9月の5連休「シルバーウィーク」も競馬は熱いです!日曜日は東西でトライアルレースがあり、中山ではセントライト記念、阪神はローズステークスが行われました。秋華賞&菊花賞に名乗りを挙げたのは一体どの馬なのか?
阪神のメイン・第27回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)は、3着以内に入ると秋華賞の優先出走権が与えられます。このレースには桜花賞・オークスともにブエナビスタの前に2着と惜敗している⑪レッドディザイアが登場。秋華賞での打倒ブエナを実現するためには、ローズSで勝たなければなりません。他にも春のクラシックで3着が続いた⑧ジェルミナル、オークス4着馬④ブロードストリート、⑭ワンカラット、⑨ミクロコスモス、③ワイドサファイア、⑦アイアムカミノマゴなど18頭が出走しました。
まず注目のスタート、ワイドサファイアとミクロコスモスがタイミングが合わず、⑮メモリーパフィアが好スタートを切ります。2番手争いの中にジェルミナル、ブロードストリートは5番手付近。レッドディザイアは8~9番手のところにいて、中段にはワンカラット、ワイドサファイア、アイアムカミノマゴが固まり、ミクロコスモスは後方3番手、⑥クリノメダリストが大きく離れて最後方で外回り3コーナーへ。
残り800mでも、メモリーパフィアが先頭、2番手には⑬クーデグレイスが上昇。レッドディザイア、ワイドサファイアなどはまだ中段。そしてミクロコスモスが進出すると、それと同じくしてディザイアも追撃開始。最後の直線、まだ逃げ粘るパフィアをクーデグレイスがかわして先頭に立つ。内側にジェルミナル、外側にミクロコスモスとディザイアが接近してくるが、真ん中から割って出たブロードストリートが一気に差し切って先頭ゴールイン!レッドディザイアはゴール前で2番手になるも、ブロードには届かず2着…。
というわけで、ローズステークスは5番人気のブロードストリートが制し、3度目の重賞で初Vを飾りました。1番人気のレッドディザイアが2着、3着のクーデグレイスまでが秋華賞の優先出走権を獲得です。2番人気のミクロコスモスは、4着でまたもGI出走権ゲットできず。ブロードストリートの優勝タイム・1分44秒7は、阪神1800mのレコードタイムを0.4秒上回る新記録!「打倒ブエナ」に名乗りを挙げたのもそうだけど、ディザイア越え&レコードVで評価が上がる事でしょう。
レッドディザイアは勝たなければならないレースで2着。この敗戦は本当に痛すぎます。ミクロコスモスに先越されたのもあれば、最後の直線で大外に持ち出してしまったのが敗因かもしれません。秋華賞は「ブエナVSディザイア」の一騎討ちになると思われましたが、今回の結果でブエナ・ディザイア・ブロードの3強争いに変わりそう。ブエナビスタが史上3頭目の牝馬3冠か、それともレッドディザイアとブロードストリートが阻止するか?決戦当日の10月18日は歴史的な一日となるかどうか…。
中山では菊花賞トライアル・第63回ラジオ日本賞セントライト記念(GⅡ)がありました。3着以内に入れば菊花賞の優先出走権が手に入るこのレース、現在3連勝中の上がり馬で重賞初挑戦の⑫アドマイヤメジャーに注目が集まりました。対するはダービー4着の⑰ナカヤマフェスタ、⑱マッハヴェロシティ、③ヒカルマイステージ、⑪セイクリッドバレーが単勝の上位人気に入りました。
18頭が綺麗なスタートを見せ、先行争いで⑥ブレイクナインがまず先頭に立ち、⑨ミッキーペトラ、ヒカルマイステージ、⑩ゴールデンチケットが先行策を取ります。ナカヤマフェスタは中段、アドマイヤメジャーは後方5番手でゴール板を通過。1,2コーナー中間地点から向正面では、ブレイクナインが先頭キープ、マイステージは2番手。⑪セイクリッドバレーは6番手、ナカヤマフェスタが7番手、その後ろに⑭フォゲッタブル、マッハヴェロシティは10番手。13番手にいるアドマイヤメジャーは残り1000mのところで動き出した。
残り800を切り、ブレイクナインとマイステージの2頭が後続を引き離すが、3,4コーナー中間付近でリードが無くなる。ナカヤマフェスタは5番手、メジャーはまだ馬群の中で最後の直線。直線に入りヒカルマイステージが先頭に出るが、外からナカヤマフェスタ、間からセイグリッドが捕らえにかかる。アドマイヤメジャーも猛追するが、先頭には届かないかもしれない。残り100mでナカヤマフェスタが先頭に抜け出して1着ゴール!2着にはセイクリッドバレー、フォゲッタブルが3着で、アドマイヤメジャーは4着入線で菊花賞の切符を手にすることができませんでした。
ナカヤマフェスタがセントライト記念を制し、昨年11月の東スポ杯2歳ステークス以来の重賞2勝目。春のクラシックレースの経験が活かされての勝利でしたね。実況を担当していたフジテレビの塩原さんが「中山初勝利のナカヤマフェスタ!」とダジャレを発していて、この馬は過去2度中山で走ったんですが、京成杯の2着が最高。3度目の中山で初勝利を挙げました。「ナカヤマ」という馬名がついているんだから、中山コースで勝たないといかんでしょ。2着・セイクリッドバレー、3着のフォゲッタブルまでが菊花賞の優先出走権が与えられました。
1番人気で4着に敗れたアドマイヤメジャーは、重賞レースの経験の無さが露呈。道中は後方待機、3,4コーナーでは馬群の中にいて、前に行きたくても行けないところがありました。もし快勝していたら菊花賞の最有力候補になっていたでしょう。
来週は阪神競馬場で注目のGⅡレース・神戸新聞杯。皐月賞馬・アンライバルド、ダービー2着・リーチザクラウン、2歳王者・セイウンワンダーが出走予定。菊花賞を占う重要な一戦になることは間違いないでしょう。中山では古馬重賞・産経賞オールカマーが行われ、宝塚記念を制したドリームジャーニーが登場予定?他にも重賞連勝中のシンゲン、トウショウシロッコなどが登録されています。
敬老の日の月曜日も競馬があり、新潟と阪神で開催されます。新潟ではダート重賞のエルムステークス、阪神は障害重賞・阪神ジャンプステークス。エルムステークスは3歳馬のトランセンドが1番人気、ウォータクティクスが2番人気、3番人気はマチカネニホンバレとなっています。トランセンドはダート無敗、前走のレパードステークスでは3馬身の快勝を収めており、今の勢いからすれば秋のダート戦線の主役になりそうな馬です。この馬の走りをテレビで見てみたいですねえ。
追記:新潟のエルムステークスは、マチカネニホンバレが優勝しました。1番人気のトランゼンドは4着でした。