ふるさとの
訛りなつかし 停車場の
人ごみのなかに そを聴きにゆく
-石川啄木さん-
訛りなつかし 停車場の
人ごみのなかに そを聴きにゆく
-石川啄木さん-

1950年代半ばから1970年代半ばまでおよそ20年間、集団就職列車が運行され、上野駅を降りた若者は、金の卵と呼ばれ高度経済成長を支えてきた。
そんな世代に育った僕にとって、井沢八郎さんの歌う 「あゝ上野駅」 は青春真っ只中に聴いた歌のひとつでもあった。
♪
どこかに故郷の 香りをのせて
入る列車の なつかしさ
上野は俺らの 心の駅だ
くじけちゃならない 人生が
あの日ここから 始まった
どこかに故郷の 香りをのせて
入る列車の なつかしさ
上野は俺らの 心の駅だ
くじけちゃならない 人生が
あの日ここから 始まった
時は流れ上野駅も様変わりし、東北・上越新幹線は東京駅に乗り入れ、上野駅は新幹線の通過点となってしまった。集団就職列車が発着した18番線ホームは平成11年9月11日に廃止され、そこには啄木が詠んだふるさとの訛りなど聴くよしもない。

歌手の井沢八郎さんが亡くなり、ひとつの時代が消えていった。(合掌)
2007.01.18