日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

菊花賞はスリーロールスが優勝。20歳の若武者・浜中俊がGI初勝利!

2009年10月26日 | 競馬

3冠クラシックの最終戦・第70回菊花賞(GI)が25日、京都競馬場で行われました。ダービーを制したロジユニヴァースが出走せず、3年連続でダービー馬不在のレースとなった今年の菊花賞は、「3歳世代最強」の座をかけて、京都3000m・フルゲート18頭で争われた。皐月賞馬・⑤アンライバルド、3度目の正直を目指す⑨リーチザクラウン、その2強を神戸新聞杯で打ち破って株を上げた⑭イコピコ、逆襲の2歳王者・⑫セイウンワンダー、セントライト記念で勝った⑯ナカヤマフェスタ、上がり馬の⑰アドマイヤメジャーなどが参戦しました。


直前の単勝オッズでは、リーチザクラウンが1番人気で3.8倍、2番人気はイコピコ(4.4倍)、アンライバルドが3番人気(5.4倍)。4番人気のナカヤマフェスタまでの4頭が10倍を切り、8番人気の①スリーロールスまでが20倍を切っていました。
まずスタートでスリーロールスが好スタートを切るが、⑧アントニオバローズとリーチザクラウンが徐々に進出し、1周目の3コーナーの坂の頂上でリーチが先頭に立つ。アンライバルドは5番手と早めの競馬だが、途中でつまづくアクシデントが発生。中段ではナカヤマフェスタとセイウンワンダー、アドマイヤメジャーがいる。後方では④トライアンフマーチが折り合いを欠いているのか、騎手が立ちあがっている。あわや落馬になりかけたが、なんとか持ち直した。1周目の4コーナーからホームストレートに入り、リーチが後続を引き離して独走態勢。最初の1000mを61秒台と早いペースだ。2番手以降は縦長で、アントニオ2番手、3番手に⑦ヤマインウィスカー、アンライバルドは依然として5番手の位置をキープし、②シェーンヴァルトと並走。セイウン6番手、ナカヤマ10番手、メジャー11番手、イコピコは後方2番手でゴール板を通過しました。
1コーナーから2コーナーにかけ、リーチザクラウンのリードは拡がる一方。向正面に入り、リーチ先頭、2番手にアントニオ、アンライバルドは6番手に下がり、その後ろに②フォゲッタブルとセイウンワンダーがつける。後方では、ナカヤマフェスタとアドマイヤメジャーが並走し、⑩キングバンブーが早くも仕掛けに行く。⑱ブレイクランアウトが15番手、イコピコはまだ後方3番手で待機したまま、トライアンフマーチ、⑥イグゼキュティヴが最後方で2度目の外回り3コーナーへ。
坂の上りでリーチと2番手集団との差は縮まり、下り坂でほぼ一団となる。2番手にいたアントニオバローズは後退、代わってシェーンヴァルトとウィスカーが2番手に浮上。アンライバルドは4,5番手、イコピコは馬群の後方で最後の直線に入る。リーチザクラウンがまだ逃げ粘るが、内からスリーロールスが接近し、外からセイウンワンダーも猛追。アンライバルドは直線で後退、イコピコが大外から末脚が炸裂するが届きそうにない。リーチはこのまま逃げ切れるかと思ったら、残り200mで脚色が鈍って失速、残り100mでスリーロールス、間からフォゲッタブルが割って入り、2頭がほぼ並んだ形でゴールしたが、僅かにスリーロールスが先着。イコピコはゴール前でリーチをかわして4着、リーチザクラウンは逃げ切れませんでした…。


最終成績&払戻金
1①スリーロールス   3:03.5
2⑦フォゲッタブル   ハナ
3⑫セイウンワンダー  1.1/4
4⑭イコピコ       1
5⑨リーチザクラウン   クビ
6⑦ヤマニンウイスカー  2.1/2
7⑪セイクリッドバレー  クビ
8②シェーンヴァルト   1.1/4
9④トライアンフマーチ  1.1/2
10⑬キタサンチーフ    1
11⑰アドマイヤメジャー  1.1/4
12⑯ナカヤマフェスタ   3/4
13⑬キングバンブー    2
14⑥イグゼキュティヴ   3
15⑤アンライバルド    1.1/4
16⑱ブレイクランアウト   1/2
17⑮ポルカマズルカ    3
18⑧アントニオバローズ  5
単勝 1 1,920円
複勝 1 600円 3 550円 12 460円
枠連 1-2 5,430円
馬連 1-3 9,410円
馬単 1-3 20,140円
ワイド 1-3 2,710円 1-12 3,920円 3-12 2,730円
3連複 1-3-12 46,070円
3連単 1-3-12 316,950円


8番人気のスリーロールスが、最後の直線でリーチザクラウンを捕らえて優勝し、3冠最後のタイトルを獲得。2着には7番人気のフォゲッタブルが入りました。2番人気のイコピコは4着、1番人気のリーチザクラウンは最後の直線まで逃げ続けましたが、ゴール前で失速し5着。そしてアンライバルドは直線で馬群に沈んで15着の惨敗に終わりました。
優勝したスリーロールスに騎乗した浜中俊(すぐる)騎手は、7度目のGI挑戦でGI初制覇。デビュー3年目・20歳の若武者がGIジョッキーの仲間入りを果たしました。おまけにこのレースで初騎乗初勝利の快挙を達成。1着でゴールした瞬間、スタンドに向かって投げキッスとガッツポーズ、検量室前に戻る際は「やったー!」と雄叫びを上げていました。初めてのGI勝利でめちゃくちゃ嬉しかったんでしょうね。
スリーロールスの父・ダンスインザダークは、1996年に菊花賞を制覇しており、種牡馬になってからは2003年のザッツザプレンティ、2004年のデルタブルースを輩出し、今回で3頭目の菊花賞馬が誕生しました。2着に入ったフォゲッタブルもお父さんが同じ馬。と言う事は、ダンスインザダーク産駒の1,2フィニッシュを果たしました。DID(ダンスインザダークの略)産駒は菊花賞に滅法強い、父のDNAがそのまま受け継がれているって感じですわ。
好スタートを切り、道中は4番手と早めの位置を終始キープ。直線では内側に入った後に外に持ち出し、ゴール前でリーチザクラウンをかわし、フォゲッタブルの猛追を振り切りました。外側に移るときは誰もが「よれた」「斜行かよ!」と疑っていた人も多かったと思います。その"ロス"を帳消しするかのようにゴール前でまた伸びましたねえ。浜中騎手や馬もよく持ち直すことができました。
これで通算成績は11戦4勝、ここ4戦で3勝と「上昇傾向」です。ロールスもアンライバルド・リーチザクラウン・ブエナビスタが出走した「伝説の新馬戦」に出ており、その時は4着でした。ちょうど1年後、あの時先にゴールした2頭(リーチ5着、アンライ15着)を破ってGI奪取しました。「伝説の新馬戦」でGI馬が出たのはこれが3頭目。次の有馬記念で、ブエナ・ロジユニヴァース・レッドディザイアなどを破れば、3歳世代の№1になれるはずです。この勝利がフロックかどうかは、有馬記念の走り次第でしょう。
1番人気のリーチザクラウンは、後続を大きく引き離して逃げ続け、見せ場を作ったんだけど、ゴール直前で失速して5着。3冠レースで無冠に終わってしまいました。あれはちょっと飛ばしすぎたかな~。あまり大逃げしなかったら逃げ切りVもあり得たんだけど…。3000mの長丁場を逃げ切れるのは簡単ではない事を改めて実感しました。調教師や武豊騎手のコメントからすると、今後は中距離路線に転向予定。中距離なら持ち味が出せそうな気がするけど、どうなる事やら…。そしてアンライバルドは、序盤の躓きが大きく響いて15着大敗。皐月賞を勝った後は、ダービーで12着、神戸新聞杯で4着、菊花15着と波に乗れません。皐月賞馬の完全復活はいつになるのか?


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