花は雲 鐘は上野か 浅草か
-松尾芭蕉-

-松尾芭蕉-

松尾芭蕉の句にも詠まれた浅草寺境内の弁天堂の鐘は、江戸時代、人々に時刻を知らせる役割を果たした「時の鐘」でもある。

地元浅草にゆかりの深い、108人の会「百八会」のメンバーの打鐘により鳴り響く除夜の鐘を合図に、続々と詰めかける初詣客は境内に溢れ、雷門から続く仲見世通りは身動きできないほどの人の波。

午前0時の時報を待って出かけた僕だが、これでは何時になるかわからないと諦めて、明日にしようと帰る夜空には月がにっこり微笑んでいた。



浅草寺の初詣客は、正月三ヶ日で200万人が見込まれるという。
2007.01.02