日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

揺れる普天間移設問題 福島大臣罷免される。

2010年05月29日 | Weblog
5月中に結論を出すと言いながらも、迷走を続けている在日アメリカ軍の普天間基地移設問題。県外移設先の徳之島でも反対、鳩山由紀夫首相が沖縄に訪問するも市民から「反対!」「出て行け!」のコールを浴びせられました。23日に仲井真弘多沖縄県知事と会談し、辺野古付近に移設を表明しました。結局は沖縄県内に移設する形となりました。迎えた28日、鳩山内閣内に亀裂が生じ、社民党党首で辺野古移設反対派の福島みずほ消費者・少子化担当相が閣議での署名に応じず罷免されました。


まず28日午前、鳩山首相はアメリカのオバマ大統領と電話で会談し、普天間基地のオバマ大統領は「日米共同文書が今月中にまとまって感謝している」と述べました。その後発表された共同声明には、移設先を「キャンプ・シュワブ辺野古崎地区とこれに隣接する水域」を1800m滑走路を持つ代替施設として明記。訓練の県外施設先である徳之島については「適切な施設が整備されることを条件として活用を検討する」、国外施設にはグアムと書かれておりました。
一方、社民党・福島党首は、共同声明に「辺野古」と明記された事に不快感を表し、記者団に対して「とても残念だ」と述べました。午後に開かれた社民党の両院議員懇談会で、幹部らからは署名するよう説得しましたが、福島氏は署名拒否を貫きました。連立離脱の噂も出ましたが、平野官房長官は連立維持を強調して離脱を否定。
そして夜、基本政策閣僚委員会が開かれ、鳩山首相が政府の対処方針を「閣議決定」を表明、福島氏は席上で「キャンプシュワブと辺野古が入っている限りは認められない」と強調し、署名拒否を最後まで譲らず。その後の臨時閣議で福島氏の罷免を決定しました。
罷免された福島氏は、社民党本部内での会見で「沖縄を裏切ることはできない。私を罷免する事は沖縄を裏切り、切り捨てることだ」と鳩山首相を強烈に批判。連立離脱については幹事長会議で議論して決めると述べました。消費者・少子化担当相の後任には、平野官房長官が兼務します。
午後9時、鳩山首相が記者会見で、まず最初に「自分の発言を守れず、沖縄県民を傷つけてしまい申し訳ない」と移設問題の迷走を陳謝。福島氏の罷免について「罷免せざるを得ない状況に陥った」と語り、三党連立維持を維持したいと述べましたが、福島氏が罷免されたので社民の連立離脱は濃厚だと思います。


普天間の移設問題は、結局は沖縄県内で落ち着きましたな。鳩山首相は今後も首相続投する意向を表明。混乱を招いたのにそれでも続けるのか?7月の参議院選挙では普天間問題、小沢一郎幹事長の政治献金疑惑などもあって苦戦を強いられそう。もし惨敗した場合は辞任せざる得ないでしょう。「方向性の違い」で社民党との連立関係も悪化、解消すれば国土交通副大臣の辻元清美氏も退任となるかもしれない。
福島さんも最後まで「辺野古」反対を貫きました。「曲げられない女」がリアルに実在したか。社民党の執行部らの「署名したほうがいいですよ」と説得され、首相にクビと言われながらも自らの考えを曲げなかった福島氏の態度に支持している人もいるんじゃないかと思う。発言ぶれまくりの首相とはエラい違いだ。ところで、福島さんって大臣の仕事ってやってたの?今後の流れからすると、連立離脱→野党→参院選前に分裂→選挙で惨敗して社民消滅のおそれもあり得る。まあ社民党は少数政党だから、消滅も時間の問題だけど。
沖縄県知事や名護市長、徳之島の町長、そして地元の人たちもみんな大反対。2014年までに移設完了するというけど、地元の激しい反対運動で予定より大幅に遅れそうな予感。沖縄の米軍問題はまだ続きそうです。



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