日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

芸能人薬物裁判  酒井法子被告に懲役1年6カ月を求刑。

2009年10月27日 | Weblog

先週水曜日の高相祐一被告、金曜日の押尾学被告と芸能人の薬物事件の初公判が続き、26日は東京地裁で酒井法子被告の初公判が行われました。芸能界麻薬汚染の「真打ち」とも言える人物の裁判に日本中が注目を集め、テレビのワイドショーも力を入れていたようです。初公判の気になる内容はこんな感じでした。


開廷前、日比谷公園には裁判の傍聴席を求める多くの人たちが、傘を差しながら長蛇の列を作っていました。20席の傍聴席に対して6615人の希望者が集まり、競争率は330倍を超えました。酒井被告は白いワゴン車に乗って東京地裁に向かい、午後1時頃に地裁入り。
そして午後1時30分、酒井被告の初公判が始まる。酒井被告は黒いスーツ姿で入廷してきた。裁判長から名前を尋ねられると、「高相法子です」と答え、職業は「無職です」と返答。裁判長の「タレント活動もしていたが?」の質問には無言だった。現在は所属事務所から解雇され、無職の身でもある。都内のマンション自宅での覚せい剤所持、奄美大島での吸引の起訴事実には「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めました。
検察側の冒頭陳述は次の通り
・4年前に夫の高相被告に勧められて覚醒剤を使い始め、1か月に1,2回使っていた。
・今年7月、皆既日食を見るために奄美大島を旅行した際、宿泊先のホテルのパスルームでガラスパイプ内の覚せい剤をライターであぶり、煙を吸い込んだ。
・6月には削り落した覚醒剤をアルミホイルに包んで、化粧箱に入れて保管。
・寝室からはガラスパイプやビニール片、ストローなど40点以上が入ったポーチが見つかった。
・夫に呼び出された後、自分が使っている事が発覚するのを恐れてその場を離れた。
・覚醒剤を抜くために逃亡し、山梨・都内・箱根を転々していたが、逮捕状が出ていると知って出頭した。
・煙を吸う事で疲れが取れたり、眠気が覚めると供述していた。

証人尋問では、かつての所属事務所・サンミュージックの相沢正久副社長が情状証人として出廷。相沢氏は「24年間一緒に頑張ってきたが、反社会的行動を取った事で断腸の思いで契約解除した」、「四半世紀、父親代わりのようなものだった。契約解除しても、情の部分を断ち切るのは簡単ではない」と語った。その後、「結婚してからは少しずつ仕事に遅れだしたりと変化があった。早めに気付いてやれなくて反省している」、酒井被告には介護の勉強を勧めている事を述べていました。
検察側の質問では、経済的損失はあり、心の弱さがあったから覚醒剤を使うようになった、逮捕された時は「何故だ」と失望し、「どうして相談してくれなかったんだ」と心を痛めていたそうだ。
被告人質問では…、
・7月末、夫が準備した覚醒剤を自分の意思で使用した。
・その覚醒剤は夫が手に入れたが、自ら所持していた。
・0.008gの覚醒剤は使ったものの残りだ。
・4年前は夫に勧められて吸ったが、1年前は頑張りすぎて疲れていたので、体が動くように再び使いだした。
・覚醒剤をやめることを約束し、危険なところには近づかないなどの眼鏡作りに取り組む。
・がんで入院している母の容態はよくなっていて、現在はリハビリ中。
・介護の仕事は素晴らしい仕事なので、前向きに勉強したい。そして介護を自分の仕事に生かすつもり。
・暴露本が3冊出版された事については、とても悲しいと答えた。
・今後の生活は、「夫とは離婚する」と涙声で語った。

検察からの質問では
・使用方法は「あぶり」で、注射器は一切使っていない。
・夫と一緒に覚醒剤を使い、1人の時は夫の残りを使用していた。
・自分は覚醒剤を手に入れていない。
・一緒にやめようと決意したが、その後も使い続けた。覚醒剤の怖さを自覚していなかった。
・体調の急激な変化はなく、幻覚や幻聴はなかった。
・覚醒剤やストローを洗面所に置いたのは軽率だった。
・素人考えで2週間くらいで抜けるかなと思って逃亡した。今思えば恥ずかしく情けない行動だった。

裁判官の質問では
・母とは結婚前はずっと一緒に住んでいたが、結婚後は月に1回会うようになった。保釈後はまだ一度も会っていない。
・母の病状は電話で知った。
・長男とは現在離れて暮らしていて、一緒に住むと大変なので知り合いの家族にあずかっている。

検察側の論告求刑では、覚醒剤を撲滅するためには厳罰が必要であり、酒井被告に覚醒剤の依存性が高い。事件の社会的影響は大きく、母親としての責任も大きい。覚醒剤の害悪を理解するためにも『やめる努力をしよう』と思わせる刑罰が必要として、酒井被告に懲役1年6カ月を求刑しました。これに対し、弁護側の最終弁論所では、所持した覚醒剤は微量である事、使い続けたとも月数回だから常習性はない、覚醒剤は夫が準備したもので自ら用意していない、被告には前科が無いので寛大な処置を求めた。つまり執行猶予を付けてほしいということか。
最後に酒井被告が、「私の軽率な行いにより世間を騒がせ、本当に多くの方々にご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした。」と涙声で謝罪の言葉を発したのでした。


酒井被告の初公判は、起訴事実を全面的に認め、夫である高相祐一被告との離婚を口にするような事もありました。高相被告が懲役2年に対し、酒井被告は半年短い懲役1年6カ月を求刑。判決は11月9日に言い渡される予定、求刑通り実刑判決となるのだろうか?
「覚醒剤をやめます」と約束したけれど、覚醒剤は再犯率の高い犯罪です。先日には競馬の田原成貴容疑者が覚醒剤で再び逮捕された例もあるので、酒井被告だって再犯する可能性もあるだろう。環境作りも大事だけど、薬物の誘惑を断ち切る勇気も必要です。
今回の裁判で、酒井被告が4年前に覚醒剤を吸い始めた、今後は介護の勉強に励む事がわかりました。このまま芸能界を引退して、母親の介護に専念するのかなと思ったら、夕刊紙には「来夏にも復帰」という噂の記事が書かれているみたいです。もし復帰したら、芸能界は犯罪者に甘い世界だと改めて印象付けられ、各方面で大きく非難される事は間違いないでしょう。しっかり猛省し、芸能界とは無縁の世界で新しい道を歩んでほしいものだ。


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