



楽天に3連勝し、優勝へのマジックナンバーを「12」とした福岡ソフトバンクホークス。今週はアウェーでの試合が続きます。5日は京セラドーム大阪でオリックスバファローズと対戦。オリックスは先週末の西武戦で2勝1敗と勝ち越し、打線も勢いあるので要注意です。5日の試合はオリックス・金子千尋VSソフトバンク・バンデンハークの投げ合いで始まりましたが…。
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(二)明石健志 (二)西野真弘
2(遊)今宮健太 (三)大城滉二
3(左)中村晃 (右)吉田正尚
4(中)柳田悠岐 (中)ロメロ
5(指)デスパイネ (一)マレーロ
6(一)福田秀平 (左)T-岡田
7(三)松田宣浩 (指)中島宏之
8(右)上林誠知 (捕)伊藤光
9(捕)髙谷裕亮 (遊)安達了一
(投)バンデンハーク (投)金子千尋
5連勝を狙うホークスは、1回に今宮がセンターへの3塁打を放つと、中村が四球を選び、1死1,3塁で4番・柳田がオリックス先発・金子の5球目を叩き、ライト前タイムリーヒットで1点を先制。なおも1,2塁でデスパイネもライト前タイムリー。2者連続タイムリーで2点を奪います。3回には中村が5球目のストレートを捉え、ライトスタンドへのソロ本塁打で1点を追加。3回まで3-0とします。
ホークス先発のバンデンハークは、1回にヒット1本、2回にヒット2本を許しながらも無失点、3回は3者凡退に抑えます。しかし4回、吉田正の四球、ロメロのヒットで2死1,2塁のピンチを招き、T-岡田にライト前タイムリーを打たれて1点を失います。
3-1とホークス2点リードの6回、ホークス中軸が金子の前に3者連続三振を喫すると、その裏にバンデンハークが吉田正とロメロに連打を浴びる。1死1,3塁でT-岡田のところで、ホークスはバンデンハークに代えて嘉弥真新也が2番手に上がりますが、嘉弥真がT-岡田にレフト線へのタイムリー2塁打を打たれ、3-2と1点差に。なおも走者を2人も置き、一打逆転のピンチだったが、3番手・森唯斗が中島をライトフライ、伊藤を三振に斬って取り、オリックスの流れを断ち切ります。
7回、ホークスは先頭の松田がライトオーバーの3塁打を放つと、続く上林が金子のフォークを捉え、センターの頭上を越えるタイムリー3塁打。2者連続3塁打で4点目を奪うと、高谷の犠牲フライで1点を追加し、5-2と3点差に拡げます。
ところが8回、5番手の岩嵜翔が吉田とロメロに続けてヒットを打たれ、1死を取った後、T-岡田にストレートを狙われ、ライトスタンドへの大きな3ラン本塁打を浴びる。またしてもT-岡田にやられたホークス、スコアも5-5の同点とされた。
この後、9回は両チーム無得点に終わり、5-5のまま延長戦へ。
ホークスは延長10回に明石がヒットで出塁すると、今宮の犠打で1死2塁と一打勝ち越しのチャンスを作ったが、後続が相次いで三振に倒れる。11回、先頭のデスパイネがヒットを放つと、福田がしっかりと送りバントを決め、1死2塁のチャンスを作る。ヒットが出れば勝ち越しの場面で、松田がオリックス6番手・黒木優太の直球を弾き返しレフト前ヒット。2塁走者・本多雄一(デスパイネの代走)が、ヘッドスライディングでホームに突っ込み、ホークスが6-5と勝ち越し!
11回裏、ホークス守護神・サファテが47セーブ目をかけて登板。最初の打者・伊藤に対してはファウルで粘られたが、最後はカーブで空振り三振を奪う。続く安達には155キロの直球で空振り三振に仕留めて2アウト。そして、代打・駿太をレフトフライに打ち取り3アウト!サファテがプロ野球新記録の今季47セーブ目!試合もホークスが6-5でオリックスに勝利しました。
パリーグ 2017年9月5日(火)
オリックスVSソフトバンク 19回戦 京セラドーム
<ソフトバンク14勝5敗 観衆:19,237人>
ソ|201 000 200 01|6
オ|000 101 030 00|5
[勝] 石川(7勝3敗)
[負] 黒木(6勝3敗2セーブ)
[S] サファテ(2勝2敗47セーブ)
[本] 中村晃(ソ/4号)、T-岡田(オ/28号)
いやぁー勝った勝った。柳田&デスパイネの連続タイムリー、中村選手のホームランなどでオリックスのエース・金子投手を攻略し、盤石の継投で逃げ切るかと思われましたが、8回裏にT-岡田選手の3ラン本塁打で同点。この日のホークスはT-岡田に対し、ホームランと2本のタイムリーを許しました。それでも延長11回に松田選手の決勝タイムリーで勝ち越し。本多選手も迷わず本塁に滑り込み、クロスプレーを掻い潜りましたね。オリックスに競り勝ったホークスは5連勝を果たし、優勝マジックを1つ減らして「11」に。マジック対象チームの楽天は、日ハムに勝ってようやく連敗ストップです。
先発のバンデンハーク投手は、6回途中(5回1/3)まで投げて被安打8・5奪三振・1四球・2失点。3回までは無失点でしたが、4回に1点返されました。勝ち投手の権利を持って降板しましたが、岩嵜投手に勝ち星を消されました。勝てば13勝目、オリックス戦10連勝でした。
この試合の勝ち投手は、9回から6番手で登板した石川柊太投手。2イニングを投げてノーヒット、4個の三振を奪って今季7勝目。武田翔太投手が1軍に合流したことを受け、先発から中継ぎに回りましたが、久しぶりの中継ぎで好投を見せましたね。
そして、抑えのサファテ投手が今季47セーブ目。先週土曜日にシーズン最多タイ記録の46セーブ目を挙げ、それから3日後に新記録を打ち立てました。最後の打者を打ち取った瞬間、両手を上げてバンザイ。工藤監督からも「日本一のストッパー」とサファテ投手をたたえていました。シーズン新記録は通過点、この勢いで50セーブを超えてほしいですね。
打線はチーム全体で11安打。最近は一桁台が続いていたので、2ケタ安打は久しぶりですなあ。11回に決勝タイムリーを打った松田選手は3安打の猛打賞。7回に金子投手から3塁打、9回には2塁打、11回に単打と3打席連続安打でした。打撃不振が続きながらも、打つ時は打つよなあ。3回に今季4号のソロホームランを打った中村選手は、低めのストレートを上手く捉え、ライナー気味にライトスタンドへ運びました。最近はバッティングで勝利に貢献する場面が多いなあ。
6日のオリックス戦は、ほっともっとフィールド神戸で行われ、予告先発はオリックス・山田修義VSソフトバンク・武田翔太となっています。武田投手は8月20日の楽天戦以来となる1軍登板です。武田投手を楽に投げさせるためにも、大量援護が必要かもな。