全国的に春の陽気となった13日は、東京競馬場で3歳牝馬の重賞競走・第51回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ・芝1600m 16頭立て)が行われました。数多くのGⅠ馬を輩出したこのレース、今年は2015年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったメジャーエンブレムが参戦。2016年の牝馬クラシック戦線の主役候補が早くも始動です。
2歳女王・メジャーエンブレムのほかにも、フェアリーステークスを勝った⑪ビービーバーレル、白菊賞3着⑬サプルマインド、⑧ペルソナリテ、⑯ルフォール、③ロッテンマイヤーなどが出走しました。
スタートで、メジャーエンブレムがポンと飛び出すと、早々と先頭に立つ。ビービーバーレルと⑩コパノマリーンが2,3番手で並び、4番手に①ストライクショット、ペルソナリテ5番手。6番手グループには、⑤ナックビーナス・⑫エクラミレネール・ロッテンマイヤー、中団の9番手に②フロンテアクイーン、外側10番手にサプルマインドが追走。11番手に⑦ダイワドレッサー、12番手④マシェリガール、13番手ラブリーアモン、14番手⑨シトロン、15番手⑮ソロフライト、ルフォールが最後方を追走する。
3コーナーを回り、メジャエンがペースを握り、マリーンが単独2番手に浮上し、バーレルは3番手を進む。ペルソナは5番手をキープし、サプルは中団、ルフォールはまだしんがり。逃げるメジャーエンブレムは、先頭で最後の直線コースへ。ルメール騎手はまだムチを入れていない。2番手争いでは、内からストライクショット、ナックビーナス、ビービーバーレル、真ん中ロッテンマイヤー、外からフロンテアクイーンなど横一線に拡がっている。ゴール残り200mを切り、メジャエンが後続を引き離す。これはもう独走だ!持ったまんまで悠々と先頭ゴールイン!メジャーエンブレム逃げ切って圧勝!ここでは力が違いすぎた…。
クイーンカップ 全着順&払戻金
1着⑥メジャーエンブレム 1分32秒5
2着②フロンテアクイーン 5馬身
3着③ロッテンマイヤー 1/2馬身
4着⑦ダイワドレッサー 1馬身1/2
4着⑭ラブリーアモン 同着
6着⑤ナックビーナス 3/4馬身
7着⑫エクラミレネール クビ
8着⑯ルフォール クビ
9着⑪ビービーバーレル 1馬身1/4
10着⑧ペルソナリテ ハナ
11着④マシェリガール 3馬身1/2
12着⑮ソロフライト 2馬身
13着①ストライクショット 1馬身1/4
14着⑨シトロン 1馬身1/4
15着⑬サプルマインド 1/2馬身
16着⑩コパノマリーン 2馬身1/2
単勝 ⑥ 130円
複勝 ⑥ 110円 ② 360円 ③ 380円
枠連 [1]-[3] 1,040円
馬連 ②-⑥ 1,350円
馬単 ⑥-② 1,550円
ワイド ②-⑥ 500円 ③-⑥ 540円 ②-③ 4,300円
3連複 ②-③-⑥ 6,160円
3連単 ⑥-②-③ 16,740円
2歳女王・メジャーエンブレム、2016年の初戦を快勝!単勝1.3倍の圧倒的人気にしっかり応えました。スタートダッシュを完璧に決めると、そのまま先頭をひた走るのみ。ラスト200mでギアを1段階上げ、最後は2着に5馬身をつけての圧勝。まさに2歳女王の独壇場と言えるレースでした。勝ちタイム1分32秒5は、昨年キャットコインが記録した「1分34秒0」を大幅に更新する、クイーンカップのレースレコードです。「ここは勝って当たり前」のメジャエンが強すぎるのもあるけど、他の馬が弱いとしかいえない。
2着以降ですが、フロンテアクイーンが2着、3着にロッテンマイヤーが入りました。3番人気のルフォールは8着、フェアリーステークス覇者ビービーバーレルは9着、2番人気のサプルマインドはブービーの15着に沈みました。
メジャーエンブレムは前走の阪神JFに続き、重賞競走2連勝。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、2006年にコイウタ(演歌歌手・前川清さんの所有馬)で勝ったとき以来、10年ぶりのクイーンC制覇。先週のきさらぎ賞に続いての重賞勝ちです。レース後のインタビューで「強かった。休み明けだったけど乗りやすかった」とコメント。ルメール騎手も手綱押さえたままでしたね。さらには「桜花賞も勝負できるけど、2000、2400mでも競馬ができる」と桜花賞&オークスの2冠獲りに意欲を見せました。この後は桜花賞に直行、順調なら1冠制覇はほぼ確実かもしれません。
14日の日曜日は、東京競馬場で「共同通信杯」が行われます。2戦2勝の⑩ハートレーが、前日オッズで2.0倍の1番人気に支持され、その後に①スマートオーディン、⑥メートルダールと続いています。先週のきさらぎ賞でサトノダイヤモンドが無傷の3連勝を飾りましたが、ハートレーもデビュー3連勝となるでしょうか?
共同通信杯の前には、京都競馬場で「京都記念」もあります。松田博資厩舎所属の⑨レーヴミストラルと、橋口弘次郎厩舎所属⑩ワンアンドオンリーが参戦。松田博調教師と橋口調教師は共に今月末付けで調教師を引退。育ててくれた恩師ためにも負けるわけにはいかないでしょう。