日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

サトノダイヤモンド3連勝で重賞初勝利!東京新聞杯は波乱続出。

2016年02月07日 | 競馬

2月最初の日曜日だった7日は、京都競馬場で3歳馬の重賞競走「きさらぎ賞」、東京競馬場ではマイル重賞の「東京新聞杯」が行われました。「きさらぎ賞」には、セレクトセールで2億5200万円の最高値で落札されたロイカバードと、2億4150万円の値が付けられたサトノダイヤモンドの2頭が参戦。両者は昨年11月の新馬戦で初めて顔を合わせ、サトノダイヤモンドが勝利しました。「5億円対決第2ラウンド」となる今回、勝つのはどっちだ?



京都メイン・きさらぎ賞(GⅢ 芝1800m・9頭立て)は、⑨サトノダイヤモンド、③ロイカバードのほかにも、デビュー2戦目で重賞初挑戦の④ロワアブソリュー、②レプランシュ、⑧ノガロ、紅一点①オウケンダイヤなどが出走しました。
スタートで、サトノダイヤモンドとロイカバードの人気2頭は、共に好スタートを切る。先行争いで⑤オンザロックスとロワアブソリュー、⑥ウルトラバロック、ノガロの4頭が前に出るが、オンザロックスが先手を奪った。ロワアブソリューは2番手に下げたが掛かり気味。ノガロ3番手、4番手にウルトラバロック。5番手オウケンダイヤ、その後ろにサトノダイヤモンドが6番手を追走する。そして7番手と8番手の位置には、②レプランシュとロイカバードの2頭が並走状態。⑦モウカッテルが最後方で外回り3コーナーへと差し掛かる。
3,4コーナーの下り坂のところで、先頭のオンザロックスが後続に少し差を広げ、アブソリュー2番手、ノガロ3番手は変わらず。サトダイが4コーナーのところで4番手に上がり、さらにロイカも外から進出開始。
最後の直線コースに入り、先頭争いはオンザロックス・ロワアブソリュー・ノガロの3頭が横一線で並ぶが、その外からサトノダイヤモンドが3頭まとめてかわし去る。ロイカバードも前を追うが、サトダイが引き離し、最後は3馬身半差をつけて圧勝フィニッシュ!ロイカバードはゴール前でレプランシュにかわされて3着に終わりました…。


「5億円対決」の第2ラウンドも、サトノダイヤモンドが勝利!序盤は中団の位置につけると、最後の直線で「持ったまま」先頭に浮上。そしてルメール騎手がムチを一発入れたところで再び加速。飛ぶような走りで他馬を圧倒、単勝1.2倍の1番人気に応えてみせました。4番人気のレプランシュが2着に入り、2番人気のロイカバードは3着。終わってみれば、ディープインパクト産駒が上位を独占しました。
重賞初勝利を飾ったサトノダイヤモンドは、新馬戦、500万円以下に続き、デビュー無傷の3連勝を達成。新馬戦でロイカバードを一蹴し、2戦目と3戦目も格の違いを見せ付けての完勝。3戦全て突き抜けるような走りを見せております。この馬の実力は正しく本物、2016年のクラシックの主役の1頭であることは間違いなし。無敗の三冠馬も期待したくなるし、朝日杯王者・リオンディーズとの直接対決が早く見たいですね。



東京メイン・第66回東京新聞杯(GⅢ・芝1600m 14頭立て)は、実力のある馬たちが多数参戦。3連勝中の⑪ダッシングブレイズ(元イエスタカス)、2014年の2歳王者②ダノンプラチナ、京都金杯で惨敗した⑫トーセンスターダム、京都金杯2着⑭テイエムタイホー、④ダイワリベラルと①グランシルクの「ニューイヤーステークス組」、⑥スマートレイアー、③エキストラエンド、⑨アルマワイオリなどが出走しました。
スタートでトーセンスターダムが出遅れ、ダノンプラチナもあまり良いスタートではなかった。好スタートを見せたスマートレイアーが先頭を奪い、⑩マイネルアウラート2番手、3番手にテイエムタイホー、テイエムタイホーとダイワリベラルが4,5番手で並ぶ。6番手⑤タガノブルグの直ぐ後ろにダッシングブレイズ、その外側に⑦ルルーシュ。9番手⑨アルマワイオリ、⑧マーティンボロ10番手。ダノンプラチナは11番手を追走し、12番手トーセンスターダム、13番手グランシルク、サトノギャラントがしんがりという展開。
3,4コーナー中間点を過ぎ、レイアーがレースを引っ張り、アウラート2番手、リベラル4番手、ダッシングはまだ中団追走、ダノプラも馬群の中、グラシルは後方の内側を走っている。
4コーナーを回り、直線コースに差し掛かり、スマートレイアーがまだ逃げ粘り、、マイネルアウラートとエキストラエンドが好位につけ、さらにダッシングブレイズが最内を突く。しかし、ゴール残り300mあたりでダッシングブレイズが内柵に激突し、浜中俊騎手が投げ出されて落馬!突然のアクシデントを尻目に、スマートレイアーは先頭を維持、エキストラが2番手、ダノンプラチナが大外から追い上げるも届かず。結局、スマートレイアーがそのまま先頭でゴールし、逃げ切り勝ちで東京新聞杯を制しました。


出遅れ、落馬と波乱が相次いだ今年の東京新聞杯は、単勝5番人気でメンバー唯一の牝馬・スマートレイアーが逃げ切って優勝。2着には5番人気・エキストラエンド、11番人気のマイネルアウラートが3着。上位人気が馬券圏内に絡まない結果となりました。2番人気だったダノンプラチナは、スタートの出遅れが響き4着。3番人気のグランシルクは10着。
1番人気だったダッシングブレイズは、最後の直線コースで内柵にぶつかり落馬競走中止。馬は異常ありませんでしたが、浜中騎手は府中市内の病院に搬送され、命に別状はありませんでしたが、脳しんとう、左手橈(とう)骨遠位端、左第2指中手骨骨幹部近位、左第4指基節骨基部、左第4指中手骨頸(けい)部の4ヶ所を骨折する重傷を負いました。落ち方がひどくて、ピクリともしなかったので、正直死んだんじゃないかと思いました…。ただ、この事故は浜中騎手が最内に強引に入ったことが大きな要因ともいえます。レース後には浜中騎手に過怠金50,000円の制裁が課されました。浜中騎手の早期回復と復帰を願っています。
このレースを勝ったスマートレイアーは、2014年の阪神牝馬ステークス以来、2度目の重賞制覇。この馬は差し&追い込みのイメージがありましたが、今回はなんと逃げを打って、そのまま先頭を譲らぬまま勝ってしまいました。これは吉田隼人騎手のファインプレーですね。牡馬に勝ったから、ヴィクトリアマイルに弾みがついたかもしれないな。



来週2月14日は、京都競馬場で「京都記念」、東京競馬場で「共同通信杯」が行われます。京都記念は、中山金杯を勝ったヤマカツエース、日経新春杯を快勝したレーヴミストラル、エリザベス女王杯3着のタッチングスピーチ、サトノクラウン、トーセンレーヴ、ワンアンドオンリーなどが参戦。共同通信杯は、ホープフルステークスを勝ったハートレー、東スポ杯2歳ステークスを勝ったスマートオーディン、イモータル、ディーマジェスティ、リスペクトアース、メートルダールなどが出走を予定してます。




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