日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2009プロ野球ドラフト会議 みちのくの怪物・菊池雄星は西武が交渉権獲得!

2009年10月30日 | Sports

プロ野球の2009年度ドラフト会議が29日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われました。今年は日本球界かメジャー挑戦か悩んだ末、日本球界行きを決めた花巻東高校の菊池雄星投手が「ドラフトの目玉」として注目を集めました。大学・社会人では、2度のドラフト指名を受けながらも入団を拒否したホンダの長野久義選手が、憧れの巨人入りなるか?菊池投手は最大9球団が指名されると予想されていましたが、その結果は如何に…。

注目の1巡目、菊池投手を1位指名すると思われたオリックス・ソフトバンク・ロッテの3球団が離脱。オリックスは古川秀一投手(日本文理大学)、ロッテは萩野貴司外野手(トヨタ自動車)、ソフトバンクは今宮健太選手(大分・明豊高校)を単独で指名しました。菊池争奪戦に加わらなかった広島は今村猛投手(長崎・清峰)、横浜は筒香嘉智選手(横浜高校)、巨人は長野選手を指名。長野選手は3度目のドラフトで巨人から指名を受けました。
菊池投手には楽天・西武・日本ハム・阪神・ヤクルト・中日の6球団から1位指名を受けました。運命の抽選の結果、一番目にクジを引いた西武が交渉権を獲得。引き当てた渡辺久信監督は「よっしゃー!」とガッツポーズ、インタビューでは「素直に嬉しい。運命を感じている」と喜びを明かしていました。争奪戦から敗れた5球団は、中日が岡田俊哉投手(智弁和歌山高校)、阪神は二神一人投手(法政大学)、ヤクルトは中澤雅人(トヨタ自動車)、日本ハムは中村勝(春日部共栄高校)、楽天は戸村健次投手(立教大学)を「外れ1位」で指名しました。

1巡目で指名した選手
セリーグ
巨人:長野久義…日本ハムとロッテの指名を拒否し、3度目のドラフトで巨人に指名されました。走攻守3拍子揃った選手で、今年の都市対抗野球ではホンダの優勝に貢献。入団前から「背番号7」を提示され、将来のチームリーダー候補として期待がかかる。
中日:岡田俊哉…名門・智弁和歌山のエースとして活躍した岡田投手、今年の夏の甲子園では「関西№1左腕」と呼ばれていました。
ヤクルト:中沢雅人…緩急自在の投球術が売りの投手。都市対抗の決勝で実現できなかった長野選手との対戦が見られるか?
阪神:二神一人…法政大学を東京六大学野球春季リーグ優勝に導いた右腕。今年の大学№1投手として注目された投手が阪神から指名を受けました。
広島:今村猛…春のセンバツで菊池投手に投げ勝った投手。MAX152キロの直球と縦のスライダーを武器としています。
横浜:筒香嘉智…高校通算69本塁打を誇る「高校№1スラッガー」。横浜高校では先輩である現・巨人の太田泰示選手を差し置いて、1年生のときから4番を務めていました。低迷する横浜を背負って立つ選手になれるか?

パリーグ
日本ハム:今村勝…今年の夏の埼玉大会で初回から9連続奪三振の快投を見せた右腕。
楽天:戸村健次…立教大のエース。通算成績10勝14敗と黒星が先行している、制球難が問題か?
ソフトバンク:今宮健太…今年の夏の甲子園ではチームをベスト8に導き、準々決勝では菊池投手と投げ合った選手。投げてはMAX154キロの剛速球、打っては高校通算62本塁打と身長171センチの小柄ながらパンチ力もあります。
西武:菊池雄星…もはや説明不要の「みちのくの怪物」。155キロの速球はメジャー関係者も惚れました。これだけ注目を集めれば、1年目からエース級の活躍が期待されるだろう。
ロッテ:荻野貴司…身長172センチと野球選手としては小柄。50メートル6秒台の俊足を活かし、盗塁を決めまくる。強肩やシェアな打撃も見せます。
オリックス:古川秀一…スタミナには自信ありの左腕。岡田オリックスのエース候補となれるか?


菊池投手は会見場とは違う別室でドラフトを見守り、西武に指名された後に会見場入り。西武の印象を聞かれると「西武は尊敬する投手が数多くいる球団。たくさんのことを学びたい」と入団に前向きな姿勢を見せ、「勝つことはもちろんだけど、愛され、球界の顔になるような投手になりたい」と抱負を語っていました。その後、部員たちに胴上げされました。
念願の巨人入りが近づいた長野選手は、「大変うれしく、光栄に思います。巨人はすごく層が厚く、伝統あるチーム。ふさわしい選手になりたい」と語りました。層が厚いと言う通り、巨人の外野手はラミレス、亀井選手、谷選手、松本選手、高橋由伸選手など主力クラスが多く存在します。このメンバーからレギュラーを奪えるかは難しい。ドラフト後、原辰徳監督が狭山市内のホンダ野球部の合宿所に訪れ、背番号7のユニフォームを手渡されました。早くも入団が決まったかのようだ…。
ソフトバンクで1位指名を受けた今宮投手は、会見で笑顔と嬉し涙を流しておりました。「地元九州で活躍したい気持ちが強く、ソフトバンクに入りたかった」と喜びを隠せず。菊池投手については「永遠のライバルで、運命を感じる存在。高校では完敗だったが、またプロで対戦したい」とプロでのリベンジを誓った今宮選手、いつかは「菊池VS今宮」の対決が実現する事でしょう。秋山監督は今宮選手を「運動能力が高く、いい内野手になってくれるだろう。松井稼頭央みたいになったらすごい」と評価しています。

ドラフト2位以降では、個性派ぞろいの選手が続々。巨人は2位に鬼屋敷正人を指名。その鬼屋敷捕手は高等専門学校に在学しており、高専の選手がドラフトに指名されたのはこれが初めてとなります。広島は夏の甲子園の優勝投手だった堂林翔太選手(中京大中京)を「内野手」として2位で指名。甲子園V投手を揃って獲得した広島は凄い!
ロッテは大嶺祐太投手の弟・大嶺翔太内野手(八重山商工)を3位指名。中日は亜細亜大学の巨漢打者・中田亮二選手を3位指名。横浜5位指名の福田岳洋投手は、京都大学の大学院出身という超インテリ!京大出身の野球選手って過去にいたっけ?ソフトバンク2位の川原弘之投手(福岡大大濠)は生粋の博多っ子で、学校はヤフードームから程近いと言われているから、ホークスの試合をたまに観戦していたんでしょうね。
2位以降の選手一覧はスポナビで確認してください。


今年も悲喜こもごもあったドラフト会議。指名された選手たちの皆さん、プロ野球は非常に厳しい世界ですが、将来的にはチームの中心選手、そして日本プロ野球界を盛り上げる選手になれるよう頑張ってくださいね。


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