

*この試合は、マルティネスに米国での労働許可証(ビザ)が下りなかったため中止に。来年早々に再スケジュールされる見通しです。

 

17日 日曜日
大阪市住吉区民センター
WBOアジア太平洋ミドル級戦(王座決定戦):
日本王者国本 陸(六島)対 中田 勝浩(井岡弘樹)

神戸ポートピアホテル
WBOアジア太平洋ライトフライ級戦:
王者山中 竜也(真正)対 挑戦者ジェイソン バイソン(比)

日本ライトフライ級戦:
王者大内 淳雅(姫路木下)対 挑戦者川満 俊輝(三迫)

日本スーパーフェザー級戦:
王者原 優奈(真正)対 挑戦者向山 太尊(ハッピーBox)

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ヘイニー、強豪相手に完封勝利(WBCスーパーライト級)

2023年12月15日 05時08分56秒 | 世界ボクシング

先週末9日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級戦:
挑戦者デビン ヘイニー(米)判定3対0(120-107x3)王者レジス プログレイス(米)

*ひょっとしたらヘイニーはこの勝利を期に、スーパーボクサーへの道を進んでいくかもしれません。その才能を謡われて久しいヘイニー。2019年9月にまずは暫定王者としてWBCライト級王座を獲得し、その後7連続防衛に成功。昨年2022年には渡豪し、4つのベルトの統一にも成功しています。その間、僅差の判定ながらもワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳=引退)など、強豪中の強豪選手たちに勝利を収めてきました。

減量苦からライト級王座を返上し、スーパーライト級戦線に参入してきたヘイニー。ヘイニーの挑戦を受けたプログレイスも、2018年にWBCスーパーライト級の暫定王座を獲得して以来、常に同級の中心的選手として注目を集めてきた実力者です。

高いレベルの選手同士の対戦だっただけに、どちらが勝利を収めるにしても接戦が予想されていました。しかし蓋を開けてみると、まったくの挑戦者ペースで36分が過ぎていきました。鋭く多彩の左ジャブを中心に、プログレイスに付け入るスキを与えなかったヘイニー。3回には見事な右でダウンをも奪っています。

強豪プログレイスを相手に見事なボクシングを披露し、勝利を収めたヘイニー。その戦績に31個目の白星を加えると同時に(全勝)、2階級制覇を達成。今後、どのような路線を歩んで行くのでしょうか。

スーパーライト級にまたまた面白い存在が参入してきました。下記はこの試合が終わった2023年12月9日時点での、同級のタイトル保持者たちとなります。

WBA:ローランド ロメロ(米/防衛回数0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:井上 浩樹(大橋/0)
日本:藤田 炎村(三迫/1)

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坂井、接戦を制し2度目の防衛に成功(日本ウェルター級)

2023年12月14日 05時09分24秒 | 日本ボクシング

今月2日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ウェルター級戦:
王者坂井 祥紀(横浜光)判定3対0(96-93x2、95-94)挑戦者シーサー 皆川(平仲)

*逆輸入ボクサーと知られる坂井。3年前の2020年8月から主戦場を日本のリングに移し、今年の4月に念願の日本国内王座獲得に成功しています。

坂井が2度目の防衛戦に迎えた皆川は、アマチュア経験豊富なテクニシャン。たたき上げの実戦は王者と、国内エリートの対決は、一進一退の攻防が繰り広げられることになりました。

3回、坂井のジャブで皆川が押し倒されるような形でダウン。このまま一気に王者が試合をリードしていくかと思われたのですが、初挑戦の皆川もそのまま黙っていることはありません。序盤戦をイーブンで終えましたが、両者がバッティングで流血するなど乱戦模様に。結局は3回のダウンが物を言い、坂井が僅差の判定で王座の防衛に成功しています。

次戦は来年2024年のチャンピオンカーニバルで元WBOアジア太平洋、OPBF(東洋太平洋)王者豊嶋 亮太(帝拳)の挑戦を受ける予定の坂井。両者は2021年師走に対戦しており、その時は豊嶋が明白な判定勝利を収め、当時保持していた2つのベルトの防衛に成功しています。約2年の時を経て再び対戦する坂井と豊嶋。この再戦で、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか。

下記は2023年12月14日現在の、ウェルター級のタイトル保持者たちとなります。

WBA(スーパー):テレンス クロフォード(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エイマンタス スタニオニス(リトアニア/0)
WBC:テレンス クロフォード(米/0)
WBC(暫定):マリオ バリオス(米/0)
IBF:ジャロン エニス(米/1)
WBO:テレンス クロフォード(米/7)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/2)
日本:坂井 祥紀(横浜光/2)

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