勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

行方不明

2006-06-27 23:11:43 | Weblog

 昨夜から母鳩が帰らない。昨日の午後4時過ぎにはヒナに餌を与えている姿を見た。夜になって見に行くと、ヒナが身を寄せているのに、母親の姿がない。

 毎朝、夜明けと共にどこかに出かけ、昼前に帰ってはヒナに餌を与えている様子だった。その後はじっとヒナを抱いている。
そんな姿を見るのが楽しみで、徐々に大きくなるヒナが巣立つ日を待ち望んでいたのに・・・。

 鳥が夜行動するはずもないのはわかっていながら、昨夜は何度も何度も見に行くが、とうとう朝になっても母鳩は戻らなかった。

 見に行く音でヒナは顔を上げる。母親が来たと思うのだろうか。
ケーキのクリームとカステラを口元に持っていくが、食べようとはしない。
近所にある小鳥やさんに行って鳩の餌をたずねると、あわ玉を薦めてくれた。
それをお湯で柔らかくしてあげるといいが、まだ生まれて間もないヒナが自力で食べるのは無理だろうと言う。飛び立つまでは1ヶ月以上はかかるので、育てるのは困難だろうと言われた。

 どこに行ってしまったのだろう。事故にでも遭ったのだろうか?
あれほど悩み、処分しようとさえしたのに、ヒナが孵って育てる姿を見ていると、情が移ってしまう。今夜もヒナは身を寄せて母親の帰りを待っている。

 ゆきずりに見守ることになった鳩でさえ、こんなに心配なのに、これが我が子であったり、愛する人だとしたら、どんなにか胸が痛む事だろう。

 よすがのない帰りを待つのは、こんなにも辛いものなのか!
2006.06.27