勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

悔恨

2006-06-28 22:18:24 | Weblog

 良かれと思って行動したことが、却って仇になる事がある。良くある事ではあるが、悔やまれる。

 母鳩がいなくなり取り残されたヒナを育てようと、浅い籠にタオルを裂いて敷き、手の届く場所に移動させた。
数時間の外出から帰ると、ヒナを隠しておいたゴミの袋が散乱している。覗くとヒナはもとの場所に戻っている。それも一羽だけ。
辺りを見回すが、もう一羽はどこにもいる様子はない。愕然!
  数日前、ベランダで人がいるのではないかと思うほどの音がした。恐る恐るベランダを覗くと、そこには黒くて大きなカラスがいた。追い払ったがすぐに戻ってくる。しばらく見張っているとどこかに行った。鳩のヒナを狙っている事は想像できた。
  ふとベランダの手すりを見ると、今までなかった汚れがある。それも赤く、血である事は間違いない。
なんということをしてしまったのか!自分で育てようとした事が仇になってしまった。
そういえば籠に移したとき、ヒナは一番奥の隅に身を寄せた。本能がそうさせたのか。カラスに襲われ、一羽だけは元の場所に逃げる事が出来たのだろう。
卵を産んだ場所はカラスに襲われにくい場所だったのか。悔やまれて仕方ない。

 このヒナ、意外と元気である。既に2日近く何も食べていないだろうに・・・。
待てよ!もしかするとヒナの育ち方からすると、もう温めなくてもいいほどに育っていたのか。
母鳩は餌を食べさせにだけ来ているのかもしれない。まだ一度も姿は見ていないが・・・。

 人間の浅知恵で余計なことをしたために、命を落とす事になってしまった。あるがままがいいこともある。許してくれ子鳩よ!
今日は悲しい日になってしまった。
2006.06.28