いよいよ2011年の3歳クラシックが開幕!11日は牝馬3冠シリーズの第1戦・第71回桜花賞(GI・芝外回り1600m)が阪神競馬場にて行われました。昨年の2歳女王で4戦無敗、桜花賞も圧勝すると思われたレーヴディソールが調教中に骨折し、全治6カ月で春クラシック絶望。絶対女王の離脱により、どの馬にも桜の女王のチャンスが巡ってきました。今年は出走メンバー中一番の実績を誇る⑯ホエールキャプチャ、2004年の優勝馬ダンスインザムードの子・④ダンスファンタジアが親子制覇に挑戦。フィリーズレビューの勝ち馬⑮フレンチカクタス、フラワーカップ覇者⑰トレンドハンター、さらには⑥ハブルバブル、⑧マルセリーナ、⑭メデタシのディープインパクト産駒3頭が参戦してきました。
直前の単勝オッズでは、1番人気はホエールキャプチャ(3.1倍)、2番人気がマルセリーナ(3.8倍)、ダンスファンタジア3番人気(5.5倍)、4番人気のトレンドハンター(7.4倍)までが10倍を切り、5番人気以降は⑬ライステラス、ハブルバブル、フレンチカクタスと続きました。
注目のスタートでは、ポンと飛び出した①フォーエバーマークが押しながら先手を取る。2番手に⑤マルモセーラ、3番手圏内に⑪サクラベル、ファンタジア、③カフェヒミコが並ぶ。中団の位置には、⑦エーシンハーバーが7番手、8番手にハブルバブル、カクタスは11番手、ライステラスがその後ろを追走し。15番手の位置にホエールキャプチャ、その内側にマルセリーナがマーク。後方2番手の17番手にメデタシ、そしてトレンドハンターが最後方。有力馬は後方待機だ!
先頭で逃げるフォーエバーマークは前半600mを34.6秒台、残り800m時点で46秒台で通過。2番手で追うマルモセーラと⑫ウッドシップの2頭がフォーエバーに接近。ダンスファンタジアは6番手に下がっている。ハーバーやライステラス。ハブルバブルは中団、ホエールとマルセリーナ、トレンドハンターはまだ後方に控えている。
4コーナーをカーブして最後の直線に入ったところで、ホエールキャプチャとトレンドハンターが大外に持ち出す。逃げるフォーエバーマークは、残り400mを切って引き離しにかかる。ウッドシップも迫るが厳しそう。大外からホエールが伸びると、間からマルセリーナ割って入る!それにファンタジアもやってきているが届かないか?残り200m~100mで、マルセリーナがホエールキャプチャとフォーエバーマークを一気に捕らえて先頭!そして大外からトレンドハンターが3番手に浮上。ホエールも最後まで追いかけるも届かず、マルセリーナ先頭でゴールイン!ディープ産駒初のGI馬誕生!
最終成績&払戻金
1着⑧マルセリーナ 1.33.9
2着⑯ホエールキャプチャ 3/4
3着⑰トレンドハンター 3/4
4着⑭メデタシ 1/4
5着①フォーエバーマーク 1 1/4
6着⑥ハブルバブル 3/4
7着④ダンスファンタジア ハナ
8着③カフェヒミコ クビ
9着⑮フレンチカクタス 3/4
10着⑩スピードリッパー 1 1/2
11着②デルマドゥルガー クビ
12着⑬ライステラス 1
13着⑫ウッドシップ クビ
14着⑦エーシンハーバー クビ
15着⑨ラテアート クビ
16着⑪サクラベル クビ
17着⑤マルモセーラ 5
18着⑱マイネショコラーデ 1 3/4
払戻金
単勝 8 380円
複勝 8 140円 16 120円 17 230円
枠連 4-8 410円
馬連 8-16 620円
馬単 8-16 1230円
ワイド 8-16 260円 8-17 560円 16-17 470円
3連複 8-16-17 1480円
3連単 8-16-17 5880円
最後の直線で後方から一気に馬群を突き抜けたマルセリーナが優勝し、第71代の桜の女王に輝きました。ディープインパクト産駒にとっては、これが初めてのGI勝利。これまでのディープ産駒は、新馬戦で勝っても重賞レースでは勝てなかったので、クラシック本番は期待できないだろうと正直思っていましたが、開幕戦でやってくれましたねえ。
1番人気だったホエールキャプチャは、3/4馬身差の2着。3番人気のダンスファンタジアは7着に敗れました。4着のメデタシまでが5月に行われるオークスの優先出走権を獲得しました。
マルセリーナはレーヴディソールと同じく松田博資厩舎の所属馬で、もう1頭のトレンドハンターも3着と健闘し、2頭がディソールの無念を晴らして見せました。それにしてもこの厩舎の牝馬達の実力は高いですね~。松田博調教師は1993年のベガ、2009年のブエナビスタに次いで桜花賞3勝目となります。騎乗した安藤勝己騎手は、このレース4勝目で、JRA・GIでは昨年のNHKマイルカップ以来通算22勝目となります。アンカツさんホントに桜花賞強いよなあ。さすが21世紀の桜花賞男!
ディープ産駒GIウィナー第1号となったマルセリーナは、過去3戦を振り返ると、新馬戦で勝利、2戦目のシンザン記念では3着、前走のエルフィンステークスに勝利し、3戦2勝。トライアルを使わずに臨んだ桜花賞では、父の現役時代と同じく後方の位置で待機させると、直線ではオヤジを彷彿とさせるような末脚を炸裂させ、前を行く馬たちを一気に抜き去って行きました。あと、阪神のマイル戦で勝った経験が活きたのも勝因の一つでしょうな。次走は順当にいけばオークスかもしれないけど、NHKマイルカップに参戦するのもありかと思います。府中の長い直線で飛ぶ姿がとにかく見たい。それにレーブディソールとの直接対決が非常に楽しみです。
来週は阪神競馬場で読売マイラーズカップが行われます。昨年の牝馬3冠馬・アパパネをはじめ、ガルボ、ゴールスキー、ダノンヨーヨー、シルポート、スマイルジャック、ライブコンサート、リーチザクラウンなどが出走登録しております。安田記念の前哨戦に相応しいメンバーが集まってますね。得意の阪神コースで再始動するアパパネ、約5か月ぶりの再起戦を勝利で飾れるか。