東日本大震災の影響により、開幕が延期になっていた日本プロ野球の2011年シーズンが4月12日に開幕を迎えました。パリーグ連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスは、京セラドーム大阪でオリックスバファローズとの開幕3連戦を戦っておりますが、開幕戦は2点をリードしながらも、先発の和田毅が終盤に2本塁打を浴びて引き分け。2戦目は打線が沈黙して完封負けを喫しました。おまけに主将の小久保裕紀が骨折で早くも離脱。重量打線が売りなのに、開幕2戦目でメッキがはがれたような感じです。開幕シリーズを負け越しで終わりたくない14日の3戦目は、ソフトバンクが山田大樹、オリックスはフィガロの先発で始まりました。
14日のスタメンはこちら
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(中)内川聖一
4(一)カブレラ
5(左)松中信彦
6(右)多村仁志
7(指)オーティズ
8(三)松田宣浩
9(捕)細川亨
小久保離脱により、オーティズが2試合連続でスタメン出場。そのほかはほぼ同じです。
初回、ホークスは先頭の川崎が内野安打で出塁し、続く本多の犠打で1死2塁と先制のチャンスを迎えましたが、内川とカブレラがともにフィガロの前に三振に倒れて初回0点に終わります。その裏にマウンドに上がった山田は、オリックスの上位打線を全て内野ゴロに打ち取り、3者凡退の上々のスタートを切りました。
ホークスは2回、松中がセンター前ヒットを放つと、多村もレフト前ヒットで続いて無死1,2塁とチャンスを作ります。オーティズと松田が倒れて2死後、細川が四球を選んで満塁とチャンス拡大し、川崎の押し出し四球で松中が生還して1点先制。なおも2死満塁の場面で、本多がフィガロの3球目のストレートを振り抜き、左中間を破る走者一掃のタイムリー2塁打で3点追加!さらに内川がレフトオーバーの2塁打でもう1点入り、この回打者一巡の猛攻で5点を奪いました!
ホークス先発・山田は、2回にT-岡田のヒット、イ・スンヨプに2塁打を打たれて1死2,3塁と反撃のピンチを招くと、バルディリスの犠牲フライで1点を返されますが、この1点で切り抜けました。3回はこの日2回目の3者凡退、4回にはヒットと連続四球で2死満塁と再びピンチを迎えますが、後藤駿太を直球で見逃し三振に仕留めてピンチを凌ぎました。
追加点が欲しいホークスは5回、先頭の内川が2塁打を放つと、カブレラが3塁内野安打で出塁。更に松中の場面で内川が3塁への盗塁を成功させて無死1,3塁と絶好のチャンス!しかし、松中が内野フライ、多村が遊撃ゴロ併殺打で3アウトとなり0点…。7回には川崎と内川のヒットで1死1,3塁と再びチャンスを迎え、カブレラのバットに期待が掛るも、残念ながら遊撃ゴロ併殺打。またもゲッツーで無得点!これは最悪だ!
2度のピンチを凌いだ山田は、5回から7回まで3イニング連続3者凡退とオリックス打線を1点に抑える我慢のピッチングが続きます。8回、坂口と大引を打ち取って簡単に2アウトしますが、後藤光尊に四球を許し、T-岡田に甘い直球を狙われ、バックスクリーンへの2ラン本塁打を浴びてしまった…。5点差が2点差まで追いつめられたホークスでしたが、9回はファルケンボーグが締めて試合終了。苦しみながらもホークスが5-3で逃げ切り、今シーズン初勝利を挙げました。
オリックス-ソフトバンク 3回戦
(オリックス1勝1敗1分、京セラドーム大阪、18:00、10236人)
Sh 050 000 000 5
Bs 010 000 020 3
【投手】
(ソ)山田、森福、ファルケンボーグ-細川
(オ)フィガロ、吉野、小林雅、高宮、鴨志田、香月-日高
【責任投手】
(勝)山田1試合1勝
(S)ファルケンボーグ2試合1S
(敗)フィガロ1試合1敗
【本塁打】
(オ)T-岡田1号2ラン(8回、山田)
福岡ソフトバンクホークスが3試合目にして2011シーズンの初白星を挙げました。今までなら開幕戦で白星スタートだったんだけど、今年はこんなに時間がかかるとは思いませんでした。この日は2回に本多の走者一掃の2塁打&内川のタイムリーで5点を奪い、その後は追加点一切なし。5回と7回に追加点の絶好の場面があったんですけど、どちらも併殺打で無得点…。あと2点ぐらいは獲れていたと思うぞ。連敗阻止で勝ったのは良かったけど、なんとなく物足りません!内川やカブレラ加入で打線がパワーアップするだろうと楽しみにしていたのに、こんなに貧打線だったなんて…。
この日の先発・山田大樹投手は、8回途中(7回2/3)まで打者31人に対して130球、被安打4・6奪三振・4四死球・2失点という内容で今季初登板初勝利を飾りました。4回には満塁のピンチを0点で切り抜け、その後の5回~7回まで3イニング続けて3者凡退の好投。キャンプの紅白戦やオープン戦での好調ぶりがシーズン初戦で活かされましたねえ。9回に登板したファルケンボーグは今季初セーブ。母親の死去で開幕メンバーから外れていた馬原投手の代役をしっかりと果たしました。
打線の方は全体で11安打。内川はこの試合5打数3安打1打点の猛打賞で勝利に貢献。第2打席ではレフトへのタイムリー2塁打を放ちました。他にも松中と川崎が2安打のマルチヒットを記録。松中は2回にヒットを放って通算3000塁打を達成しています。対照的にカブレラは3連戦で快音が聞かれず、.083と4番としての仕事が全くできていません。
開幕戦を1勝1敗1分けで終えたホークスは、金曜日から福岡ヤフードームで埼玉西武ライオンズとの3連戦。本拠地開幕戦となる15日は、ソフトバンクが杉内俊哉、西武は牧田和久の予告先発となっています。「まだ始まったばかりじゃないか」と前向きに考えてる人もいると思いますが、開幕3試合での打線の不甲斐なさに今シーズンは大丈夫なのか不安に感じてきました…。マジで頼むからもっと本気出してくれー!!誰でもいいからホームラン打ってちょーだい!