日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

週末のホークスオープン戦まとめ。

2017年03月13日 | HAWKS

3月末のペナントレース開幕に向けてオープン戦を戦っている福岡ソフトバンクホークス。先週末は福岡ヤフオクドームで中日ドラゴンズと対戦。11日の初戦は9回裏に劇的なドラマが生まれ、12日はホークスの若き主砲に待望の一発が生まれました。



2011年に発生した東日本大震災から6年目を迎えた11日は、復活を目指している松坂大輔投手がオープン戦2度目の登板。開幕1軍入りへアピールしたいところでしたが、初回に先頭打者にヒットを許すと、牽制球を悪送球したり、四球を与えて1,3塁のピンチを作り、中日4番・ビジエドの場面で暴投を犯し、先制点を献上。2回と3回は3者凡退に抑えましたが、5回に3つの四死球を与えて満塁のピンチを作ったところで降板。その直後に2番手・笠原大芽が押し出し四球を与えて2点目を許しました。
ホークス打線は、中日先発・大野雄大の前に沈黙。5回までランナーが1人も出ず、6回に本多雄一がセンター前ヒットを放ち、初めてランナーが生まれましたが、後続が倒れて無得点。結局、7回まで大野から1点も奪えませんでした。
試合は9回表に中日が1点を追加し、0-3。これで勝負ありかと思われましたが、9回裏にホークスが反撃を仕掛けます。先頭の明石健志が右中間へ2塁打を放つと、続く曽根海成のセンター前へのタイムリーヒットで1点を返す。さらに中日中堅手・大島洋平の悪送球の間に曽根は3塁まで進む。なおも無死1,3塁で柳田悠岐がライト前タイムリーを打って2-3と1点差に詰め寄る。勢いづいたホークスは、1死1,3塁の場面で、1塁走者・牧原大成が2塁盗塁→中日・杉山翔大捕手の悪送球で3塁走者が生還し、3-3の同点。そして2死2塁で、長谷川勇也が中日4番手・笠原祥太郎投手からセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち勝負あり!9回裏に4点を奪った逆転したホークスが、4-3のサヨナラ勝ちを飾りました!



劇的勝利から一夜明けた12日の試合は、ソフトバンク・東浜巨VS中日・バルデスの先発でスタート。
ホークスは1回に、中村晃の2塁打、今宮健太の四球で無死1,2塁とし、3番・柳田がバルデスの初球を捉え、レフトスタンドへの3ラン本塁打を放ち3点を先行。さらに1死3塁で塚田正義のレフト前タイムリーで1点を追加し、初回で4点を挙げました。2回にも無死1,2塁から中村のセンター前タイムリーヒットで1点を加え、中日先発・バルデスから5点を奪いました。
ホークス先発・東浜は、2回に先頭打者に四球を与えると、中日5番・ゲレーロに2ラン本塁打を打たれて2点を失う。3回もランナーを出したものの無失点に抑え、4回と5回は共に3者凡退。東浜は5回を投げて2失点で終えました。
ホークスは中盤になっても打線が繋がり、6回は今宮のタイムリー2塁打で6点目を挙げる。7回には、無死満塁から上林誠知がライトへの2点タイムリー2塁打を放つと、牧原はレフトへの2点タイムリー2塁打、さらに途中出場・斐紹のセンター前タイムリーで1点追加。無死満塁からの3連続タイムリーで、一挙5得点。試合も11-5で快勝しました。


というわけで、週末の2連戦はホークスが中日に連勝。これでホークスは木曜日の日本ハム戦から3連勝。若手選手がWBC組の穴を埋めるような活躍を見せれば、中村選手、今宮選手、柳田選手の主力陣もチャンスで力を発揮しております。WBC終了後に侍ジャパン+デスパイネ+バンデンハークが合流したら、間違いなく無敵だと思います。
11日に登板した松坂投手は、5回途中まで被安打1・5奪三振・7四死球・2失点。初回に暴投で1点を失った後、4回には四球を2つ与え、5回は四球1個+死球2個。4回と5回の2イニングで5つの四死球…。これでよく2失点で済んだなあって思います。次回は18日の西武戦に登板予定。開幕ローテ入りは次回の結果次第でしょう。正念場を迎えた松坂投手、今年こそ復活なるでしょうか?
柳田選手は右肘痛と右手首の張りの影響で不振に喘いでいましたが、11日の9回裏にタイムリーヒットを放つと、翌日は先制3ラン本塁打。待望の”今季初アーチ”に「単純に嬉しい」と大喜び。2試合連続で打点を挙げて復調の兆しを見せている柳田選手、現在はDH専念ですが、15日にも守備練習に参加するとの情報があります。今後のオープン戦で、柳田選手の豪快な一発が何本飛び出すか?

ホークスの今後の日程ですが、14~16日は読売ジャイアンツと3連戦を戦い、18日~20日は関東遠征を実施。18日はメットライフドーム(西武プリンスドームから名称変更)で埼玉西武ライオンズ戦、19日と20日は横浜DeNAベイスターズと対戦します。開幕1軍&レギュラーを巡るサバイバルは、まだまだ続きます。





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WBC試練の2次ラウンド!オランダ戦は延長戦の死闘の末に勝利!

2017年03月13日 | Sports

「2017 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」は、12日から2次ラウンドE組がスタート。1次ラウンドを3連勝でB組1位通過を果たした日本代表(侍ジャパン)。2次ラウンドではオランダ、キューバ、イスラエルと対戦。2次ラウンド初戦の12日は、オランダ代表と対戦。前回大会でベスト4だったオランダは、A組で2位通過。オランダにはエースのバンデンハーク投手(福岡ソフトバンク所属)、4番のバレンティン選手(ヤクルト所属)、さらには現役メジャーリーガーもいるので、決して楽な相手ではありません。侍ジャパンの試練の2次ラウンドの初戦は、大激戦となりました。



両チームのスタメン
   【日本】      【オランダ】
1(三)田中広輔   (遊)シモンズ
2(二)菊池涼介   (中)プロファー
3(右)青木宣親   (三)ボガーツ
4(左)筒香嘉智   (右)バレンティン
5(一)中田翔     (指)グリゴリアス
6(遊)坂本勇人   (二)スクープ
7(指)山田哲人   (一)スミス
8(中)秋山翔吾   (捕)リカルド
9(捕)小林誠司   (左)オデュベル
 (投)石川歩     (投)バンデンハーク


日本は中国戦に続き、田中が1番に座り、青木が3番ライトで先発復帰。山田が7番に下がり、秋山が8番センターで今大会初スタメン。オランダは大リーガーが4人もスタメンに名を連ねました。先発投手は日本・石川VSオランダ・バンデンハークでした。


初回両チーム無得点で迎えた2回、日本は先頭の中田がバンデンハークのカーブを捉え、レフト線への2塁打。坂本犠打、山田四球で1死1,3塁と攻め立て、秋山がレフトへの犠牲フライを放ち1点を先取。しかしその裏、日本先発・石川が2死走者無しでスクープにカーブを狙われ、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1-1の同点とされる。
3回、日本は1死後に菊池が3塁への内野安打で出塁すると、青木の場面で二塁への盗塁を決める。さらに青木も内野安打を放ち、ランナー2人置く。筒香三振で2死後、中田がバンデンハークの3球目のスライダーを捉える。レフトへの高々と打ち上げた打球は、スタンド前列に到達!中田の3ラン本塁打で日本が4-1と勝ち越しに成功。勢いづく日本はこのあと、四球とヒットで2死1,2塁のチャンスを作り、秋山がセンター前タイムリーを放ち1点追加。日本はこの回、バンデンハークから4点を奪い、5-1としました。
4点の援護を貰った石川、このリードを守りたいところですが、1死からオデュベルに2塁打を許すと、シモンズのライト前タイムリーで1点を失うと、1死1,3塁でボガーツの犠牲フライで失点を喫し、5-3と2点差とされる。なおもピンチは続き、4番・バレンティンにシンカーを打ち抜かれ、レフトポール直撃の2ラン本塁打を浴びてしまう。石川、せっかくの4点のリードを守れずノックアウト…。スコアも5-5と再び同点となった。
5回表、日本は先頭の坂本がヒットで出塁すると、相手のバッテリーエラーで2塁に進む。2死3塁となり、小林がオランダ3番手・マルティスからセンター前タイムリーを放ち、6-5と再びリードします。
1点をリードする日本は、5回裏から3番手で登板した千賀滉大が2イニングを無失点に抑えると、7回は松井裕樹→秋吉亮の継投で0点に抑える。8回は6番手・宮西尚生が2本のヒットと四球で1死満塁のピンチを作ったが、7番手・増井浩俊が満塁のピンチを切り抜け、オランダの反撃を退ける。
しかし9回裏、日本番手・則本昂大がヒットと四球で2死1,3塁のピンチを招く。あと1死取れば日本の勝利だが、スクープに高めのストレートを痛打。2塁手・菊池が飛びつくも、打球はセンター前に抜けてタイムリーヒット。オランダが土壇場で6-6の同点に追いつく。9回2死で則本が打たれ、試合は延長戦へ。
延長10回、日本は1死から小林がセンター前ヒット、続く代打・内川聖一が詰まりながらもレフトへの2塁打を放ち、2,3塁とすると、菊池の敬遠で1死満塁と一打勝ち越しのチャンス。しかし、青木が2塁ゴロ併殺打に打ち取られ、勝ち越し点を奪うことができず。
延長11回からは無死1,2塁から始まる「タイブレーク方式」。日本は先頭の鈴木誠也(途中出場)が犠打を決めて1死2,3塁とすると、続く中田がオランダ7番手・ストフベルゲンの2球目を叩き、レフト前ヒット!ランナー2人が生還し、8-6と日本勝ち越し。その裏に9番手・牧田和久がオランダの攻撃を無失点に抑えてゲームセット!日本が延長11回の激闘を制しました!





第4回WBC・2次ラウンド 
オランダVS日本 3月12日 東京ドーム
(観衆数:44,326人 試合時間:4時間46分)
JPN|014 010 000 02|8
NED|014 000 001 00|6
(延長11回)
勝敗投手
勝:牧田(1勝1S)
負:ストフベルゲン(1敗)
本塁打
日本: 中田 3号(3回表3ラン)
オランダ: J・スクープ 1号(2回裏ソロ), バレンティン 1号(3回裏2ラン)



2次ラウンド初戦は、日本が先行しながらも、オランダが追いつくという展開で進みました。3回に中田選手のホームランなどで4点を奪い、オランダのエース・バンデンハーク投手を攻略したときは「これは楽勝だろう」と思ったけど、その裏に石川投手が4失点…。9回裏あと1人の場面で則本投手が打たれ、10回に満塁のチャンスで青木選手がゲッツーに倒れたときは、絶望感しかなかったです。それでも、牧田投手と中田選手が嫌なムードを打ち消してくれました。4時間46分の死闘の末にオランダに勝ち、1次ラウンドから4連勝。4試合のなかで一番苦しい戦いだったけど勝てて良かった…。でも、2次ラウンドはまだ2試合あります。
この試合のヒーローとなった中田選手は、6打数3安打5打点の大活躍。「普段は苦手」なバンデンハーク投手から2本のヒットを放ち、2打席目には変化球を捉えての3ラン本塁打。日本の選手がWBCで3試合連続ホームランを打ったのは、史上初の快挙。延長11回の打席では、勝利を決定付ける2点タイムリーヒット。内角高めの球に上手く反応しました。初戦は無安打だったけど、豪州戦以降3本塁打・8打点と絶好調。キューバ戦、イスラエル戦でも勝負強い打撃を見せられるか。
中田選手以外の野手陣は、8番で先発出場した秋山選手は、犠牲フライとタイムリーヒットで2打点。小林捕手は2安打1打点。2試合連続で打点を挙げている小林捕手、「侍ジャパンのラッキーボーイ」になりつつあります。2安打の菊池選手は、初戦から4試合連続安打。守備でも7回に横っ飛びからのグラブトスという好プレーも披露。メジャー級の守備でチームのピンチを救いました。
9人のピッチャーが登板した投手陣は、先発の石川投手が3回5失点でノックアウトされたけど、中継ぎ陣が頑張りました。まず、5回から3番手で登板した千賀投手は、5回と6回にピンチを作りながらも、何れも失点を許さず。2イニング投げて3つの奪三振。7番手の増井投手は、8回裏1死満塁の場面で登場し、打者2人を封じて火消し成功。延長10回に登板した牧田投手は2イニングをゼロに抑えて勝ち投手に。9回は則本投手じゃなくて牧田投手を起用すればよかった…。

オランダに勝利した侍ジャパンは、14日にキューバ代表と対戦。1次ラウンドでは日本が11-6で勝利しています。そのキューバ代表は、イスラエルに1-4で敗戦。次の日本戦では、キューバ打線が死に物狂いでやってくるだろう。次の試合も総力戦は覚悟だ…。



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