連日熱戦が続いている「2017 ワールド・ベースボール・クラシック」。野球日本代表(侍ジャパン)は、2次ラウンド2試合終えて2勝0敗。14日のキューバ戦は、8回に内川聖一選手の勝ち越し犠牲フライ&山田哲人選手のダメ押し2ランで、8-5で競り勝ちました。2次ラウンド最終戦の15日は、イスラエル代表と対戦。イスラエルも準決勝入りの可能性がありますが、未知なる難敵を倒して準決勝進出を果たしたいところです。
両チームのスタメン
日本 イスラエル
1(指)山田哲人 (中)フルド
2(二)菊池涼介 (三)ケリー
3(右)青木宣親 (指)デービス
4(左)筒香嘉智 (一)フレイマン
5(一)内川聖一 (右)ボレンスタイン
6(遊)坂本勇人 (捕)ラバンウエー
7(右)鈴木誠也 (左)ガイレン
8(三)松田宣浩 (二)クリーガー
9(捕)小林誠司 (遊)バーチャム
(投)千賀滉大 (投)ザイド
日本は中田翔がスタメンからはずれ、内川が今大会初スタメン。鈴木も7番ライトで先発出場。中継ぎで無失点の千賀が、先発投手を務めます。
1回、日本先発・千賀がイスラエルの先頭・フルドにいきなりヒットを許しますが、続くケリーを遊撃ゴロ併殺打に打ち取り2アウト。3番・デービスには得意のフォークで空振り三振を奪い、初回のマウンドを3人で終えます。その裏、日本の先頭・山田がレフト前ヒットで出塁すると、2塁への盗塁を決める。しかし、青木と筒香が倒れ、無得点に終わります。
先制点がほしい日本は、2回に内川の四球、坂本のヒットで無死1,2塁と攻め立てますが、鈴木の併殺崩れ、松田の内野フライで2死となった後、当たっている小林は見逃し三振に倒れて無得点。3回もヒットと四球でランナー2人置いたものの、内川が凡退してまたも無得点に終わります。
3回まで毎回ランナーを背負いながらも得点を与えていない千賀は、4回にイスラエルの中軸を3者凡退に抑えると、5回も簡単に3人で片付ける。千賀は5回までイスラエル打線を無失点に抑えてマウンドを降りました。
両チームスコアレスで迎えた6回裏、日本は先頭の筒香が、イスラエル2番手・アクセルロッドの2球目のストレートを狙い撃ち!センターへの大飛球は、バックスクリーン右に飛び込むソロ本塁打!4番の一振りで日本が待望の先取点!これで勢いに乗った日本は、1死1,2塁から松田がレフトフェンス直撃のタイムリー2塁打で1点を追加。なおも2,3塁で小林が初球を引っ掛けながらも内野安打。この間に3塁走者が生還して3点目。小林はオーバーランしたが、イスラエル1塁手を振り切って2塁へ。
山田敬遠で1死満塁とチャンスは続き、菊池がライト前に運ぶタイムリーヒットで4点目、さらに青木の押し出し四球で1点を加えた。この回は筒香のホームランをきっかけに一挙5得点のビッグイニングとなりました。
日本は7回、1死2塁の場面で登板した3番手・宮西尚生が2人を抑えると、8回は4番手・秋吉亮が3人を料理。8回裏、日本は1死1,2塁の場面で、内川がイスラエル6番手・ヘロンから3塁線を破るタイムリー2塁打!ランナー2人が生還し、7-0とする。さらに2死1,2塁で松田のセンター前タイムリーヒットで1点追加し、8-0と突き放す。
9回、守護神・牧田和久が登板しますが、先頭打者に四球を与えると、1死1,2塁でケリーにライト前タイムリーを打たれて1点を失う。これだけでは終わりません、自らの悪送球で満塁のピンチを背負うと、ラバンウェーにタイムリー2塁打を浴びて2失点。それでも後続の打者を抑え試合終了。9回に牧田が炎上したが、8-3でイスラエルを破り、日本が堂々の準決勝進出です!
WBC 2次ラウンド・プールE 3月15日 東京ドーム
日本VSイスラエル
(観衆数:43,179人 試合時間:3時間28分)
ISR|000 000 003|3
JPN|000 005 03X|8
勝:平野(1勝0敗0S)
負:アクセルロッド(0勝1敗0S)
本塁打 日本:筒香 3号(6回裏ソロ)
侍JAPAN、2次ラウンド3連勝!5回までイスラエルの前に得点が生まれませんでしたが、6回に筒香選手のソロ本塁打で試合の均衡を破ると、その後は目が覚めたように打線がつながり、一気に5点を奪いました。8回にも内川選手の2塁打などで3点を追加。9回にイスラエルが3点を返して意地を見せたけど、時既に遅しでした。最後は危なかったけど、勝ててホッとしました。これで日本は1次ラウンドから無傷の6連勝。E組首位通過でアメリカに向かいます。
この日の先発の千賀投手が5回まで63球を投げ、被安打1・4奪三振・2四球・無失点。初回から3回まで毎回走者を出し、特に2回はボールが先行、フォークがワンバウンドになる時もあったので「緊張してるのか」と思いました。それでも4回と5回はパーフェクトに抑え、先発の役目を果たしました。ただ、一生懸命頑張ったのに、援護が無くて勝ち投手になれなかったのは残念だ…。
打線の方はチーム全体で13安打を記録し、今大会初の先発全員安打を達成。6回に先制アーチを放った4番・筒香選手は、2次ラウンド初ホームラン。ストレートを打ち抜いた時点でホームラン決定というような素晴らしい一発でした。前日のキューバ戦では2打席連続タイムリー、この日はチームに勢いをもたらす豪快なホームラン。決勝トーナメントでも、勝負強い打撃を見せてほしい!
他の選手では、松田選手が2安打2打点の活躍を見せれば、内川選手も最後の打席で2点タイムリー2塁打を放ち、先発起用に応えました。小林選手はタイムリー内野安打で4試合連続打点。この2次ラウンドは小林選手のバッティングでの貢献度が高かったです。小林選手は6試合で18打数8安打6打点、打率も.444。もはやラッキーボーイではなく、「恐怖の9番打者」だ。
2次ラウンド・E組は全日程が終了し、最終成績はこうなりました。
1位:日本 3勝0敗
2位:オランダ 2勝1敗
3位:イスラエル 1勝2敗
4位:キューバ 0勝3敗
日本VSイスラエル戦の前に行われたオランダVSキューバ戦は、オランダが14-1で7回コールド勝ち。4番のバレンティン選手が2打席連続ホームランを放ちました。キューバは3連敗で最下位…。日本に負けて燃え尽きたなぁ。
この結果、E組からは日本とオランダがベスト4に進出。E組1位の日本は、日本時間22日の準決勝でF組2位のチームと戦います。そのF組では、優勝候補の筆頭・ドミニカ共和国がプエルトリコに敗戦。今後の結果次第では、準決勝の相手がドミニカになる可能性も…。アメリカとベネズエラも強そう。もうね、どこが来ても怖いわ…。世界一奪還まであと2戦、ロサンゼルスで奇跡を起こせ侍JAPAN!