

引き分けを挟んで8連勝中、交流戦10戦無敗と交流戦首位独走中の福岡ソフトバンクホークスは、5月31日からヤフードームで中日ドラゴンズとの2連戦。昨年のセリーグ王者・中日は、29日に単独首位に浮上しました。この2日間はセパ首位対決でもあり、交流戦首位攻防戦でもあります。5月最後の試合となった31日は、ホークスは20日の阪神戦以来の登板となる山田大樹が先発。対する中日の先発はネルソンでした。
31日の両チームのスタメンはこちら。
ソフトバンク 中日
1(遊)川宗則 (遊)荒木雅博
2(二)本多雄一 (二)井端弘和
3(左)内川聖一 (三)森野将彦
4(指)カブレラ (左)和田一浩
5(一)小久保裕紀 (一)ブランコ
6(右)多村仁志 (右)平田良介
7(三)松田宣浩 (指)小池正晃
8(中)長谷川勇也 (捕)谷繁元信
9(捕)細川 亨 (中)藤井淳志
(投)山田大樹 (投)ネルソン
初回、先発の山田は先頭の荒木にファウルで粘られながらも、最後はレフトフライに打ち取り1アウト。続く井端には直球で見逃し三振に仕留めますが、森野にレフト前ヒットを許します。しかし、和田を3塁ゴロに抑えて0点で切り抜けます。その裏、川崎と本多の1,2番コンビが中日・ネルソンの前に凡退。2死となり、内川が3球目のストレートを振り抜き、レフトへの大きな打球はスタンド中段に飛び込むソロ本塁打!快心の一発でホークスが1点を先制します。
1点の援護を貰った山田は、2回にブランコと小池から三振を奪うと、細川が平田の2塁盗塁を阻止。3回は打たせて取る形で初めての3者凡退に抑えると、4回は森野と和田の中軸を連続三振に仕留めて2イニング連続3者凡退。5回、先頭のブランコにセンター前ヒットを浴びるも、続く平田を1塁ライナー→ブランコ戻れずダブルプレー。6回にもランナーを出しましたが、井端を遊撃ライナーの併殺打に打ち取りました。
追加点が欲しいホークスは、2回に松田のヒット&盗塁、長谷川敬遠で2死1,2塁も細川凡退。3回は本多がヒットを放ち、果敢に2塁を狙うも、中日・和田の好返球に阻まれ憤死。5回には長谷川のヒットと盗塁で2死2塁とチャンスを迎え、川崎がフォークをライト前に弾き返しますが、長谷川が本塁憤死。2点目が遠い…。
内川の一発による1点のまま終盤を迎え、7回に山田が森野&和田を連続三振に仕留めるなどで無得点に抑えたあと、その裏のホークスのラッキーセブンで、先頭の小久保が左中間フェンス直撃の2塁打を放つと、2死後に長谷川と代打・松中信彦の四球で満塁と追加点の超大チャンス。川崎のバットに期待が掛りましたが、残念ながら3塁ゴロで0点…。もったいない。
試合はこの後、8回にファルケンボーグ、9回に馬原が中日打線の反撃を0点に抑えてゲームセット。初回の1点を守り切ったホークスが、完封リレーで中日を下しました。
セ・パ交流戦 2011/05/31(火)
ソフトバンク-中 日 1回戦
(ソフトバンク1勝、ヤフードーム、18:02、31488人)
D 000 000 000 0
H 100 000 00x 1
【投手】
(中)ネルソン、小林正、浅尾-谷繁
(ソ)山田、ファルケンボーグ、馬原-細川、山崎
【責任投手】
(勝)山田7試合5勝2敗
(S)馬原9試合1勝1敗4S
(敗)ネルソン9試合3勝3敗
【本塁打】
(ソ)内川5号ソロ(1回、ネルソン)
締まった試合だったと思うけど、「貧打戦」に終わったセパ首位対決は、1-0でホークスが勝利し、5月最後の試合を白星で飾りました。追加点のチャンスが3度もありましたが、5回に長谷川の憤死、7回の満塁のチャンスで川崎が凡退。追加点が取れていたら精神的に楽になれたと思う…。よくスミ1を守り切れたなあ。これでホークスは9連勝、10連勝の大台にリーチをかけました。敗れた中日は、連勝が3で止まり、2位のヤクルトが勝利したため首位転落です。
この日の先発の山田投手は、7回まで打者24人に対して104球を投げ、被安打4・8奪三振・1四死球・無失点の内容で今季5勝目。諸事情により一度登録抹消され、中10日と登板間隔が空いたものの、その不安を感じさせず、3塁を踏ませない好投を披露しました。前回の阪神戦では9回完封、今回も7回無失点と2試合合わせて16イニング無失点。5月で早くも昨年の4勝を上回った山田投手、この調子でいけば2ケタ勝利の可能性も高いでしょう。
打線の方は全体で7安打。7本のヒットを放ちながらも1点しか取れなかった…。せめてあと2点取れてたはずだけど。決勝アーチを放った内川選手は、いつものように選手たちにアゴタッチされ、お立ち台でも山田投手に触られました。交流戦に入ってから調子を落としている本多は、この試合で2安打のマルチヒット。これを機に復調してほしいところです。
5月も終わり、ホークスはこの1ヶ月間で18勝4敗2分けと大きく勝ち越し。やっぱり9連勝が一番の要因でしょう。貯金も4月は2つしかありませんでしたが、5月は16まで増加。ホークスファンにとって最高の5月だったと思います。この調子をしっかり維持して、6月も勝ち越してほしいですね。
6月最初の試合となる1日の中日戦の先発予想は、ホークスが和田毅、中日はチェンが登板するでしょう。ここに来て強敵出現ですな。貧打でも勝てたホークスが、チェン攻略で10連勝達成なるでしょうか?ちなみに私は、キリンカップサッカー・日本VSペルーを優先させていただきます。ホークスファンの皆さん、ザックJAPANの方も応援よろしく。ロックンロール!(By 内田裕也)




